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長引く痛みの記憶をリセットする試み
中高年の婦人が、昨年末に除雪作業中のぎっくり腰になった。
整形外科医院を受診する。
X-rayで「骨が潰れている」と言われたというから、椎骨に変性があったのだろう。
左の臀部から股関節周辺の痛みがあった。
冷湿布と消炎鎮痛薬を処方され、物療が続けられた。
そのうちに右の股関節から下肢痛も併発するようになった。
そうこうしているうちに3か月が過ぎた。
「なかなかよくならない!」と言って、先日、治療にみえた。

初検
治療室に入ってくる歩行がギクシャクしている。
歩くのが痛いのか、かばうような歩き方だった。
運動分析
屈曲運動だけが(-)で、回旋、側屈で臀部・下肢痛あるが運動制限が起こるほどの痛みではない。
ところが屈曲では、L1-L2間の痛み(++)を訴える(椎骨間変性で問題なのはL1-L2間なのだろう)。
筋反応低下部位
腸腰筋(左右↓)、肩甲挙筋(右↓)、梨状筋(左右↓)、大腿直筋(右↓)、腹筋(左↓)
腎臓膜(刺激反応は右腎臓)と小腸膜の関連筋に相当する。
治療手順
1.フロー現象を指標にした全体調整
2.脊椎の関節障害(T1、C7、L2、S1のリリース)
3.脊柱管リージョン(S4、C6)
4.蝶形-後頭骨連鎖のリリース(右外側ヒールテンション)

再評価
運動分析 屈曲(+)
5.歩行で、歩行運動パターンのリセットを行う

2回目(4日後)

痛みは伸展時のみになる。歩行バランス(50%ほど向上)
「随分よくなった」、と第一声。
治療手順
1.クロストーク;神経バランス;脳神経3(動眼神経)で下斜筋(右↓)
2.脊柱管リージョンの初回パターンの再調整
3.カテゴリーⅡ(LPIN)
4.L1-L2間の圧痛過敏点にハペパッチ貼付すると、伸展運動が可能になった。
5.歩行運動パターンのリセットで、ほぼ違和感のない歩行が可能になった。

痛みの記憶と運動パターンの問題を試治して

この患者さんは、歩行で痛みの記憶が引きだされて運動パターンでも、かばうような歩きになっていのだろうと思えた。
歩かせてリセットすることを反復すると、次第にきちんと歩けるようになった。
長引いた痛みの記憶と歩行運動の失調をリセットし、本来の歩行が取り戻せたように思う。
長引く痛みの患者さんにも、この方法は効果的に作用するようだ。
さらに痛みの記憶と運動パターンのリセット法を模索していきたい。









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by m_chiro | 2018-03-20 16:09 | 痛み考 | Trackback | Comments(0)



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