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ある治療家の凄さ❷
4.26(日)は、○○先生のセミナーへ。
今回の手法直伝のテーマは「右脳活性」。
今回も深いご指導を頂いた。

モデルと術者間に、身体の接触はしない。両者におけるあるポイントが空間を介してピタリと合うと、まるで鍵(リガンド)と鍵穴(受容体)が一致するように不動になる。
そんな感じだろうか。
一見、静かなる数分間。それなのに、モデルの身体に見事な変化がもたらされた。
ただただ○○先生の凄さを、今回も思い知るほかなかった。

空間は決して虚ではない。電磁気力学(QED)も、そのことを証明している。
そもそも化学も物理学的解明によって生み出されたのだ。
だから、空間は密度の濃い存在ということになる。
その意味では遠隔作用は絵空事ではないのだが、その力の伝達を的確に説明することは難しい。
ところが、遠隔作用を「場と物体の接触」とみなせば整理もつく。
それでも、粒子と波動の二重性の問題の解決が残されてしまう。
要するに、静的と動的の二重性に、干渉効果をどう整合させるかである。
専門の学者でも分からないことが、素人に分かるはずもない。
だから解明を待つしかないのだが、素人でも自由な発想で考え推測することも楽しい時間である。

私も治療していただいた。
その数分間、私の腕や背中・胸などの内部で、何かがピクッ、ピクッと小さく跳ねては動いていく。
テーブルから降りると、まるで胸のつっかえ棒がはずれたように、とても呼吸が楽になっていた。帰宅した夜、そして翌日の夜も、爆睡だった。

それ以来、視界が広くなったように感じている。まるで270度くらいに視界広がったかのように意識される。不思議なことに、散歩していても、その視界の空間が歩きと一緒についてくる。これまで意識したことのない感覚だったのだが、この感覚をうまく表現できない。
空間を自分の体が進んでいるのではなく、視界空間が私の体に一緒について進んでいる感じ、そんな感覚だろうか。
もしかして、頭がおかしくなったのかも…?
もっとあるが、これ以上は書かないでおこう。「やっぱりおかしい!」と思われたらいけない。

この療法には、「むやみに使うなかれ」という戒めがついている。
人の根源的なところに介入することは、双方に常に功罪が表裏してつきまとうからだろう。
だからこそ、○○先生は療法行う前提として、治療家としての心身の保ち方を徹底させている。
治療家としての、あるいは人としての矜持が肝要なのだろう。
用いた療法が功なく、もしも闇の部分が頭をもたげることになったとしても、それは自己責任以外ないのだ。
先生が説く心身論には哲学的で深いものがある。

昨日のことである。
早速、教わったことを試してみなさいとばかりに、うってつけの患者さんがみえた。
右脳が停滞していることが、観て感じ取れた患者さんだった。
ただひとりだけ「右脳活性」を試みた、私の最初の記念すべき患者さんとなった。
その患者さんは、県外からみえた中年の女性である。
来院までの経過を簡略に紹介すると、次のような転帰である。
①4月6日に、急に「めまい」がして総合病院へ(受付で症状を話すと、神経科に回された)。
②心電図、X-ray、血液・内分泌検査、眼球運動・眼振などの検査で異常所見なし。
血流改善とめまいの治療薬を処方される。
③2日間の内服後に左足底にしびれ感が出て、左下肢に重苦しさとしびれ感が広がる。
動悸がして、血圧が高くなる(170-104)。
④神経科を再受診。点滴治療を受ける。整形外科領域の病態とみなされ紹介される。
⑤整形外科を受診。X-ray(-)、MRIの予約。
⑥別の総合病院の整形外科を受診。X-ray(-)。「更年期障害」と診断され安定剤を処方される。
⑦最近、めまい症状は軽減している。が、寝ていても両足の踵を中心に脚がムズムズするようになった。
左下肢のしびれ感も気になる。ネットで調べたら「ムズムズ脚」が出ていて不安になる。

この患者さんに対して検査的手法はいろいろ行ったが、治療は右脳活性法も含めて、これまでご指導を頂いた療法で対応した。付け加えたことといえば、足関節のアライメントを整合させたことくらいである。
治療後、脚のムズムズ感も消えて、左下肢のしびれや重さも解消した。

「めまい」からはじまった症状が、いろんな不安から増幅させた結果かもしれない。
医学的検査では神経学的異常も、画像、血液とホルモンの異常もなかったわけである。
だから神経科では、整形外科領域の病態と診たてたのだろう。
ところが整形外科では構造的異常がないので、症状から「更年期障害」と診断した。
整形外科医が、「神経科で更年期障害と言われなかったのか?」と訝しげに聞いたらしい。
兎にも角にも劇的に症状は消えたし、笑い声も出るようになったし、先ずはよかったと思う。

今回も、身を削って親身のご指導をいただいた。
きっと○○先生は、「症状の変化なんて、たいした問題ではないのだよ」と言われるかもしれないが、感謝を込めて症例を記しておくことにした。
「むやみに使うなかれ!」の戒めを守りながら、更に心技体の成熟を目指して精進したいと思う。
by m_chiro | 2015-04-29 17:03 | 守屋カイロ・オフィス
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