慢性痛(症)(偏桃体・側坐核の仕組み)
NHK「試してガッテン」(5月9日放送)の「慢性痛を”脳”で克服! ”慢性痛”治療革命」の要点を以下にまとめてみた。

●痛みは本来「警告信号系」であるが、損傷や障害が取り除かれたにもかかわらず、3カ月以上も続く痛みは「慢性痛」とされている。
 いわゆる原因が特定できない痛みである。有効な治療法も確立されないままにある。

●慢性痛の患者さんは、推計2,300万人いるとされている。それは医学医療上の問題にとどまらず、社会・経済的損失となっている。

●慢性痛の研究が進み、今では最も注目されている治療として「認知行動療法」に関心が高まっている。

●「認知行動療法」は、痛みに集中しないで他のことに意識を持っていくための行動が効果的とされる。

●PETによる脳画像でも、慢性痛の患者像と改善像では全く異なっている。
 慢性痛患者のPET画像では「側坐核」の血流の低下が顕著である。
 さらに、「偏桃体」の過活動がみられる。「偏桃体」は不安や恐怖、悲しみといった情動系の役割にかかわる。

「側坐核」が慢性痛改善のキーポイントである。
 「側坐核」が元気になると、PET画像での血流の改善(赤く表示される)が顕著になる。
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●「側坐核」を元気にする有効な方法が「認知行動療法」である。
 要するに、「側坐核」喜ばせなさいということ。「側坐核」が元気になると、下降性に痛みを抑える仕組みが働きだす。

●逆に「偏桃体」の過剰な活動は、「側坐核」の元気をなくしてしまうので痛みを抑える仕組みが働きにくくなる。

●そこで、慢性痛には「側坐核」に喜び(報酬)を与えて元気にしよう、というわけだ。

報酬は「達成感」によって代替される。好きなこと、趣味などを楽しむことで「達成感」を実感することは重要な要因である。
 喜び(達成感)は「側坐核」を活性させる。

●そのためには「小さな目標」から「大きな目標」を設定し、達成感を実感できる行動・運動を取り入れることである。

●同じ痛み刺激を与えて痛みの自己評価をする実験が紹介された。
 刺激をちょっと少なく体感できるだけでも報酬系が作動する。これが重要なのだろう。


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# by m_chiro | 2018-05-14 17:48 | 痛み考 | Trackback | Comments(0)
『痛みを「脳」で克服!「慢性痛」治療革命』(NHK試してガッテン)

ぜひ,見ておきましょう!

痛みを“脳”で克服!“慢性痛”治療革命(仮)
2018年5月9日(水)午後7時30分
2018年5月12日(土)午前0時25分
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番組詳細
肩や腰、膝など、なぜか長引く痛みを抱える皆さんに朗報です!
実はいま、厄介な痛みを根本から解決するために注目されているのが、「脳」への働きかけ。
痛みを感じる大もとに働きかける「ある行動」を行うと、これまでの方法ではなかなか改善しなかった頑固な痛みが、大幅に改善することが分かってきました。
この方法は世界中の医療機関ですすめられ、痛み止めの薬に匹敵する効果が期待できるとして、注目されています。
体の様々な痛みとサヨナラするための最新対策を徹底紹介します!(公式サイトより引用)
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# by m_chiro | 2018-05-09 13:11 | Trackback | Comments(0)
心臓疾患に有益なタンパク質とは?

心臓に有益なタンパク質とは?

肉のタンパク質よりナッツのタンパク質が心臓に良い?


Patterns of plant and animal protein intake are strongly associated with cardiovascular mortality: the Adventist Health Study-2 cohort


肉類のタンパク質が心疾患のリスクを高めるのに対して、種実(ナッツ)類のタンパク質は心臓の健康に有益であるようだ、という米国ロマリンダ大学などからの研究報告。

研究チームは、アドベンチスト健康研究-2の参加者で81,337名の男女のデータを解析した。

食事調査は、食事摂取頻度調査票を用いて2002年と2007年の間に実施された。

平均9.4年の追跡調査期間中に、2,276名が心血管疾患(CVD)で死亡した。

肉由来のタンパク質を多く摂取した者は、心血管疾患(CVD)による死亡リスクが60%高く、ナッツや種子由来のたんぱく質を多く摂取した者は、CVDによる死亡リスクが40%低かったという。

穀類、加工食品、豆類(Legumes)・果実・野菜由来のたんぱく質とCVDには関連がみられなかった。

「食事中の脂肪が心血管系疾患のリスクに影響を与えることは頻繁に言われるが、タンパク質もまた重要だがしばしば見過ごされがちな独立したリスク因子である」とギャリー・フレーザー博士は語っている。

「栄養学者は、伝統的に肉の脂肪は悪玉脂肪であるとか、種実類の脂肪は善玉脂肪であるという風に言うことが多いが、今回の結果はより多くのことを示唆している。食事に含まれるタンパク質の生物学的影響をもっと考慮する必要があるだろう」

本研究は、別の問題、たとえば「特定のアミノ酸が重要であるのか」、「どのタンパク質が重要であるのか」といった問題を提示するものである、とフレーザー博士はまとめている。



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# by m_chiro | 2018-05-08 10:25 | 学術記事 | Trackback | Comments(2)
休診のお知らせ
臨時休診のお知らせ

5月3日(木)~5月7日(月)まで
所用のため臨時休診とさせていただきます。
ご迷惑をおかけしますが、よろしくお願い致します。
なお、5月8日(火)より、平常通りに診療させていただきます。
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# by m_chiro | 2018-05-02 12:56 | 守屋カイロ・オフィス | Trackback | Comments(0)
座りすぎ注意! 代謝だけでなく脳にも置く影響か?
座り過ぎは代謝だけでなく脳にも悪影響?

(この調査は座位行動と脳への有害影響を調べたものだが、途中にどれくらいの頻度で立つ動作が含まれていたか考慮されていない。
あくまでも参考的な予備調査と見ておいた方がいいようだ。)


長時間座り続けることは、記憶力に関連する脳の一部に良くない影響を及ぼすようだ、という米国カリフォルニア大学ロサンゼルス校からの予備的研究。

Sedentary behavior associated with reduced medial temporal lobe thickness in middle-aged and older adults


 研究チームは、45-75歳の35名に、この1週間の身体活動量や座位時間について聞き取り調査した後、高解像度MRI画像診断を受け、脳の新規記憶が形成される部位である内側側頭葉(MTL)を詳細に調査した。

その結果、座位行動は、MTLが薄くなることの有意な予測因子であることが明らかになったという。
身体活動を、それも高度にしていても、それだけでは座位行動の有害影響を防ぐには不十分であった。

この研究結果は、長時間座り続けることが脳の構造を薄くする原因になると言っているのではなくて、両者に相関関係がみられただけであることに注意すべきだと研究者らは語っている。
加えて、調査では何時間座っているかを尋ねただけで、その間にどれくらい頻繁に立ち上がるかは尋ねなかった。

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# by m_chiro | 2018-05-02 08:45 | 学術記事 | Trackback | Comments(2)



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