追悼! 漫画家・サトウタカヒロさん(酒田市在住)
高校柔道部の活躍を描いた劇画「いっぽん!」
相撲界の力士の世界を描いた「バチバチ シリーズ」
少年チャンピョンに連載中だった「鮫島、最後の15日」

酒田市出身で、酒田に在住して連載の劇画漫画を発信していた人気漫画家・サトウタカヒロさんが41歳の若さで急逝された。
数年前に、腰痛でいらしたことがあったし、ご家族の皆さんからもご愛顧いただいた。
作品を待合室におかせてもらって、男性の患者さんたちにはとても人気があった。

41歳という若さで、これから一層期待される才能だった。
心疾患には勝てなかったのだろうが、惜しい才能であった。
心から哀悼の意を表したい。
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# by m_chiro | 2018-07-05 11:19 | 庄内の記 | Trackback | Comments(2)
骨盤の歪みは腰痛と関連するのか?
「骨盤が歪んでいませんか?」と聞いてくる腰痛患者さんが少なからずいる。
骨盤の非対称性と腰痛との関連を調査した論文が専門誌に掲載されている。
発症後1年以内の腰痛患者144名と健常者138名を対象に、骨盤の歪みを厳密に測定して腰痛との関連を調べた研究である。
その調査で、どのような臨床的意義においても、骨盤の非対称性(歪み)と腰痛とは関連していないことが証明されている。
代替医療にとっては、もっとも受け入れ難い事実かもしれない。
それでも、肝臓は右、心臓は左、右肺は3つ、左肺は2つ。
人間の身体は左右対称ではないことを解剖学で習ったはずである。
それを思い出そう!

「静的骨盤における非対称性と腰痛との関連」
この研究調査は、理学療法サービスを求める21~50歳の患者の12ヶ月未満の腰痛と骨盤の非対称性との間の関連性を評価した論文。
つまりは、骨盤の非対称性になると腰痛になる、この前提を評価している。
これまでに、骨盤の歪みが腰痛とどのように関連しているかを系統的に公表評価した研究は行われていない。

結果は、骨盤の非対称性は臨床的に有意義であると思われるいかなる方法でも、腰痛と積極的に関連していなかった。
後上腸骨棘のランドマークの非対称性は、腰痛の弱い陽性の関連性のある証拠を示した。
この結果を受けて、
「骨盤の非対称性と腰痛との間に有意義な正の関連がない場合、
この前提に基づく評価と治療戦略に疑問を呈するべきである」と結論づけている。





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# by m_chiro | 2018-07-04 22:04 | 学術記事 | Trackback | Comments(2)
ナッツを定期的に食べることは、心房細動リスクに良い影響か

ナッツの定期的な摂取は心房細動リスクを低下させる

Nut consumption and incidence of seven cardiovascular diseases

毎週適量のナッツを食べる人は、心房細動の発症リスクが低めであるようだ、というスウェーデン・カロリンスカ研究所からの研究報告。

研究チームはまた、それほど確かではないが心不全のリスクも低下することを発見したという。

先行研究では、ナッツの定期的な摂取は心疾患/脳卒中と、その関連死のリスクの低下に関連することが示唆されていたが、どういう心血管疾患に有効なのかハッキリしていなかったという。

研究チームは、45-83歳の61,000人以上の人々に生じ摂取頻度調査を実施し、その後平均17年にわたって追跡調査した。

ナッツを食べる人は、食べない人に比べてより学歴が高く健康的な生活習慣である傾向がみられた。

喫煙率は低めで血圧も低めだった。

さらには、より痩せていて、活動的で、アルコールを良く飲み、野菜と果物も良く食べた。

追跡期間中に、4,983例の心筋梗塞があり、うち917例は致死的だった。3,160例の心不全、7,550例の心房細動、972例の大動脈弁狭窄、983例の腹部動脈瘤、3,782例の脳梗塞、543例の脳出血があった。

性年齢を調整した結果、ナッツの摂取は、心筋梗塞、心不全、心房細動、腹部動脈瘤の低下と関連がみられた。

けれども、生活習慣、普段の食事、糖尿病の有無と家族的などを調整すると、心房細動と心不全のリスクだけが関連付けられたという。

ナッツは、健康的な脂肪、ミネラル、抗酸化物質が豊富であり、これらすべてが心血管系の健康に寄与しているのだろう、と研究チームは説明している
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# by m_chiro | 2018-06-15 09:22 | 学術記事 | Trackback | Comments(1)
「ウォーキングはガムを噛みながら」が健康にいいらしい!

The effects of gum chewing while walking on physical and physiological functions.

(ガムを噛みながらのウォーキングは身体生理機能的に効果的)

早稲田大学スポーツ科学学術院准教授の宮下政司氏とロッテの研究グループがまとめた報告。
21~69歳の男女を対象に行った調査結果(J Phys Ther Sci. 2018 Apr;30(4):625-629. doi: 10.1589/jpts.30.625. Epub 2018 Apr 20.)に掲載された。
ガムを噛みながらウォーキングすると男女・年齢にかかわらず、エネルギー消費が増加し、身体生理機能上の効果が認められた。
特に、中年男性での増加が顕著で、身体生理機能的に効果が高かった。

調査では、21~69歳の健常な男女46人を、A群(ガムを噛みながらのウォーキング)、B群(ガムを噛まずにウォーキング)に分けて、歩行中の心拍数、歩行距離、歩行速度、歩幅、エネルギー消費量を計測、疲労度をアンケートした。
歩行時間はそれぞれ15分間、自分のペースでウォーキングしてもらった結果をまとめている。

結果:A群(ガムを噛みながら歩行)では、B群に比べて心拍数が健全な範囲内で平均3%増加(男性では2.1%、女性では3.8%)していた。
特に中年男性での増加が顕著であった。
歩行距離で3.5%、歩行速度で3.5%、エネルギー消費で2.5%の増加であった。

研究グループの結論は「ガムを噛みながら行うことで、健康づくりに有効とされるウォーキングの効果を高める」と結論し、
今後は呼気ガス測定などエネルギー消費の詳しい検討を進めているようである。



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# by m_chiro | 2018-05-31 09:49 | 学術記事 | Trackback | Comments(2)
慢性疼痛治療ガイドライン
c0113928_21582184.jpg「慢性疼痛治療ガイドライン」発刊される

2018年3月、痛みに関連する7学会のメンバーが結集し作り上げた「慢性疼痛治療ガイドライン」(監修:厚生労働行政推進調査事業費補助金慢性の痛み政策研究事業「慢性の痛み診療・教育の基盤となるシステム構築に関する研究」研究班、編集:慢性疼痛治療ガイドライン作成ワーキンググループ)が発刊された。



エアポケットとなっていた慢性疼痛

これまで、種々の疾患(がん、生活習慣病、感染症、精神疾患、難病など)への対策が日本政府により行われてきたが、慢性疼痛に対する施策は、エアポケットのように抜け落ちていた。しかし、最近、慢性疼痛に対する施策も国の事業として進められるようになり、前述の研究班とワーキンググループにより、All Japanのガイドラインが策定された。


エビデンスレベルは4段階、推奨度は2段階で評価


CQに対するAnswerの部分には、推奨度およびエビデンスレベルが記されている。
推奨度は、「1:する(しない)ことを強く推奨する」「2:する(しない)ことを弱く推奨する(提案する)」の2通りで提示されている。
エビデンスレベルは、「A(強):効果の推定値に強く確信がある」「B(中):効果の推定値に中程度の確信がある」「C(弱):効果の推定値に対する確信は限定的である」「D(とても弱い):効果の推定値がほとんど確信できない」と規定された。


慢性疼痛とは

慢性疼痛は、国際疼痛学会(IASP)で「治療に要すると期待される時間の枠を超えて持続する痛み、あるいは進行性の非がん性疼痛に基づく痛み」とされている。慢性疼痛には「侵害受容性」「神経障害性」「心理社会的」などの要因があるが、これらは密接に関連している場合が多く、痛み以外に多彩な症状・徴候を伴っていることも多い。
そのため、本ガイドラインでは、慢性疼痛の診断において最も重要なことは、正確な病態把握とされた。
また、慢性疼痛の治療は、痛みの軽減が目標の1つであるが第一目標ではなく、作用をできるだけ少なくしながら痛みの管理を行い、QOLやADLを向上させることが重要であると記載されている

薬物療法の推奨度が詳細に示されている

本ガイドラインでは、薬物療法の項に最も多くの紙面が割かれている。なお、本ガイドラインでは、「医療者は各項の推奨度のレベルのみを一読するのではなく、CQの本文、要約、解説を十分に読み込んだ上での試行・処方などを検討するようにお願いしたい」「一部、現在(平成30年3月現在)の保険診療上適応のない薬物や手技もあるが、薬物療法においては、添付文書などを熟読の上、治療に当たることが望ましい」と記載されている。

主な薬剤の推奨度、エビデンス総体の総括は以下のとおり。

●非ステロイド性抗炎症薬(NSAIDs)

運動器疼痛:1A(使用することを強く推奨する)神経障害性疼痛:2D(使用しないことを弱く推奨する)
頭痛・口腔顔面痛:2B(使用することを弱く推奨する)線維筋痛症:2C(使用しないことを弱く推奨する)

●アセトアミノフェン

運動器疼痛:1A(使用することを強く推奨する)
神経障害性疼痛:2D(使用しないことを弱く推奨する)
頭痛・口腔顔面痛:1A(使用することを強く推奨する)
線維筋痛症:2C(使用することを弱く推奨する)

●プレガバリン
運動器疼痛:2C(使用することを弱く推奨する)
神経障害性疼痛:1A(使用することを強く推奨する)
頭痛・口腔顔面痛:2C(使用することを弱く推奨する)線維筋痛症:1A(使用することを強く推奨する)

●デュロキセチン
運動器疼痛:1A(使用することを強く推奨する)
神経障害性疼痛:1A(使用することを強く推奨する)
頭痛・口腔顔面痛:2C(使用することを弱く推奨する)
線維筋痛症:1A(使用することを強く推奨する)

●抗不安薬(ベンゾジアゼピン系薬物)
運動器疼痛:2C(使用することを弱く推奨する)(エチゾラム)
神経障害性疼痛:2C(使用することを弱く推奨する)
           (緊張型頭痛:エチゾラム、アルプラゾラム)
           (口腔顔面痛:ジアゼパム、クロナゼパム)
線維筋痛症:2C(使用することを弱く推奨する)

●トラマドール
運動器疼痛:1B(使用することを強く推奨する)
神経障害性疼痛:1B(使用することを強く推奨する)
頭痛・口腔顔面痛:推奨度なし
線維筋痛症:2C(使用することを弱く推奨する)

心理療法・集学的療法の推奨度も記載心理療法として取り上げられた心理教育、行動療法、認知行動療法、マインドフルネス、アクセプタンス&コミットメント・セラピー(ACT)は、いずれも推奨度1(行うことを強く推奨する)とされている。
また、最近話題の集学的治療や集団認知行動療法(集団教育行動指導)も推奨度1(施行することを強く推奨する)とされ、その重要性が示されている。





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# by m_chiro | 2018-05-23 22:09 | 痛み考 | Trackback | Comments(2)



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