JSCセミナー(東京):「頭と頸のなりたちと機能について」(すこやか塾・馬場信年先生)
11月4日(日)、学兄・馬場信年先生がJSC関東支部セミナー(於東京)に出向いてこられた。
テーマは「頭と頸のなりたちと機能について(序)」である。 とても楽しみに思いながら参加させていただいた。 姿勢制御系に関わる問題も「頭と頸」を切り口にして解説され、その機能連鎖からのアプローチを披瀝されて下さった。 私たちにとって「姿勢制御系」は重要なテーマのひとつである。 今回、馬場先生が提示された内容は、姿勢制御のテーマを眼球運動の視点から捉える手法などを反証する視点を提示するものだった。 ヒトの空間認知に関わり姿勢制御系をコントロールするのは、①視覚系の情報、②聴覚系の情報、③頭位、④頸部の回転、⑤迷路刺激、⑥固有受容器、⑦体内における化学物質やガスの調整系などである。 固有受容器については、筋・関節・靭帯などカイロプラクターが特に関心を寄せている部位でもある。 こうした相関する姿勢制御系は反証されることでより本質に近づいてくるので、とても意義深い内容だった。 特に「頭と頸」について、進化による形態学的変化とその機能的変化から、ヒトの頭と頸の観方を独自の観点で切り開かれていた。 その独創する探究心に敬服させられたが、学びは相関的で多面的、だから極めていくと面白くなる。そんな教えをいただいたように思う。 頭頸部から全身に及ぶ機能連鎖も身体表現から読み解いて解説し、変化する様を創りだして見せてくれた。 また、頭頸部、中頚筋膜・腱膜に関与する循環系については、興味深い機能的な関わりを症例や最新の研究報告を織り交ぜながら紹介していただいた。 盛り沢山の内容、深い洞察、細部にわたる考察、そのいずれもが刺激的な内容でした。 それでもまだ「序」である。
by m_chiro
| 2012-11-05 17:35
| カイロプラクティック
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