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映画「ドライブ」(DVD)、久々の興奮作


DVDレンタルで映画「ドライブ」を観た。
賞を総なめにしているので、何となく借りてみただけ。

ところが、どんどん引き込まれていった。
まるで1970年代の義侠心を描いたような映画だ。
そんなストーリー展開を、現代版に焼き直したような雰囲気がしないでもない。
でも、そこにいるのはスーパーヒーローではない。
寡黙だが、卓越した運転技術を持つ普通の青年である。

昼は自動車の修理工場で働き、アルバイトでアクション映画のカー・スタントをしている。
夜は、強盗の逃走を請け負うドライバーも引き受けることがあるが、車を待機させるのは5分だけ、銃は持ちこまない、ルールには徹底していて自分の領域には踏み込ませない。

他人と積極的に交わろうとしない寡黙な青年だが、映画では彼の氏素性は皆目わからない。
家族も友人もいないこの青年が人妻に恋をする。
人妻には男の子がいて、ダンナは刑務所に服役中である。

ダンナの出所後に裏社会でのトラブルに巻き込まれる。
愛する人たちを命がけで守ろうとする青年の一途さがいい。

青年は死んでしまうのだろうか…….。

大満足のサスペンス・クライムだった。
サウンドトラックの「A Real Hero」もよかった。
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by m_chiro | 2012-11-25 17:05 | 雑記 | Trackback | Comments(0)
京の都の食を楽しむ
毎年恒例の「京都展」がデパートで開催された。
田舎にいても京の都の食を楽しめる(ほんの一部だけど)。
というわけで市民には人気のイベントである。
こうして「京都展」は全国を回るのだろう。

わが家でも、いろいろ買い込んだ。
丹波の黒豆。
酒田では、12月の大黒さんの時に豆尽くしの料理でお供えをする習わしがある。
ところが、四国松山では葬式のときに黒豆ご飯を炊く習わしらしい。
土地柄で逆の扱いがされるようだ。
食文化にも、おもしろいものがある。

それから、お豆腐、生麩に麩饅頭、「すぐき」などのお漬物も買い込んだ。
保存のきくものは冷凍庫に。

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実演販売の「九条ネギ焼き」と「アナゴ鮨巻」は夕食にした。
私はネギが大好き。

お好み焼き風で、中は九条ネギがぎっしり。
黒コンニャクの小さな角切りが少々入って、それだけ。

それでも「九条ネギ焼き」、おいしかったなぁ~。
閉店前に、もう一度食べたい!!

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by m_chiro | 2012-11-22 00:21 | 庄内の記 | Trackback | Comments(0)
内臓膜からの関連か③
内臓膜からの関連か③
症例3:6年間苦しんだ右肩の痛み


農家の老婦人。6年ほど前から右肩が挙がらなくなり、整形外科で治療を継続中。
「50肩」とされ、鎮痛薬、骨粗鬆症の薬の処方と物療を行って来た。
肩関節は動くようになったが、動作痛が肩周辺部にある。
最近は、就寝時も肘周辺まで痛む。

最近の血液検査ではリウマチ反応陽性とされ(炎症所見は不明)、リウマチの薬を処方されたが発疹が出て中止された。
内科も受診するようになって、不眠症、逆流性食道炎、動悸の治療薬を服用中。

右上肢を90度以上の屈曲および外転で肩関節周囲に痛みが起こる。
そのための可動制限はみられないが、自発痛もある。
5~6年もの長い間、鎮痛薬を処方されている患者さんである。

腰部は後弯し、骨盤は右側方にややシフトしている。
このシフトの原因は容易に推測できる。
おそらく畑仕事の体勢であろう。
左肘を左大腿部に乗せて体幹前傾姿勢を支え、右手を動かして農作業をする体勢である。
このとき骨盤は右側方にシフトする。
こんな姿勢での作業が、この老婦人の身体の歪みとなって現れていることをみて取れる。
本人も「そのとおりです。いつもそんな恰好で働いてます」。

内圧変動をみると、左下腹部で強い停滞がみられる。
その部位には索状の過緊張と圧痛がある。
その停滞部位から右腹直筋が付着する第5~7肋骨部が牽引されるように停滞軸が続いている。
この軸が、農作業での体勢の支軸になってきたのだろう。

眼球運動が左上方斜位と左水平運動で抑制バランスがみられる。
左上方斜位の眼球運動は、左足関節部位で長趾伸筋を圧縮させることで脱抑制が起こる。
長趾伸筋にリコイルを行い、左上方斜位方向の眼球運動の抑制バランスをリリースする。

左下腹部の固着した深部の停滞は、右5~7肋骨部との2ポイント間で、抑制がおこる回旋刺激を肋骨部に加えながらリリースした。
緩んできたところで、右上肢の組み合わせ運動を追加して更にリリースを促した。

終わって、右上肢の外転運動も屈曲運動も痛みなしに動かせるようになっている。
「6年間も苦しんできた右肩なのに・・・・・」、と老婦人。

筋・筋膜系における索状の停滞緊張がもたらした機能的連鎖は、侵害刺激の閾値を低下させる内部環境がつくられるのだろう。
内臓膜系における機能の問題が長い間放置されてきたために、改善点がみつからなかっただけである。
痛む部位は結果である。
必ずしも、そこに原因があるとは限らない。
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by m_chiro | 2012-11-21 23:42 | 症例 | Trackback | Comments(0)
内臓膜からの関連か ②
内臓膜からの関連か ②
症例2 「嘔吐と悪心」


40代の女性(就業)。3日前から悪心と吐き気があり、昨日は食後に嘔吐。
それ以来、水だけにして一日食事を絶った。
「いつもムカムカして気持ちが悪い。食べると吐きそうなので….」。
2~3日前には、熱も出たと言う。
風邪に伴う胃炎のようだ。

腹部の触察を行う。
肋骨下水平面に相当する胃の部位だろうか。緊張度が低下して凹みを感じる。
自律神経症状を呈しているケースでは、周辺組織の緊張低下をみることをよく経験する。
触診でも「ムカムカする」ようだ。

その部位からの内圧の伝導をみると、左下腿部で停滞している。
足の趾先から軽微な牽引をかけて、左下腿部での内圧伝導の停滞ポイントを探ると、第4趾から腓骨近位三分の一ほどのところで停滞していて、そこには圧痛がある。
リコイルを加えた。

もうひとつ。
3趾からは腓腹筋内側頭の脛骨上端後面のポイントで停滞し、その部位にはジャンプ徴候の圧痛がある。

ジャンプ徴候の圧痛部位は、リリースしながら腹部の凹部と同調させる。
しばらくして凹部に緊張感が出てきた。

骨盤と下部肋骨には、カウンターの捻じれ(Yaw)がある。
左水平眼球運動で抑制がある。
出来るだけ腹部への刺激を避けて、視経路から右外膝状体部の停滞をリリースしてYawを修正する。
状態の変化を聞くと、「今は、気持ち悪いのはなくなった」。

やはり風邪からきている胃炎のように思える。
悪心を抑えることができても、胃炎が解消されない限りぶり返しそうだ。
念のために、内科の先生に診てもらうよう指示した。

流行りのお腹に来る風邪のように思えるが、ノロウイルスも警戒しておくべきなのだろう。
業界の仲間である田中先生がブログで「ノロウイルス」について記事にしていたので、それも参考に利用させていただいた。
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by m_chiro | 2012-11-20 23:23 | 症例 | Trackback | Comments(0)
内臓膜からの関連か ①
内臓膜からの関連か ①
「肩甲間部が痛苦しい」


続けざまに内臓膜関連を思わせる患者さんが続いた。
治療で主に内臓膜へのリリースを行ったケースである。

不思議なことに、同じような問題の患者さんが続くことがよくある。
これって偶然なのだろうか。
それとも私の観点が予測的に作用するせいだろうか。
例えばTMJ問題を観ると、またぞろTMJ問題の患者さんが続く。
実は患者さんが続いているのではなく、私の観る視点が続いているのでは?、と訝ってしまう。
機能性の身体問題には、関連する入口が多々ある。
だからいつも、「一期一会」。
自分自身の観る視点を、常にリセットして臨むこと。
そう心がけてはいるのだが….。

症例1「肩甲間部が痛苦しい」

30代の女性(就業)。1週間ほど前から肩甲間部から肩にかけて痛苦しく、時に右菱形筋部に強い痛みが出ることがある。動きによる特異的な変化はない。

内圧変動を観ると胃底部の周辺の組織に緊張と圧痛がある。
お腹にくる風邪が流行っているらしいので、「風邪でもひいた?」と聞いてみた。

「風邪はひかなかったけど….。そう言えば、背中が苦しくなる前に胃が痛んだことがあって内視鏡検査を受けたけど、異常はなかった」そうだ。

その胃底部周辺の内圧の停滞が、どこで内圧の伝導が阻害されているかをみると、同側の横隔膜背側ドームの天井部周辺で止まる。
その部位に掌をすべり込ませてカウンターCW方向へのトークを加えると、胃底部の緊張が更に抑制される。

今度は、その位置で胃底部を水平面におけるCW方向と横断面におけるCW方向の組み合わせ方向可動を行うと、2点間での最も良い同調緩和が起きた。
「あ~、楽になってきた」。

「胃が痛んだ」ときの反射性の緊張が内臓膜周辺に起こって、その関連痛ではないかと推測した症例であった。
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by m_chiro | 2012-11-20 18:57 | 症例 | Trackback | Comments(0)
「痛み学」NOTE 56. 痛みは決して力学的ではない②
「痛み学・NOTE」は、日々の臨床で痛みと向き合っている医師や日本を代表する研究者の著作あるいはホームページを通して学んだり考えたりしたことを、私の「学習ノート」としてまとめ、書き綴るものです。

痛みは決して力学的ではない
② 血管の損傷では、どんな生化学的舞台ができるか


血管の損傷には出血が伴うので止血反応が起こる。
一過性に細動脈を収縮させるのであるが、この反応は数秒から数分間とされている。
この一過性収縮によって血小板が凝集する。
そして凝血塊が作られ止血する。

この反応は血管内皮細胞から分泌されるエンドセリンと血小板から分泌されるセロトニンの作用によるものである。
この働きに関わるセロトニンは発痛物質でもある。

その後に今度は血管の拡張が起こる。
拡張時間は長く、数十分から数時間に及ぶとされているようだ。

なぜ血管拡張反射が起こるのだろう。
それは強い発痛作用を起こすことによって動きを抑え、炎症反応を促進することで治癒に導こうとする体内における調節作用である。

この血管拡張にかかわるのが「カリクレイン・キニン系」と呼ばれる体内調節系である。
血管組織が損傷すると、血漿中のプレカリクレイン(カリクレイン前駆体)が遊離する。
そこに皮膚などのコラーゲンと反応してカリクレインがつくられる。
カリクレインは血液中のキニノゲンを分解し、ブラジキニンという発痛物質が生成される。

ブラジキニンが肥満細胞を刺激するとヒスタミン等が生じる。
こうして炎症反応と強い発痛が起こるのである。
ブラジキニンは炎症病態をつくり発痛にかかわるが、その一方で血圧の調節や心臓の虚血再環流障害を防ぐ作用があるとみられている。
辛い痛みを出す炎症メディエータも、心臓病にとって善玉なのだ。こうした機序は複雑だが興味深い。

いずれにしろ力学的刺激によって引き起こされた損傷も、炎症メディエータによる生化学的な背景によって、痛みが引き起こされていることを知ることができる。

要するに、痛みは決して力学的ではない。
力学的・機械的因子に加えて、生化学的で、心理学的な因子の複合したものとして痛みを捉えなければならないということだろう。

これらの因子の中で、特にどの因子が優位になるのかということについては、これまた決して一様ではない。
個人差があるということになるが、それはストレス・バランスによって表現されているように思える。
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by m_chiro | 2012-11-14 22:16 | 痛み学NOTE | Trackback | Comments(0)
「痛み学」NOTE 55. 痛みは決して力学的ではない①
「痛み学・NOTE」は、日々の臨床で痛みと向き合っている医師や日本を代表する研究者の著作あるいはホームページを通して学んだり考えたりしたことを、私の「学習ノート」としてまとめ、書き綴るものです。


痛みは決して力学的ではない
① 組織損傷の生化学的舞台


痛みの伝達経路は3次のニューロンによって引き継がれ、皮質で認知されてはじめて「痛み」となる。
したがって、純粋に力学的・機械的な痛みというものはありえない。
ところが往々にして、痛みを力学的に捉える見方が先行してはいないだろうか。

力学的刺激によって引き起こされた損傷を考えてみよう。
組織損傷が引き起こされると炎症が起こる。これは組織修復のための生理的反応である。
下図のように、組織と血管の細胞から代表的な化学伝達物質(プロスタグランジン、ブラジキニン)が産出される。

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組織の細胞膜を損傷すると、細胞内のCa2+濃度が上昇することでタンパク質分解酵素が活性する。
すると、ホスホリパーゼA2(PLA2)が細胞膜を形成しているリン脂質からアラキドン酸を切り出すのである。
アラキドン酸は、COX(シクロオキシゲナーゼ;COX1,COX2)によって代謝されてプロスタグランジンが生成される。

これらの化学伝達物質が炎症反応を促進するのだが、これらは強力な痛覚増強物質でもある。
非ステロイド系消炎鎮痛剤NSAIDsにはCOXを阻害する作用がある。
COXは、アラキドン酸からプロスタグランジンを生成する酵素。
だから、NSAIDsはプロスタグランジンの生成を抑える効果を持つ。

ところが、COX1は胃腸や腎臓、血管内皮細胞に常在して、これらの粘膜を保護する役割を担っている(COX2は炎症に伴いマクロファージ、線維芽細胞、骨膜細胞などに発現する)。

NSAIDsは、そのCOXの役割も阻害するので、消炎作用の代償として胃腸障害などが付いて回るのだ。この長期服用による代償については心して置かなければならないだろう。

さらに強力な消炎効果が必要とされれば、元凶のアラキドン酸の生成を抑える薬物が使われる。
それにはリン脂質からアラキドン酸に変えるホスホリパーゼA2を阻害する必要がある。
その作用を持つのがステロイドである。だが、その投与に対する代償はNSAIDsの非ではない。

このように、痛みは決して力学的ではないのである。
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by m_chiro | 2012-11-13 21:49 | 痛み学NOTE | Trackback | Comments(3)
色を聴く?
幸か不幸か、違った感覚を持つ人がいる。
ニール・ハービソンもその一人。
彼は完全色盲である。
視覚世界に入ってくるのは、すべてグレーの世界なんだそうだ。
いまだかつて色を見たことない。

そんなニールは色の持つ周波数を骨伝導によって音に変えるデバイスを頭部に装着している。
色を音に変換するアプリを使って、「僕は色を聴いている」という「TED」での話である。

ニール・ハービソン:「僕は色を聴いている」

色のあるものは、その周波数で音に変換される。
絵も音として聞くことができる。
人にも音がある。外見とは別に、音のいい人と悪い人がいるらしい。
野菜や果物にも…音がある。すべての色は音に変えることができる。
そうなると世界はまるでシンフォニーであふれていることになる。

ニールは、その音を記憶して360種類の色を聴き分けることができるようになった。
世界が広がった。その種類をもっと増やそうとしているらしい。
例えば、紫外線なども…..。
モンシロチョウなんて、紫外線に反応する色から雄と雌を区別している。

一つのアプリの開発によって、人には見ることのできない世界を音で聴くことができる。
「感覚は知識を育む。感覚を拡張できれば知識を拡大することができる」と語る。
アプリの応用技術で新たな知識が拡がるという実用の話だが、見える世界がすべてではない。
違った感覚によって新たな知識が生まれ、世界観が変わるのかもしれない。

ニール・ハービソンの話、おもしろかったなぁ~。
それぞれの人の音なんて、笑えた。
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by m_chiro | 2012-11-08 12:07 | 雑記 | Trackback | Comments(0)
二度おいしい一日だったなぁ~!(11.4)
東京で馬場先生のセミナーを堪能したが、会場となった台東区西浅草にある「台東区生涯学習センター」には「台東区立中央図書館」が併設されていた。

その図書館の中に、なんと「池波正太郎記念文庫」があったのである。
セミナー会場で馬場先生に教えられて初めて気がついた。
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台東区には池波正太郎記念館があるとは聞いていたが、まさかこのセミナー会場にあるとは夢にも思いもしなかった。
鬼平フアンの私には堪えられないサプライズだ!

記念文庫のある浅草は池波正太郎の故郷である。
池波正太郎は、この下町を舞台に数々の時代小説を書いた。
池波家から寄贈された3万5千点の一部が展示されているとか。

膨大な著作の全作品はもとより、自筆の絵が特に印象深かった。
味わい深い絵の数々である。なんでも、挿絵師になりたかったらしい。
思索し、ぶらりと散策しながら絵を描いて過ごす。
あこがれの生活だ。
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         (買い求めたムック版の「池波正太郎記念文庫」より)

セミナーの昼休み時間が終える頃に、馬場先生が手に袋を下げて教室に帰ってきた。
池波正太郎グッズが販売されていたらしく、「買って来た!」と誇らしげにグッズの入った袋を広げて見せびらかされた。
シマッタ! 後れを取った!! とばかりに、急いで販売コーナーへ駈け込んだ。
グッズになっているイラストもあったので、買い求める。

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         (これは栞。ハッピを着た鱸が煙管をくわえている。面白い!)

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         (扇子。3種あったが鬼平を選んだ。夏が待ち遠しいぞ!)
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         (これも「池波正太郎記念文庫」より。ネコの絵と原稿)

魅力の作品をひねり出した書斎も、そのままの姿で再現されていて、しばらく見とれてしまった。

いや~、二度おいしい一日だったなぁ~!!

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by m_chiro | 2012-11-05 23:46 | 雑記 | Trackback | Comments(0)
JSCセミナー(東京):「頭と頸のなりたちと機能について」(すこやか塾・馬場信年先生)
11月4日(日)、学兄・馬場信年先生がJSC関東支部セミナー(於東京)に出向いてこられた。
テーマは「頭と頸のなりたちと機能について(序)」である。
とても楽しみに思いながら参加させていただいた。

姿勢制御系に関わる問題も「頭と頸」を切り口にして解説され、その機能連鎖からのアプローチを披瀝されて下さった。
私たちにとって「姿勢制御系」は重要なテーマのひとつである。
今回、馬場先生が提示された内容は、姿勢制御のテーマを眼球運動の視点から捉える手法などを反証する視点を提示するものだった。

ヒトの空間認知に関わり姿勢制御系をコントロールするのは、①視覚系の情報、②聴覚系の情報、③頭位、④頸部の回転、⑤迷路刺激、⑥固有受容器、⑦体内における化学物質やガスの調整系などである。
固有受容器については、筋・関節・靭帯などカイロプラクターが特に関心を寄せている部位でもある。
こうした相関する姿勢制御系は反証されることでより本質に近づいてくるので、とても意義深い内容だった。

特に「頭と頸」について、進化による形態学的変化とその機能的変化から、ヒトの頭と頸の観方を独自の観点で切り開かれていた。
その独創する探究心に敬服させられたが、学びは相関的で多面的、だから極めていくと面白くなる。そんな教えをいただいたように思う。

頭頸部から全身に及ぶ機能連鎖も身体表現から読み解いて解説し、変化する様を創りだして見せてくれた。
また、頭頸部、中頚筋膜・腱膜に関与する循環系については、興味深い機能的な関わりを症例や最新の研究報告を織り交ぜながら紹介していただいた。
盛り沢山の内容、深い洞察、細部にわたる考察、そのいずれもが刺激的な内容でした。
それでもまだ「序」である。
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by m_chiro | 2012-11-05 17:35 | カイロプラクティック | Trackback | Comments(0)



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