吉野弘・詩「奈々子に」の一節
郷里の詩人・吉野 弘さんが娘さんに宛てた・「奈々子に」の詩の一節、
前文を割愛して贈ります。 唐突だが 奈々子 お父さんは お前に 多くを期待しないだろう。 ひとが ほかからの期待に応えようとして どんなに 自分を駄目にしてしまうか お父さんは はっきり 知ってしまったから。 お父さんが お前にあげたものは 健康と 自分を愛する心だ。 ひとが ひとでなくなるのは 自分を愛することをやめるときだ。 自分を愛することをやめるとき ひとは 他人を愛することをやめ 世界を見失ってしまう。 自分があるとき 他人があり 世界がある。 お父さんにも お母さんにも 酸っぱい苦労がふえた。 苦労は 今は お前にあげられない。 お前にあげたいものは 香りのよい健康と かちとるにむずかしく はぐくむにむずかしい 自分を愛する心だ。
by m_chiro
| 2008-03-06 23:29
| 雑記
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