辛い経験→脳の老化→加速

離婚などのライフイベント1回で「脳の老化」が4カ月早まる


離婚や家族の死、金銭トラブル、深刻な健康問題といった人生を左右するようなつらい出来事は、ストレスをもたらすだけでは済まないようだ。

米カリフォルニア大学サンディエゴ校(UCSD)のSean Hatton氏らによる研究から、こうした重大かつネガティブなライフイベントを経験すると脳の老化が加速することが明らかになった。


この研究結果は「Neurobiology of Aging38日オンライン版に発表された。

Negative fateful life events in midlife and advanced predicted brain aging


Hatton氏らは今回、19651975年に兵役に就いていた男性359人(平均年齢62歳)を対象に、重大なライフイベントと生物学的な脳年齢との関連について検討した。

対象者の約88%は白人で、約80%は前線での戦闘の経験はなかった。

対象者には5年の間隔を空けて2回の調査を実施し、家族や友人の死、離婚、離別、流産、経済的な問題、深刻な医療上の緊急事態といったライフイベントの経験の有無のほか、生活習慣や社会経済的状況について尋ねた。


また、記憶力の検査やアルツハイマー病のリスクに関連する遺伝子の検査、さらに脳のMRI検査を実施し、全ての情報をアルゴリズムに入力して脳年齢を推定した。

なお、このアルゴリズムでは脳の老化に影響する可能性がある心疾患リスクやアルコール摂取量、社会経済的状況、民族などの因子を調整して脳年齢が推定された。


その結果、重大かつネガティブなライフイベントを1回経験するごとに、脳の老化が4カ月早まることが分かった。つまり、「家族の死」と「離婚」の2回のライフイベントを経験すると、脳年齢は8カ月高まることになる。


この研究は因果関係を証明するものではないが、Hatton氏によると、以前からストレスが多くかかる出来事を経験すると染色体の末端にあるテロメアの短縮が加速することが分かっているという。

テロメアは染色体を保護する役割を果たし、加齢に伴い短くなる。


今回の研究報告を受け、専門家の一人で米ノースカロライナ州立大学チャペルヒル校のDanielKaufer氏はストレスが炎症を惹起している可能性を指摘。

また、「ストレスフルなライフイベントが起こると、食べられなくなったり、眠れなくなったりする人は少なくない。したがって、ライフイベントそのものではなく、ライフイベントが起こった時のこうしたネガティブな反応が脳に悪影響を与えるのではないか」との見方を示している。


なお、今回の研究は主に白人男性を対象としたものだったが、Hatton氏は「この研究結果は女性や他の人種にも当てはまる可能性が高い」としている。

また、健康的な生活習慣によって、ネガティブなライフイベントによる脳の老化リスクは抑えられるかもしれないとしている。


Kaufer氏もこれに同意し、「つらい出来事を経験した時の反応には個人差がある。食事などの生活習慣に関連した因子は、脳や身体の反応に長期的な影響を及ぼすと考えられる」と説明。

その上で、「精神的な回復力を強化することで、ストレスフルな状況でも前向きに対処できるようになる可能性がある。今回の研究結果は、そのような治療的介入についてもヒントを与えてくれた」と話している。




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# by m_chiro | 2018-05-01 12:14 | 学術記事 | Trackback | Comments(3)
刈屋地区の梨の花が満開!
酒田市の刈屋地区はブランド梨の産地。
桜が終わると梨の花が満開となる。
この頃は気温も上がり、春のいい季節になった。
田植えの準備も急ピッチに進む。
梨園では受粉作業も今がピーク。
総出の受粉を一気に進めていた。
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# by m_chiro | 2018-05-01 06:21 | 庄内の記 | Trackback | Comments(0)
「世界一辛いトウガラシで激しい頭痛、脳動脈に異常も」
「思い当たることもないのに...」と言いながら痛みを訴える患者さんには、前夜にの食事の内容を聴きとると思わぬ関連に突き当たることがある。
例えば、食べすぎなどで内臓膜に緊張をもたらすと、膜系の連鎖から関連痛の誘因になることも臨床ではよく経験するところだ。
あるいは「そう言えば、前の晩に韓国鍋の激辛料理を食べた...」とか、激辛食を食べ過ぎても痛みの誘因となる。
下記の記事はBMJ症例報告からの内容である。
世界一辛いトウガラシ「キャロライナ・リーバー」を食べて可逆性の脳血管攣縮症候群による雷鳴頭痛を警告したものである。
世界一辛くなくてもカプサイシンが誘因となる関連痛にも気をつけたいものである。

「世界一辛いトウガラシ(キャロライナ・リーバー)で激しい頭痛、脳動脈に異常も」An unusul cause of thunderclap headache after eating the hottest pepper in the world-"The Carolina Reaper"


トウガラシを食べると救急科を受診しなければならないレベルの激しい頭痛が起こる可能性があることを、覚えておいた方が良いかもしれない

トウガラシを食べるコンテストに参加した男性が、世界で最も辛いとされている種類のトウガラシを食べた後に「雷鳴頭痛」と呼ばれる激しい頭痛に苦しんだとする報告書が「BMJ Case Reports49日オンライン版に掲載された。


CT検査では脳動脈の一部の攣縮が認められ、男性は可逆性脳血管攣縮症候群(RCSVと診断されたという。

報告書を執筆した米バセット・メディカルセンターのEdward Bischof氏らによると、この男性は34歳。

ニューヨーク州で開かれたトウガラシを食べるコンテストで、世界で最も辛いトウガラシとされる「キャロライナ・リーパー」という種類のトウガラシを食べたという。

その直後に男性は吐き気を催し、さらに数日間にわたって激しい首の痛みと頭痛が数秒間持続する症状が繰り返しみられた。


男性は救急科を受診し、さまざまな神経症状の検査を受けたが、異常はなかった。

しかし、CT検査で脳動脈の一部の攣縮が認められ、RCVSによる雷鳴頭痛と診断された。

その後、この男性の症状は自然消失し、5週間後のCT検査では脳動脈が正常に戻っていたという。


RCVSには必ずしも明確な原因があるわけではないが、特定の処方薬や違法ドラッグに反応して発症する場合がある。

Bischof氏らによれば、トウガラシの摂取によるRCVS発症例の報告はこれまでなかったが、以前からカイエンペッパーの摂取が冠動脈の攣縮や急性心筋梗塞と関連していることが報告されている。


今回の症例報告について、米ノースウェル・ヘルス頭痛センター所長のNoah Rosen氏は「可逆的だが危険な脳動脈の攣縮に抗うつ薬や精神刺激薬、マリファナが関連することは分かっていたが、今回の報告からカプサイシンも関連する可能性が示された」と説明。

その上で「治療は対症療法しかないため、問題を起こしうるこれらの物質の摂取を避けるしかない。したがって、世界一辛いトウガラシを食べようとしているなら、それは考え直した方が良い」と話している。



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# by m_chiro | 2018-04-26 22:43 | 学術記事 | Trackback | Comments(2)
朝型の人と夜型の人、どちらが長生きする?

朝型の人と夜型の人、どちらが長生きする?
英43万人超を6.5年追跡調査の結果

Associations between chronotype, morbidity and mortality in the UK Biobank cohort


早寝早起きが苦にならない朝型の人と比べ、宵っ張りで朝寝坊の夜型の人は短命に終わる可能性が高いことを示唆する研究結果が「Chronobiology International」4月11日オンライン版に発表された。

日中の活動や睡眠のリズムの傾向が夜型の人では、朝型の人と比べて早期死亡リスクが10%高いことが分かったという。この研究は、米ノースウェスタン大学フェインバーグ医学部神経学准教授のKristin Knutson氏らが実施したもの。
英国の大規模なコホート研究であるUK Biobankに参加した38~73歳の男女43万3,268人を対象に平均6.5年追跡し、夜型タイプの人と全死亡リスクとの関連について検討した。
日中の活動や睡眠リズムについて、質問票を用いた調査データに基づき
①「完全な朝型」(対象者に占める割合27%)
②「どちらかといえば朝型」(同35%)

③「どちらかといえば夜型」(同28%)

④「完全な夜型」(同9%)
以上の4つのタイプに分類した。年齢や性別、民族、喫煙の有無、体格指数(BMI)、睡眠時間、社会経済的状況、併存疾患で調整して解析した結果、完全な朝型と比べて完全な夜型では全死亡リスクが10%高いことが分かった。
また、完全な夜型では健康上の問題を抱えるリスクも高く、
完全な朝型と比べて精神障害リスクは1.94倍、糖尿病リスクは1.30倍、神経障害リスクは1.25倍、胃腸/腹部疾患リスクは1.23倍、呼吸器疾患リスクは1.22倍であることも明らかになった。今回の研究は関連が認められたに過ぎず、朝型の人に比べて夜型の人の健康状態が悪い理由も明らかにされていない。

Knutson氏は「夜遅くまで起きていると、飲酒や喫煙、間食、ドラッグの使用といった不健康な行動に及ぶ機会が多くなる可能性が考えられる」と指摘。
また、「夜型の人は体内時計が朝型の社会生活に適合しないため、長期的にさまざまな問題につながってしまうのかもしれない」との見方を示している。なお、米マウントサイナイ・ヘルスシステムのAndrew Varga氏は「体内時計と社会生活を送るための行動とのずれによって健康が悪化するという考え方は、日中に睡眠を取り、夜間に働くことが多いシフト勤務者で死亡リスクや心血管疾患リスクなどのさまざまな健康リスクが高いことを示したこれまでの研究でも支持されるものだ」と指摘。

「食事や睡眠のタイミングはインスリンの分泌量に影響し、糖尿病リスクを高めることが報告されているなど、生体リズムはさまざまな機序で健康状態を左右する」と説明している。では、夜型の人はどのような対策を取ればよいのだろうか。
Knutson氏は、徐々に就床時間を早め、朝型の生活リズムに合わせるようにすることを勧めている。
この際、毎晩少しずつ早めることが重要で、「いきなり通常よりも2~3時間早く寝ようとしても成功しない」としている。
また、シフト勤務などで夜型の生活を送らざるを得ない場合には、健康的な食事や運動、十分な睡眠時間の確保などを心掛けることで、健康上の問題をある程度は回避できる可能性があると助言している。

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# by m_chiro | 2018-04-25 22:17 | 雑記 | Trackback | Comments(4)
寒空に桜咲く!
今年の冬は長く寒い日が続いて、春がとても待ち遠しかった。
それでも桜は寒空の中、けなげに芽吹いて花をつけた。
寒くて花見どころではないなぁ~、と思っていたら急に夏日の模様。
気温が一気に10度以上あがって、桜も一気に開花した。
かと思ったら、もう散り始めた。
鳥海山麓八幡方面は見ごろらしい、というので出向く。
今年もどうにか桜見物ができて、やっと私の心にも春が....。
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# by m_chiro | 2018-04-24 10:52 | 庄内の記 | Trackback | Comments(4)



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