イタリアの「忠犬トミー」と忠ネコ「トルド」のお話
最近の報道で知ったイタリアの忠犬と忠猫のお話。
①忠犬トミー トミーは、イタリア南部に住むマリアさんという女性が世話をしていた野良犬。 ジャーマン・シェパードの雑種である。 いつもマリアさんについて、どこへ行くにも一緒。 そのマリアさんが57才で亡くなった。 トミーはマリアさんの葬儀の行進にも加わり、協会の棺の傍を離れなかったという。 午後5時になるとミサを知らせる教会の鐘が鳴る。 すると、トミーは協会にやってきては祭壇の前に座るようになったとか。 辛い苦しみのひとつに「愛別離苦」があると、釈迦が教えた。 心を通わせあった犬にも、大事な人の喪失感は分かるのだろうなぁ~! 心の起源って、なんだろう? ②忠猫トルド こちらはイタリア中部の忠ネコ「トルド」。 一昨年に飼い主が亡くなったネコのトルド。3歳の雄猫らしい。 トルドは、生後3か月から育ててくれた飼い主の墓に、葬儀の翌日から毎日、墓にやってきてはお参りしているそうだ。 お参りだけではない。 枯葉、小枝、プラスチックのコップ、紙ナプキンなどを拾ってきては、家族が供えた花の傍に供えているとか。 動物好きで、トルドを本当にかわいがっていた飼い主。 トルドは特別なネコだったようだ。 最近、読んだ本に心の起源は「まなざし」にあるのでは…、ということが書かれていた。 言葉が通じない動物とのコミュニケーションに、確かに「まなざし」は心を通わせる大切な表現なのかもしれない。
by m_chiro
| 2013-01-21 12:29
| わん・にゃん物語
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