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砂川直子さん、モーツアルトを歌う!
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3.24(日)は、酒田フィルハーモニー管弦楽団による「第36回・ファミリーコンサート」を聴きに行った。

なにしろ大好きな砂川直子さんがモーツアルトを歌うのだから、これは聞き逃せない。
モーツアルトの歌曲を披露するのは初めてらしい。

このコンサートの前半は、全てがモーツアルト。

砂川直子マドンナは、モーツアルト歌劇「コジ・ファン・トゥッテ」より、「お願い、愛しい人、許して」と歌劇「ドン・ジョヴァンニ」より、「今こそお分かりでしょう」の2曲を披露した。

純白のドレス姿で、モーツアルト歌劇でも素晴らしい歌声だった。
直子さんの魅力を堪能。とても魅力的でした。
もう最高~!

休憩をはさんで、後半はスタジオジブリ制作の映画「となりのトトロ」(宮崎駿監督、久石譲作曲)をオーケストラ・ストーリーで楽しんだ。
その上、ナレーションを砂川直子さんが担当するというオマケつきだ。

直子さんのナレーションも、なかなかでした。
公演前に喉の調子を落としたせいだろうか、ちょっぴりハスキーぽい声。
地声ではないような…..、それとも「となりのトトロ」に合わせて、そんな雰囲気の声で演じたのだろうか。
味わい深いナレーションだったなぁ~!
直子さんの新たな魅力が引き出された感じがしました。

「となりのトトロ」は山形県とも縁がある。
山形県鮭川村にある「トトロの木」だ。
田舎にある小さな小さな観光スポットなのである。

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by m_chiro | 2013-03-27 20:56 | 庄内の記 | Trackback | Comments(0)
痛む場所にリリース・ポイントがあるとは限らない
若いママさんが、右膝関節内側の痛みを訴えて治療にみえた。
しゃがむ動作で最大屈曲ができない。
思い当たることはないが、子供を抱っこして膝に負担がかかっているからだと思っているようだ。
膝関節の可動は制限されていない。

その痛む部位からの内圧伝導をみると、左胸郭の5-6肋骨のところで留まる。
そこを触診すると身体を捻じって痛がるジャンプ徴候のポイントがあった。
「何でこんなところが痛いの!」
「さあ~、何んでだろうね….」

その圧痛ポイントに、リリース方向のトルクを加えて緩むのを待った。
そのまま吸気について行くリコイルを行った。
今度は触圧しても大丈夫になる。
背臥位のまま右膝関節を最大屈曲位に誘導した。
「あ、いい感じ!」
立位からしゃがむ動作をさせる。
「大丈夫、できます!」

身体にはいろんな筋・筋膜のワナ(下図)がある。
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下の写真の男性は活動中のラセン線が明瞭に見て取れる。
一側の肋骨を対側の臀部に近づける姿勢制御がある。Yawである。
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内腹斜筋のワナから、ASISの転車台で下肢下方に走るエネルギーラインがある。
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(図はすべて「アナトミー・トレイン」より)


「解除キー」の存在は、必ずしもトリガーポイントのマニュアル通りではない。
だから機能的診察は重要なんだ。
内圧変動の停滞を探ると、そんなポイントも観えてくることがある。

「解除キー」の存在はおもしろいねぇ~。
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by m_chiro | 2013-03-14 10:42 | 症例 | Trackback | Comments(0)
「カイロプラクティック・コンセプト」ひとり語り(1)
「カイロプラクティック・コンセプト」ひとり語り
1. ことのはじまり


2012年2月、衝撃的な事件が起こった。これを事件と呼ぶべきかどうかは人それぞれだろうが、少なくとも私にとっては重大なひとつの事件だった。
かれこれ30年以上もカイロプラクティックとかかわってきて、こんなに驚いたこともなかったように思う。

この事件を知ったのは、科学新聞社が発行する「カイロ・ジャーナル」紙「論壇」のコラム記事だった。「CCE 哲学教育丸投げ、サブラクセーションも無視」というタイトルが付けられていて、こんな書き出しではじまっていた。
著者は櫻井京D.C.2)である。
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「サブラクセーションという言葉が米国カイロプラクティック教育審議会(CCE)基準から消えたことは、世界のカイロプラクターに衝撃を与えたが、世界に4つあるCCEの基準を見てみると、実にびっくりするような状況になっている」1)。

それ以前からアメリカのカイロ界における不穏な動向は、小さくではあるが報じられていたので、まったく寝耳に水の話ではなかったのだ。
にもかかわらず驚かされたのは、あまりにも想定外のことだったから、と言う他ない。
カイロプラクティックの本場である米国のカイロ教育審議会(CCE)が、よもやあのような決断を下すとは夢にも思わなかったのである。
どんなに激論が続けられようと、カイロプラクティックの基本的な考え方を捨て去ることなんてできないはずだ、と見くびっていた。
ところが事態は急転した。
これまでのカイロの教育基準に、CCEは見切りをつけたのである。

カイロプラクティックの基本的な概念を象徴するキーワードをあげるとすれば、少なくとも3つの言葉に集約できるだろう。
ひとつはカイロプラクティック哲学の用語である。「イネイト・インテリジャンス」、「ユニバーサル・インテリジャンス」として語られている。
二つ目は、「サブラクセーション」というカイロプラクティックの専門用語であり、三つ目はカイロプラクティックのアプローチを表現した「アジャストメント」という技術用語である。
このカイロプラクティックの用語とも言えるキーワードが、カイロプラクティックの教育基準から外されたのである。

この流れは米国CCEだけに留まらない。
むしろ最後の砦ともいえる米国CCEも陥落したのだ。
この事態は、カイロプラクティックの歴史的な転換期を迎えたことを象徴しているようにみえる。

ところが不思議なことに、このCCE基準は必ずしも教育の現場(大学)あるいは研究の現場に適応させるものではないらしい。
CCEの役割は「教育の必須要件を規定」するのであって、「教育や研究を制限するものではない」ということのようだ。

要するにCCEは「教育の自由と規律性を重視」するがゆえに、「特定の哲学、原理、臨床を定義、支持しない」というのである。
煙に巻いたような説明だが、カイロプラクティックの概念を「特定」のものと位置づけたところがミソのようだ。

何に対して「特定」なのか。それは、いわゆる医学教育に対峙する内容ということなのだろう。
だからこそ、医学教育としてコンセンサスが得られない特定の概念は、カイロ教育の基準から除外しなければならない。
カイロ哲学も、サブラクセーションも、今日の医学・医療の概念としては受け入れないのである。
そう読める。

ところが見方によっては、本音と建て前は違いますよ、と言っているようにも聞こえる。
どうも政治的な配慮の匂いがしないでもない。

いったい、カイロプラクティックはどこに向かおうとしているのだろう。

ところで、私などは自称カイロプラクターであるがゆえにこそ、せめて自分自身の中に「カイロプラクティックとは何か」ということに整合性のある解釈を構築しておかなければ、カイロプラクティックの治療家として前に進めない気がするのだ。

「特定」の概念で「特定」の臨床に携わっている以上、自分で「特定」に決着をつけるしかない。
ここは今一度、D.D.パーマーの原点に回帰しながら再考してみようと思い立った。
カイロプラクティックとは何か、
そしてその原理とはどのようなものなのか。
それを探ってみることにした。

とは言っても、あくまでも自称カイロプラクターの「ひとり語り」に過ぎない。
それでも、このハードルを乗り越えずに、カイロプラクティックを名乗ることはできないと思うからである。


1)「カイロ・ジャーナル」第74号、2012.6.26、科学新聞社刊
2) カナディアン・メモリアル・カイロ大学卒(D.C.)、「ポジショナル・リリース・セラピー」、「統合的徒手療法」(科学新聞社刊)などの訳書がある。
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by m_chiro | 2013-03-12 09:19 | カイロプラクティック | Trackback | Comments(0)
味わい深い記事だなぁ~
日頃、何かと学びを頂いているsansetu先生のブログ記事。

昨今の記事は、まるで贅肉をそぎ落としたように、本質的な問題に迫る核心を突く内容が多くなった。
とても感銘を受けた3月5日の記事は、「不思議が無くなる時」というタイトルである。
何度、この記事を読み返したことだろう。
読むほどに、sansetu先生のいろんな思いや考えが伝わってきた。

その前日の記事は「飲み過ぎ」というタイトルに、「ました。」の一言だけ。
これには笑ってしまったが、そんな御茶目な書き様も魅力。

勝手に「不思議が無くなる時」の全文を紹介させていただこう。
私には、とても味わい深い記事でした。

「不思議が無くなる時」
(http://sansetu.exblog.jp/20108891/)


「反証的鍼灸手技心理臨床」などという長ったらしいタイトルから現在の「日々裕々」にした訳は特にない。
知っての如く「裕々」などという言葉は日本語にはない。
妻が亡くなったので妻の名前を付けただけだ。
日々、心広く心豊かに在りたいと願っただけだ。
それにもう臨床を報告する必要性も感じない。
何度書いても同じことだ。
所詮は鍼灸手技臨床である。
このジャンルに関してはむしろ先人の臨床の方が「新しい」のではないか。

伝統的医療としての鍼灸投薬には侵襲的入力が含まれる。
ここが一般的手技との心身的に大きな違いと言える。
あとは機能と器質への非侵襲的入力である。
もっとも手技でも細胞器質への破壊は簡単にし得るし、それもまたツールと言える。
が、いずれにせよ、
機能と器質へのアプローチであることに変わりはない。

人間は生命体なので機能と器質は別個のようで別個でなく、
同一のようで同一ではない存在として在る。
あるいはそうでしかない。
であるときに、
私たち鍼灸手技療法家がやれることはもう決まっている。
それがたとえ現象的にどのように観え、何であれ、である。

不思議なことは何も無い。
不思議だと思うのは、何でも分かると思っているからだ。
不可知を知れば不思議は自然のことでしかない。
私たちは自然のことしかやっていない。
そこに不思議なことは何もない。

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by m_chiro | 2013-03-08 10:57 | Trackback | Comments(0)
なぜ慢性的に続く炎症徴候が起こるのだろう?
●症例:2年間も続いている足首の腫れ●
かれこれ2年近くも左足首の腫れている、という中年の女性が他県からみえた。
跛行して治療室に入ってきた。確かに左足首のくびれがない。それほどに腫れあがっている。
距骨も内側に転位していて、特に内果周辺の腫脹が顕著で熱感もある。
軽く触れても、痛みでジャンプ徴候を示す。

これでも以前よりましになっているのだそうだ。
腓腹筋はこむら返りが頻繁に起きる。夜間痛もあり、睡眠が妨げられている。
右膝は3~4年も前から水が溜まりだしたが、現在は動作痛があるだけ。
以来、ここ数年は左腰臀部痛や頸部痛、頭痛などと、まるで痛みの転移現象でも起きているように悩まされてきた。
整形外科ではMRI検査で腰部ヘルニアと診断されたが、右膝のX-rayでは異常なしとされた。

いろんな治療を試したが足関節の腫れと痛みは、なかなか改善が見られないので大学病院を受診している。診断は「偏平足」で、特注の足底板を作ってもらった。それでも、一向に腫れも痛みも引かない。

●身体所見から●
身体の望診、触診、内圧変動(圧力勾配)などを観ると、左下肢には内側に頑強な停滞軸があり、圧伝導が頭方に抜けていない。圧力勾配が顕著である。
逆に右下肢では、外側に停滞軸がある。
姿勢制御系(Yaw1,2,3)をリリースする。右側方にシフトしている圧力勾配を調節し、その代償性の捻転体位の改善を試みた。この患者さんは、そもそも重力に対する対応が上手くできていない。だから、エネルギー勾配が偏向したままなのである。
そのために、その不均衡な圧力勾配を筋・筋膜が対応していて、障害がつくられているのだろう。
腫れてジャンプ徴候のある足関節部には、液性の還流を促すために伸縮性テープを用いた。

1週間後に再診にみえた時には、足関節の腫脹がほぼ3分の1に縮小し、夜間痛もこむら返りも跛行することもなく劇的に変わっていた。

●なぜ、2年近くも腫脹と痛みが続いたのだろう●
腫脹をもたらす元凶はプロスタグランジンによると生理学で学んだ。
この患者さんは消炎鎮痛薬(NSAID’s)を服用し続けてきた。プロシタグランジンの生成を抑えるための薬物である。それなのに腫脹はおさまることなく、2年間も続いていたことになる。

そもそもケガや火傷など、肉体的危機を回避するための警告として発痛物質(カリウムイオン、セロトニン、アセチルコリンなど)が作動する。
警告は感覚器から脳へ伝えられるわけだが、警報の大小あるいは強弱で言えば大は小を兼ねる。
そのための増幅物質としてプロスタグランジンが重要な働きをしているのだろう。
だからプロスタグランジンは、常に体内で生成され、緊急時には迅速対応に備えている。「眠らない物質」とも言えるだろうか。

プロスタグランジン生成の素材は細胞膜であるから、材料には事欠かない。
だからと言って、痛みや腫脹の炎症徴候をプロスタグランジンに責任を押し付けるわけにはいかない。
なぜなら、プロスタグランジンは反復的な筋や腱の運動で生成されているからで、そのことが即ち発痛を起こすとは限らないからである。

また、NSAID’sを事前投与していることで、プロスタグランジンの生成を抑えることができるという研究もある。そのことを記事にしておいた。
「PGE2は、炎症や痛みにどうかかわるのだろう?①」
「② 組織に損傷がなくても、PGE2は放出される」

この2年間も続いた患者さんの炎症徴候が、なぜ簡単な手法で止まったのだろう。
その疑問を読み解くと、痛みや炎症の根本的な問題に合点がいく。

さて、この患者さん「思い当たる損傷の経験はない」と言うように、2年間も損傷が続いているわけではないのである。
だから続いている腫脹は、プロスタグランジンに主たる責任がないことは明らかである。
その証拠にNSAID’sを服用しても回復しなかった。したがって、問題は緊急性のAδ線維の受容器興奮にあるのではなく、C線維のポリモーダル受容器にあることがわかる。

腫脹は血管透過性の亢進の問題である。
血管透過性とは、高分子のタンパク質や血球のような比較的大きなものが血管外へ出る動きが高まっていることである。
筋肉などへ走行する小動静脈の血管を拡張し、血管透過性を亢進するのは、ポリモーダル受容器から放出される神経ペプチドなのだ。

要するに、ポリモーダル受容器が興奮状態にある。
侵害刺激は、痛覚受容器を直接興奮させると炎症メディエーターをつくる。
それはブラジキニン、プロスタグランジン、セロトニン、ヒスタミンなどのメデイエーターであるが、おもしろいことにブラジキニンだけが直接ポリモーダル受容器を興奮させる物質らしい。

その他の物質は間接的にポリモーダル受容器の興奮に関わるだけで、直接的作用はほとんどない。
そしてブラジキニンは、低濃度でもポリモーダル受容器を興奮させることが知られている。
「痛み学」NOTE 59. 炎症・腫脹にみる合目的活動のダイナミクス③


さて、この患者さんは重力に対する圧力勾配・エナルギー勾配が不均衡になり、筋・筋膜組織で対応せざるを得ない状況が続いていたのだろう。
それが筋・筋膜への機械的刺激となり、ポリモーダル受容器を侵害していたものと考えられる。
この刺激が解除されれば、ポリモーダル受容器の興奮も沈静化する。

重要なのは、プロスタグランジンではなく、ポリモーダル受容器を侵害し続ける刺激なのだろう。
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by m_chiro | 2013-03-04 18:30 | 痛み考 | Trackback | Comments(0)



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