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内臓膜からの関連か ②
内臓膜からの関連か ②
症例2 「嘔吐と悪心」


40代の女性(就業)。3日前から悪心と吐き気があり、昨日は食後に嘔吐。
それ以来、水だけにして一日食事を絶った。
「いつもムカムカして気持ちが悪い。食べると吐きそうなので….」。
2~3日前には、熱も出たと言う。
風邪に伴う胃炎のようだ。

腹部の触察を行う。
肋骨下水平面に相当する胃の部位だろうか。緊張度が低下して凹みを感じる。
自律神経症状を呈しているケースでは、周辺組織の緊張低下をみることをよく経験する。
触診でも「ムカムカする」ようだ。

その部位からの内圧の伝導をみると、左下腿部で停滞している。
足の趾先から軽微な牽引をかけて、左下腿部での内圧伝導の停滞ポイントを探ると、第4趾から腓骨近位三分の一ほどのところで停滞していて、そこには圧痛がある。
リコイルを加えた。

もうひとつ。
3趾からは腓腹筋内側頭の脛骨上端後面のポイントで停滞し、その部位にはジャンプ徴候の圧痛がある。

ジャンプ徴候の圧痛部位は、リリースしながら腹部の凹部と同調させる。
しばらくして凹部に緊張感が出てきた。

骨盤と下部肋骨には、カウンターの捻じれ(Yaw)がある。
左水平眼球運動で抑制がある。
出来るだけ腹部への刺激を避けて、視経路から右外膝状体部の停滞をリリースしてYawを修正する。
状態の変化を聞くと、「今は、気持ち悪いのはなくなった」。

やはり風邪からきている胃炎のように思える。
悪心を抑えることができても、胃炎が解消されない限りぶり返しそうだ。
念のために、内科の先生に診てもらうよう指示した。

流行りのお腹に来る風邪のように思えるが、ノロウイルスも警戒しておくべきなのだろう。
業界の仲間である田中先生がブログで「ノロウイルス」について記事にしていたので、それも参考に利用させていただいた。
by m_chiro | 2012-11-20 23:23 | 症例
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