巨刺法の応用形❸ 右膝の歩行痛・屈曲障害
巨刺法の応用形❸ 右膝の歩行痛・屈曲障害

初診
昨年10月に長時間の正座後に右膝の具合が悪くなる。
次第に腫れてきて整形外科受診(X-rayで老化変性が診られる。水腫)
水を抜き、鎮痛薬の処方。
腫れたら水を抜くことの繰り返しで、歩行痛(特に歩きはじめが顕著)、正座ができない。

運動痛をみると、屈曲伸展で膀胱経ラインに痛みが出現する。
経絡に特有の痛みであるため、巨刺法の応用形を試みる。
タッチトークで刺激点を決める。応答は対側心経ラインの「小海」である。
「小海」を刺激しながら、膝の屈曲伸展運動を行わせると痛みが消失する。
そこで、「小海」部位を治療対象にした。
終わって、歩行させると痛みなしに歩けた。

2回目
3週間後に来院。
歩行痛はない。最初の治療効果が継続している。
正座はまだできない。
更に運動痛を探ると、膝屈曲位での外転運動で脾経ラインの膝の部位に特有の痛みが限局して現れる。
タッチトークすると対側の大腸経「温溜」で応答する。
「温溜」を押圧刺激しながら、右膝屈曲・外転運動を行わせると痛みもなく動かせる。
治療ポイントを「温溜」にとる。
治療後の膝屈曲外転運動を再現させると、痛みがなく運動できる。
更に、歩行の足の運びがよくなった。
後は、正座ができるようにあることだが、自宅でのエクササイズを指導した。
さて、今度はどう変化するだろう。

特定の運動痛が経絡上にみられれば、鍼を使わなくても巨刺法の応用形は1~2、あるいは3ポイント以内の効果的に少ない刺激で可能である。
タッチトークからの応答を用いると、ほとんど1ポイント、経絡混在のケースで2ポイントで効果があがるようになった。
その診たてが適切であれば、特有の痛みに有用性の高いシステム系の治療となるように思う。
私としては、刺激の手法を刺激器具を用いないで、徒手による方法によって精度を高めるように工夫したい!

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# by m_chiro | 2017-04-14 09:28 | 症例 | Trackback | Comments(0)
私の女神が引退した??
ついに私の女神さまが引退した! 

たくさんの感動をいただいた。

スケートの演技で胸が熱くなり、こみ上げてくる涙を押させることができなかったスケーターはあなただけでした。

バンンクーバーでのラフマニノフの「鐘」に乗せたパフォーマンスは一番の感動でした。

ソチでのフリーには、圧巻の演技でからだが震えました。

大好きな、大好きな女神様へ、万感の思いと感謝を込めて、お疲れ様と伝えたい。


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# by m_chiro | 2017-04-11 15:31 | 雑記 | Trackback | Comments(0)
巨刺法の応用から❷ 適応について
巨刺法を「陰陽交叉取穴法」として紹介した西田晧一医師は、自著「東洋医学見聞録・中巻」で症例を交えて記載している。
この方法の採用には、明確な適応条件がある。
なんでも効くという話ではない。

その解説によると、
第一に、「経脈が明確」であること。
第二に、「運動痛」があること。
第三に、「器質的な変化」がないこと。
第四に、「機能的な運動痛」であること。
第五に、あらゆる関節痛、神経痛、あらゆる部位の捻挫や痛み、痛風にも応用できる。


適応をまとめると、そう言えそうかな。
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# by m_chiro | 2017-04-11 09:34 | 症例 | Trackback | Comments(0)
巨刺法の応用から❶ 「右長拇指外転筋・腱鞘炎」
① 40代主婦の「右拇指外転筋腱鞘炎」

2~3日前頃から偏頭痛に悩まされるようになった主婦が来院した。
頭痛は慢性的で反復発症する。
今回は左眼窩の苦しさも顕著で脳神経外科を受診し、CT検査では問題がなかった。
ストレスだろう、と言われたらしい。
「でも辛いので」と来院されたのだが、見ると右手の1指、2指から手首にかけて固定具がつけてあった。
1月の除雪作業から右手の腱鞘炎を患ったと言う。
鍼灸や柔整師の治療を続けてきたが緩解せず、炎症期を過ぎても固定具をつけないと主婦の仕事ができないそうである。

可動と痛みの出現部位を確認すると、外転での動きで顕著である。
母指と第2指を開く動作ができない。ハサミは使えない、と言う。
そこで巨刺法の応用を試みることにした。
私は鍼を使えないので、あくまでもその概念の応用形としての手技になる。
それでも経穴はよくわからない。
そこで弱点をカバーする意味で、巨刺法の要穴チャートを頼りにタッチトークで経穴を特定することを行っている。
そこから得られた情報は、以下
1.「子午線」を使うこと
2.クロスラインで取穴すること
3.現象が「肺経」で、潜象は募穴「中極」に取ること。

「中極」と出ても、その穴がどこにあるのか分からない。
そこで経穴表から探した。任脈上にあり、臍点と恥骨点を結ぶ線上で恥骨点から1/5のところだとある。鍼灸器具の刺さない刺激具「てい針」を使って刺激を行った。

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間もなく刺激中に組織の変化を感じたので、刺激したままで腱鞘炎のある手首を動かさせてみた。
「アレッ! 動くよ!…痛くない!、不思議!! 何で?…」
確かに、不思議だ! 理由は分からない。知らない!
今度は、1指と2指を開くように動かさせてみた。
「開く! 開く! さっきまで開かなかったのに….」
「不思議!!!」

このように巨刺法をタッチトークで応用するようにしてから、精度がグンと上がったように思う。ただし、応用できる問題に限定的ではある。

治療が終わって、彼女が聞いてきた。
「私卵巣の手術をしているのだけど、それ以来、下腹部周辺が何かと気になるんで婦人科で聞いたら、手術で癒着しやすい体質なのかもしれない、と言われたんですが、関係があるのでしょうか?」
それは、よくわからない。
でも癒着による膜系の連鎖は、とても問題発生の元になり得るのだろう。
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# by m_chiro | 2017-04-10 10:16 | 症例 | Trackback | Comments(0)
偏頭痛、今回は薬が効かない!
偏頭痛の女性。
トリプタン系の薬が使われるようになって、楽に日常生活が送れるようになった。
その夢の薬も、今回ばかりは効かない! 
「もう4日間飲んでいるんだけど...。いつもは効くのに….」

最近、何か取り組んでいるイベントや熱中している趣味などがありますか?
と聞くと、「千羽鶴を折っている」という。
肩こりもひどい、らしい。

タッチトークすると、自律神経バランスの優先が必要と反応する。
しかも副交感神経の優先である。
動眼神経と舌咽神経でイレギュラーな反応がみられた。
左毛様体反射(+)、軟口蓋に抑制バランス、咽頭反射(+)耳下腺の刺激応答(+)
交感神経ではC2で抑制バランス(+)である。
おそらく上頚神経節からの入力バランスの問題かもしれない。

それらに対し、小脳経由で刺激を行った。
入力部位は後頭下とC2を用いた。

これで頭がモヤモヤした感じがなくなり、偏頭痛も緩解した。
いつも左眼の奥が痛むのが前兆らしい。

投薬効果がなかったのは、こうした自律神経バランスがうまく機能していないのも一因かもしれない。
自律神経系は「緊張と抑制」の兼ね合いが厄介そうだ。
緊張にはリラックス、といった単純な仕組みではないのだろう。

翌日、電話で痛まなくなったと連絡があった。
千羽鶴もノルマがあってのことだろうが、余り根を詰めて自律神経系の緊張状態が続くのも問題なのだろう。
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# by m_chiro | 2017-03-17 11:40 | 症例 | Trackback | Comments(0)



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