自力歩行ができなくなったサッカー少年
小学4年生の男子が、左股関節部の痛みで自力歩行もままならなくなった。

なんでも4日前に「よさこいダンス」の練習があって、そのとき違和感があったらしいが、そのままダンスの練習をやり通した。

それから歩行時に痛み出したので整形外科を受診する。
X-ray(-)で、湿布薬を処方されて物療に通うように指示された。
翌日はサッカー練習も休んだ。

一夜明けて朝には痛みが軽減していたので、午後からサッカーの練習に出る。
練習の帰りに、また違和感がでる。歩行がおかしい.....。

その翌日の朝、起きると痛みで歩行ができない。
階段もお尻をつきながら降りてきて、学校には祖母に車で送り迎えをしてもらう。
友達の介助のおかげで、学校生活を過ごしたものの、歩行ができない。
再び整形外科へ。ところが休診だった。

それで私のところに連れてみえた。

左股関節が、ほとんど外旋・屈曲できない。
腸腰筋や鼠蹊部周辺の筋群に強いスパズムがある。
カウンター・ストレインを用いて、徐々にスパズムの緩解をめざした。
急性の強いスパズムだったので、少し手こずったが股関節の屈曲が8割程度は可能になった。

歩行させると、歩けた。
ちょっとは痛みが残るが、今日はこれで安静にするように…。

ところが、週末に2日間のサッカーの大会があるので「出てもいいか?」、という。

5日あるとはいえ、「様子を見て普通に歩けるようになったら、少しづつ運動をはじめてもいいが、完全回復しないうちに無理をしたらまた痛むから、今回は休んだら..、」と忠告しておいた。
よくこういうパーターンがあるが、これまでも忠告を守られたことはほとんどない。

気になっていたら、大会の翌日におばあちゃんが報告にみえた。
「いや~、次の日には魔法をかけらたようによくなって、ありがたかった!」

サッカー大会も欠場者が出ると、次の大会はトーナメントから外されるらしく、みんなに迷惑をかけられないからといって2日間出場したが、その後も大丈夫だった。

ひとまず安心したが、そんなわけでみんな無理するんだろうなぁ~。
一人の選手の欠場で、次の試合の出場権を失う規則なんて、どうかしている…。
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# by m_chiro | 2017-02-28 17:25 | 症例 | Trackback | Comments(0)
右上肢の挙上で痛みのダンサー(陰陽交叉法の応用②・同側例)
今度は、陰陽交叉法の応用でも同側パターンである。
同側のクロール・パターンで抑制反射が起きている症例である。

ダンスの大会に向けて猛練習中の女性、右肩を挙上していくと三角筋部の痛みがあるといってみえた。
可動域に問題がないが最大域に近づくにつれて痛みがではじめる。
首の動きでも違和感がある。
大会前に調整した意向である。

タッチトークで「ベクトル」、クロール・パターンである。
優先は肝ラインで、同側の三焦ラインとの陰陽交叉・同側パターンである。
肝経の関与筋は菱形筋、三焦経で肩の動きに関与する関連筋は小円筋である。

小円筋は上腕骨頭を運動時に関節窩内で安定させる補助を行う。
おそらく関節可動域の問題ではなく、安定が不十分なために最大可動域で周辺の筋への負荷がかかるのだろう。

肝臓ラインを辿って、停滞部にコンタクトし肝臓の脈をモニターしてリリースした。

肩運動させてみると、大分良好になった。

あと1~2割の痛みは動態リリースで解消した。
ダンスの練習での負荷が過剰で、脳内での再構築が不十分なのだろうと思ったからである。

結果、良好になった。
これで、ダンス大会でも頑張ってほしい!
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# by m_chiro | 2017-02-18 10:30 | 症例 | Trackback | Comments(0)
左上腕の痛みに、陰陽交叉法を応用したら...
左上腕の痛みを訴える女性。
どんな状態で痛むのだろうか?
「….どんな時でも痛い!….」
動きには関係なく、思い当たる理由もなく痛いのだそうだ。
ホントでしょうか?
ベッドに仰臥位で上肢は伸展静止位、これでは?
「やはり痛い!」
では、右肘を曲げて見て、これでは?
「アッ、痛くない」
肘関節の屈曲位では痛みが消える。上腕三頭筋が関与するのかもしれない。

タッチトークを行うと、筋筋膜障害ではなく「ベクトル」で反応する。
ベクトルは運動系の経線情報にも関わる。優先順位を問うと、「右下肢」優先で「クロス・パターン」で反応する。
クロスパターン動態で抑制が起こる。クロールパターン動態はOKである。
経線の停滞部を見ると第一趾の脾経ラインが内果で停滞する。
その停滞部位を押圧して、足関節のアライメントを合わせて維持し、左上肢の痛みの変化を尋ねると、「アレッ、痛くない!なんで?」。
いろいろな方向に動かしてもらったがOKである。

そこで右足関節のアライメントを調整した。
これで左上肢の痛みが消失しているが、脾経のラインを追うと、右下腹部に停滞がある。
脾経の筋関連は大胸筋鎖骨部、内側広筋、上腕三頭筋、広背筋である。
そこで更に右下腹部の停滞部位にコンタクト(フロー状態になるCWスピン)して、他方手で右の脾経の脈を捉まえてモニターした。
脈が変化したところでリリース。
クロスパターン動態での抑制も正常になった。

起きて右上肢の動作痛を確認してもらう。
大丈夫のようだ。
陰陽交叉法のシステムを応用すると、運動情報系のトラブルにとても良く反応することがある。便利に使える。
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# by m_chiro | 2017-02-17 12:37 | Trackback | Comments(0)
米ガイドライン、60歳以上の降圧薬処方基準を緩和
アメリカの内科学会(ACP)と家庭医学会(AAFP)ha,60才以上の健康な成人の血圧値の新しい基準を設けたガイドラインを発表した。そのために60才以上の降圧薬の処方を緩和することにしたようだ。それによると、収縮期血圧150mmHg以上を治療対象にしている(これまでは140mmHgであった)。ただし、脳卒中や心筋梗塞の既往、心疾患の著明な危険因子など、既知の心血管疾患のある成人の場合は140mmHg未満までを目標にすることが望ましい、としている。


米ガイドライン、60歳以上の降圧薬処方基準を緩和

米国内科学会(ACP)および米国家庭医学会(AAFP)が発行した新たなガイドラインで、60歳以上の健康な成人の血圧治療の目標値を緩和することが推奨された。

これまで高血圧の境界値は、収縮期血圧(高いほうの数値)で140mmHgに設定されていた。
しかし、新ガイドラインでは、60歳以上の成人の場合は収縮期血圧150mmHg以上を治療開始の基準としている。

このように目標を緩めることにより、便益と害のバランスが適切となるという。
それ以上積極的な治療を行っても、得られる便益はほとんどないとACPおよびAAFPは述べている。

米ノースウェル・ヘルス(ニューヨーク州グレートネック)のGisele Wolf-Klein氏によると、健康な高齢者の血圧コントロールを厳しくすると、便益よりも害のほうが大きく、極度の低血圧や失神などの事象を引き起こす可能性もあることが、近年の複数の研究で示唆されているという。

しかし、心血管治療はどの患者にも一律にすべきものではなく、患者によっては目標値をさらに下げる方がよい場合もあると、新ガイドラインの著者らは述べている。

たとえば、脳卒中または「ミニ脳卒中」の既往のある60歳以上の成人の場合は、収縮期血圧140mmHg未満を目指す必要があるという。
また、心臓障害リスクが高いと思われる60歳以上の成人にも同様の治療を検討すべきだと、ガイドラインでは述べている。

米ウィンスロップ大学病院(ニューヨーク州ミネオラ)のKevin Marzo氏は、「60歳以上の集団では半数以上に高血圧がみられる。
十分な治療をしないと、脳卒中、心筋梗塞、心不全などの重篤な心血管障害のリスクが増大する」と指摘する。

同氏によると、60歳以上の健康な人には150mmHgの目標値が適すると思われるが、脳卒中や心筋梗塞の既往、心疾患の著明な危険因子など、既知の心血管疾患のある成人の場合は140mmHg未満まで目標値を下げるのが望ましいという。

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# by m_chiro | 2017-02-01 11:19 | 雑記 | Trackback | Comments(0)
「繰り返す難治性のめまいは首を疑え」
BPPV(良性頭位変換性めまい)や動揺病の背景にある頸部の問題および姿勢制御に関わるこの問題は、
経験する症状でもある。
体の揺れやふらつき感といった動揺病症状はもいれると、めまい感を訴える患者さんは、決して稀な症状ではない。日経メディカルの記事「繰り返す難治性のめまいは首を疑え」は参考になる。

そのような患者さんに遭遇したら、「めまい出現前のエピソードを聞き出すこと」が大事だと分かる。
そこのところの記事を引用して貼付しておく。

めまい出現前のエピソードを聞き出す
 頸性めまいを疑った場合、どのように診断していけばいいのだろうか。
高橋氏は、「ふらふらするめまいか、ぐるぐるするめまいか」という質問に始まり、脳血管疾患や耳鼻科疾患を除外するために、「頭が痛かったり、重かったりはしませんか。
耳鳴りや耳の調子がおかしい感じはありませんか」と問う一方で、
必ず肩こりの有無を患者に確認する。

人によっては肩こりの重症度の受け止め方が異なるため、「肩こりはない」という患者にも「首や肩が重いようなすっきりしない感じはないかと質問することが有効」と高橋氏はアドバイスする。

 さらにめまいが出現した時期よりも前に、頸部を酷使するようなエピソードがないかを確認することも大切だ。
二木氏は「BPPVと診断して治療しても改善が認められないときに、過去に頸部疾患を指摘されたことがないか聞くことも有効だ」とアドバイスする。
 
福武氏は、問診で主に肩こりの4大危険因子を聞くようにしている。
(1)運動不足かどうか、
(2)パソコン作業などの姿勢の問題を抱えていないか、
(3)ストレスで緊張することが多いかどうか、
(4)首から上(眼や歯)に悪いところはないか、首から下(腰や膝)が悪くないか
――の4つだ。

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# by m_chiro | 2017-01-21 15:48 | 「神経学」覚書 | Trackback | Comments(0)



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