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快挙と愚挙
京都大学・山中教授のノーベル医学生理学賞受賞のニュースは、近頃の停滞した空気を一変させるようなビッグなニュースだった。

その臨床応用に、今度は東京大学・特任研究員が米国で成功したと報じられた。
何というスピードで臨床応用されたのだろうと訝りながらも、読売新聞という一大メディアの報道には驚かされた。

蓋を開けてみればメディアの勇み足で、実際は盗用と嘘に塗り固められた論文だったことが判明し、ノーベル賞受賞の快挙に水を差すような事件になった。
ひとりの研究者と名乗る人間の愚挙にも呆れたが、ジャーナリズムの根幹にかかわるような勇み足はあまりのも拙劣すぎた。

臨床応用に関しては検証が必要なくらい分かりそうなものだが、それを疎かにして科学記事を扱うジャーナリストがトップ記事にしたのである。まるで愚挙の上塗りだ。

一流の研究誌に掲載される論文は、二重三重に査読というフィルターにかけられる。
ここで怪しい論文や研究デザインなどに問題のある論文は弾かれてしまう。
多くの研究者は、そんな厳しい状況で仕事をしているのだろう。
だから読売新聞の勇み足は余程ショックだった。

山中教授は、そんな喧騒をよそに研究生活に戻ると宣言をして浮かれた世論にも一切のコメントを絶った。
山中教授の一連の発現には、研究者としての真摯な姿勢がよく現れていた。

「研究者を“憧れの職業”に」、ノーベル賞山中伸弥・京都大学教授
2011年秋のインタビューで語った研究への思い


一方の怪しい研究員とやらは「有名になりたかった」という野心を告白しただけだった。
確かに有名にはなったのだろう。

いずれにしろ山中教授の快挙は、あらためてES細胞やiPS細胞について大きな関心を持つ機会になったのである。
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by m_chiro | 2012-10-23 22:33 | 雑記 | Trackback | Comments(0)
六然社・直伝講習(9.19)「復習Guide ⑦(了)」
参加者のために「復習のためのガイド」を記しておきます。

⑦ クロストーク現象とソマシリーズ・ツール


この講習会で紹介した「刺激/抑制バランス」のチェックを、必要性を感じるケースでは初診時にほぼ行っている。このチェックの良いところは3つある。ひとつは、小脳の誤差修正機能に働きかけることができること。2つめは、患者さんの認知機能を促すことができること。そして3つめは、抗重力筋に対するフィードバック機能を増強できることにある。あくまでも個人的な感想である。

ところが、このチェックで整合性のない反応をする患者さんがよくいる。
また、機能障害が明らかであるにもかかわらず、全く正常な応答をするケースもあるが、これは決して正常であることを意味しない。
だから、いずれのケースでも「クロストーク現象」を疑う必要がある。
クロストーク現象によって本来の反応が打ち消されているのである。
別の言い方をすれば、イレギュラーな反応が身体上に表出されていることが疑われるからである。

クロストークとは、生物学では「あるシグナル伝達経路が情報を伝えるときに他の伝達経路と影響しあうこと(ウイキペヂア)」とされている。

なぜ、クロストーク現象が起こるのだろう。
この疑問に対する確かな答えは見出されてはいないようだ。
カイロプラクティックでは頭蓋問題を指摘するグループもあるが、具体的に頭蓋問題の何かはよく分からない。

私の印象ではストレスを抱えている人に多いように思える。
例えば、無言の会話(怒りや不満などの)や心配事などの問題を抱えている人、寝不足などや自律神経機能の問題が表現されているケースなどである。
クロストーク現象が現れている患者さんに、そうした問題の有無を聞いてみるといい。

このクロストーク現象は、便宜的にKI27とCV8の経穴ポイントによってキャンセルすることができる。AK(アプライドキネシオロジー)では、この経穴ポイントを神経学的統合不全に対応する部位としているが、その根拠についてはよく分からない。

また、正穴F6でキャンセルされるケースもある。

先日もこんな患者さんがみえた。
右半身がモヤモヤした感覚がある。眠れない。胸が苦しくて呼吸がつらい。朝起きるときに腰痛があるという患者さんである。
視動反射も頚眼反射もすべての方向で抑制がみられ、応答に整合性がみられない。
KI27とCV8周囲に同時に圧テストを行うと抑制が起こる。
これはクロストーク現象が推測されるケースである。
クロストークを解除する手法もいろいろあるが、簡便に解除するには長谷川先生のソマシリーズが便利に使える。
そこで3ポイントに長谷川先生のソマシリーズのツールを貼付したところ、クロストーク現象が起きなくなった。

再度、視動反射と頚眼反射をチェックし直すと、左水平注視、Yaw2とYaw3の問題が明らかになった(組み合わせ運動による反射を見る場合、両者に抑制があると「抑制1の抑制2」で興奮が起こり、正常と判断されやすい。これは要注意である)。

この患者さんは3日後に再来院。2日間は良好であったが、また同じ状態になったと訴える。やはりクロストーク現象が残されていた。F6でも「刺激/抑制バランス」チェックに抑制がみられる。そこでF6にピソマを貼付した。するとKI27とCV8の応答も解除された。

これはF2が抑制2の役割を果たしていると推測できる(「復習Guide ⑥」を参照のこと)。
こうしたケースではF2がクロストーク現象の解除をもたらすポイントになるのだろう。
これでクロストーク現象が消えて、本来の機能障害を治療することできた。今度は主訴も解消され、安定した状態に導くことができた。

また、こんな応答をする患者さんもある。刺激/抑制バランスで正常だった。一見、問題なさそうな応答である。
ところがKI27とCV8に対して同時に圧テストを行うと、抑制バランスが起こる。便宜的にピソマを4ポイント添付して解除すると、本来の問題点が応答されてくる。
クロストトーク現象の起こる要因はよく分からないが、便宜的に長谷川先生のツールはとても便利に使えるツールだろう。
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by m_chiro | 2012-10-15 23:25 | カイロプラクティック | Trackback | Comments(0)
「がじゅまる」オフィスに移動
今日は秋晴れの温暖な日差しである。

例年、寒くなる前に「がじゅまる」を剪定し、オフィス内に移動させる。
こうして半年間は院内でインテリアとして活躍するのである。

この「がじゅまる」は、当院で研修した仲間が、記念にとプレゼントしてくれた樹なのだ。
沖縄の樹なので寒さには弱い。
だからと言って、室内ばかりでは元気が出ない。

そこで、春になると外に出し、冬に入る前に室内に取り込んでいる。
それが毎年の冬を迎える恒例の行事のようになった。

今年も「がじゅまる」の樹は、外の空気と日差しを浴びて、元気に新芽を吹き枝を出した。
今日は、ぼうぼうに育った枝を剪定して院内に取り込んだというわけである。
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この樹がオフィスを飾るたびに、共に研修した仲間のことを思う。
皆がそれぞれに開業して頑張っていてくれることが何よりも嬉しい!

「また、勉強会を始めましょうよ!」と催促されるのだが......。
「がじゅまる」の樹が元気に今年も院内を飾る姿を見ると、
私も老けこんではいられないような気がしてくる。
元気をもらう「がじゅまる」の樹である。
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by m_chiro | 2012-10-14 12:06 | 守屋カイロ・オフィス | Trackback | Comments(4)
六然社・直伝講習(9.19)「復習Guide ⑥」
参加者のために「復習のためのガイド」を記しておきます。

⑥ 「刺激/抑制バランス」現象からみた障害と治療の部位


直伝・講習会(9.19)紹介した検査法は「刺激/抑制バランス」に関わる方法である。
神経系の出力は筋活動によって表現されている。
この神経細胞間のつながりは「興奮性」の作用によるひとつの活動(興奮性シナプス後電位:EPSP]だけである、と長い間了解されてきた。
ところが1950年代に入り、別の信号系が見つかっている。
それは興奮性とは逆向きの「抑制性」作用を起こすニューロンである(抑制シナプス後電位:IPSP)。
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伊藤正男著「脳の設計図」より転載

その後、また「シナプス前抑制(EPSPの抑圧)」という興奮性シナプスの上にもうひとつのシナプスがあって抑制するものだが、あまり一般的ではない限られた存在のようだ。

これらの3つのタイプの中でも、基本的にはEPSPとIPSPの作用の異なる2つのニューロンで機能しているという単純な話になってしまう。

このニューロンの働きを、分かりやすくスポーツゲームに譬えると理解しやすいかもしれない。
例えばサッカーでも、ラグビーでもいい。ボールを伝達物質と仮定すると、そのボールを手にした選手は一気にゴールを目指す。これは興奮性シナプスの作用と言える。
ところが、その行く手を阻んでボールを奪い、あるいはタックルしてボールを持つ選手の動きを抑制しようとする対抗チームの選手が出てくる。
ボールという伝達物質をゴールに導く選手は「興奮性シナプス」で、その行く手を阻みボールを奪う選手は「抑制性シナプス」である。

ゲームでは、抑制する選手(抑制1)を更に相手チームの選手が阻む(抑制1に対する抑制2)が行われる。すると抑制の抑制による興奮性シナプスが再活動し、ゲームではボールを持つ選手がゴールに向けて突き進む。
つまり、抑制1の抑制2は「興奮」になる。

この時の「再興奮」をもたらす「抑制2」の刺激が、ひとつの治療ポイントということになる。それは特定の動きであったり、圧刺激あるいは触刺激であったりすることで、興奮性ニューロンが抑制される現象と見ることができるだろう。

この抑制が解除されるポイント(抑制2)を、治療部位のひとつとして提示したものである。
刺激/抑制を解除する入力系は、決してひとつだけとは限らない。
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by m_chiro | 2012-10-13 07:59 | カイロプラクティック | Trackback | Comments(0)
六然社・直伝講習(9.19)「復習Guide ⑤」
参加者のために「復習のためのガイド」を記しておきます。
(前回の記事に掲載した眼球運動の図を変更しています。)


⑤ 患者モデル(女性)の検査結果からの推論

記憶が薄れていて正確かどうか怪しいものがあるが、モデルになっていただいた女性のケースで肝心の検査結果とその姿勢制御系に関する推論を述べておきたい。

②視動反射:左(+)、右(+)
③眼球運動:水平運動注視(左+)、斜め下方運動注視(+)
④頚眼反射:頭頸部左回旋位(+)、頭頸部左側屈位(+)
⑤胸部-腰骨盤部:胸部回旋(左+)-腰骨盤部回旋(右+)
⑥股関節:外転(右+)
⑦足関節:背屈(右+>左)
⑧仙骨:基底部の後方回旋(右+)

(+)の表示は神経学的な異常を示すものではない。刺激/抑制バランスの存在を示している。「刺激/抑制バランス」については次回に解説したい。

上記の結果から、このモデルでは2つの姿勢制御の歪みパターンを見てとれる。
ひとつは頭位の左傾斜(Tilt)で、これは前後軸(Y軸)における頭の傾きという現象である。この左傾斜は、右斜め下方運動注視(+)による代償作用であろう。
前回の記事の眼球運動の図で、右斜め下方注視における左眼の上斜筋と内直筋による眼球運動反射に遅延があるのではないかと推測できる。

股関節では右外転位で代償しているパターンであるが、モデルのTiltパターンはおそらく右足関節の異常なシグナルによって代償されているように思われた。
足関節の固有受容器は、姿勢制御系でも重要な意味を持っている。
このモデルの足関節問題には注意すべきと感じた。足関節の固着を解放することで、Tiltパターンもリリースされることが臨床上よく経験するからである。
あくまでも推論に過ぎないが、このモデルは右足底足尖部にウエイトをかけて立ち、右斜め下方視線を使うことが多いのではないだろうかと思えた。そのために足関節が固着し、可動制限があった。重要な治療ポイントのように思えたのである。

しかし、ここではあくまでも視覚系へのアプローチする手法の紹介であるため、足関節への対応はしなかった。

このモデルの本質は、左水平運動注視(+)と頭位との組み合わせによる頚眼反射(左+)に抑制バランスが起こることにある。ただし、注意しなければならないことは、頭頚部を左回旋させた時に、眼球を左水平注視位にしないでリラックスさせなければならない。抑制(左水平眼球注視+)の抑制(頭頚部左回旋+)は興奮になるからだ。
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モデルでの頚眼反射(左+)は、Z軸(Yaw軸)における回旋障害として表現されている。
これは後頭部における回旋(Yaw1)、胸―腰骨盤部における回旋(Yaw2)、仙骨部の回旋(Yaw3)のすべて、あるいはいずれかに代償パターンがみられることになる。

モデルでは、Yaw2における「右前方寛骨―下部肋骨左前方」の回旋、Yaw3「右仙骨基底部の後方回旋」の代償作用が現出していた。

この現象に対して、視覚経路に直接にアプローチを紹介したわけである。
この手法で、モデルの抑制バランスは解消した。が、最終的には右仙骨基底部の後方回旋が残された。これは別個に、右仙骨基底部へのリコイル、および右股関節外転に対して梨状筋に対するリコイル、によって対応する手法を紹介した。

次の視神経経路をよく観察してもらいたい。内圧変動を視るときの参考になる。
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by m_chiro | 2012-10-11 23:12 | カイロプラクティック | Trackback | Comments(0)
六然社・直伝講習(9.19)「復習Guide ④」
参加者のために「復習のためのガイド」を記しておきます。

④ 視動反射、頚眼反射からみた姿勢制御系


この直伝講習のテーマは「姿勢制御系」である。それを「視覚系からの入力」という視点からみるというのがテーマである。
姿勢制御系は、基本的に①視覚系の情報、②聴覚系の情報、③頭位、④頸部の回転、⑤迷路刺激、⑥固有受容器によって制御されている。あえて追加するとすれば、⑦体内の化学物質とガスの調節系を含めることができるだろう。

さて、視覚系情報では、視線運動反射(視動反射)と眼球運動、頭位との組み合わせ運動と頚眼反射による調節系からの観方を重点的に紹介した。

次の図は眼球運動にかかわる作用筋と、そこに関与する神経についてまとめられている。
直伝講習での紹介は、この眼球運動に関わる神経病理がないことを前提とした。あくまでも一見正常な眼球運度にみられる反射の遅延の存在である。この反射の遅延によって、姿勢制御系に機能的な障害を生じされる出力をみる方法である。

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この眼球運動にかかわる筋の作用を思い切り簡略化すると、下図になる。
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また、眼球運動には座標軸が想定されている。
垂直軸(Z軸)と水平軸(X軸)、それに前後軸(Y軸)である。
これは頭位に関する座標軸でも同様に設定されている。
垂直軸(Z軸)で行われる眼球運動は水平移動(水平眼球運動)である。
あくまでも臨床的推論ではあるが、この運動は最も重要な意味を持つ眼球運動であろうと思える。

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水平軸(X軸)における前後運動である。前後軸(Y軸)は、上斜筋と下斜筋の組み合わせによる斜め下方あるいは斜め上方の傾斜運動である。これらの反射の遅延は、頭位に同じ運動の偏移をもたらすことになる。頭位の偏移は直立姿勢分析でも観察される

こうした眼球運動と頭位の組み合わせによる頚眼反射をみることで、それが姿勢制御系にどうかかわるかを窺うことができる。

鳥類は、大気中で自己の空間認知を感知するセンサーによって空中での活動を制御している。
このセンサーは船舶や飛行機の空間認知のメカニックにも応用されていて、それが重力場におけるヒトの姿勢制御系にも取り組まれている。

頭部の前後運動(X軸)の偏移は、頭位の伸展/屈曲障害(Pitch)となる。その多くは屈曲障害として出現するとされている。この動きは股関節の屈曲/伸展の機能障害によって代償される。

頭部の傾斜運動(Y軸)では頭位の傾斜(Tilt/Roll)が見られるが、下肢、股関節(屈曲あるいは外転障害)、骨盤に一側性の回旋による代償障害が起こり得る。

骨盤の回旋は反対側で仙骨を固定する梨状筋の代償作用と思われる。
下肢で特に足関節の障害、あるいは一側性の外眼筋の作用で代償されることがある。

さて問題の回旋運動の偏移(Z軸)は、頭位にも回旋運動(Yaw)による姿勢制御をもたらす。
この制御は頭位の回旋だけでなく、後頭骨の回旋および胸腰・骨盤部の回旋が代償する制御系でもある。

Z軸における水平眼球運動(外転神経と動眼神経)は、姿勢制御系の中でも最も重要な制御系であろうと思っている。

痴呆の簡易診断に眼球運動計測を用いた論文がある。長岡技術科学大学工学部生物系医用生体工学教室の研究論文「眼球運動計測を用いた痴呆簡易診断システムの基礎研究」である。水平眼球運動の重要性を思わせる内容であり、関心のある方は参照されたい。
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by m_chiro | 2012-10-08 12:49 | カイロプラクティック | Trackback | Comments(2)
先生様、まさかのご乱心ですか! それとも常習的なんですか?
整形外科医院を受診されていた交通事故による「むち打ち症」の患者さんが、私のところに治療にみえました。

なんでも加害者が今年就職をしたという若い女性だったそうです。
彼女は、事故後に泣きながら何度も何度も「ごめんなさい、ごめんなさい」と誤ったとか。
被害者は中高年の女性でしたが、自分の娘ほどの加害者を気の毒に思い、「早く治すから心配しないで」と逆に励ましたほど、彼女は憔悴していたそうだ。

でも、なかなか好転しないからと、私のところに紹介されてきました。
頚背部痛と腰臀部痛を訴えておりました。
下の図の「ケベック・タスクフォース分類」では「グレード2」でした。
可動域の減少と圧痛が含まれる損傷ということになります。
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ほどなくして快癒されましたので、「治癒」としました。

これで早く加害者にも安心してもらえると、その足で前医の整形外科医院を訪ねて「すっかり好くなったので、...」と書類の提出を申し出たそうです。
ところが、その先生はカルテをみて「なんだ、あんまり来ていないじゃないか!」と言い、「MRIを撮りなさい」と言ったとか。
「エッ! MRIですか?」。

「交通事故の保険でMRIを撮れるんだから、自分で費用を出すわけじゃないし、ちょうどいいだろう」と言って、病院に予約を入れてくれたのだそうです。親切です!?
MRIを撮ることに対する医学的根拠の説明はありません。
予約は1ヵ月先のことになりました。

ケベック・タスクフォースのむち打ち症(WAD)診断に関する文献調査からは、次の事実が判明しています。
1)患者の評価は詳細な病歴聴取と理学検査により十分可能である。
2) グレード1では画像検査や特別な検査は必要ない。
3)グレード2と3では頚椎のレントゲン撮影が必要である

(http://1.usa.gov/LammYr)

私のところにみえた時点で、この患者さんはグレード2でした。
必要な画像検査は、整形外科医院での初診時にレントゲン撮影が行われています。
要するに、それ以上の画像検査は必要ないとされているわけです。
しかも「よくなった」と言っている患者さんです。
「それまで私はどうしたらいいのでしょう?」と尋ねると、「その間は電気をかけに来なさい」ということになったそうです。

被害者の女性の頭の中は、早く保険の決着をつけてやりたい、その一心だったのでしょう。
たまらず、患者さんはその旨を保険会社にも連絡しました。
担当者はウ~ンと唸って、「しかたがないですから、そうしてください」。

被害者の女性、その足で今度は私のところへやってきました。
そして、その経緯を語りながら、「これっておかしくないんですか? 最初にMRIと言われるのは分かるんだけど、治ったと言っているのに…。逆じゃないんですか?」と訴える。
私に言わないで、その先生に言ってよ、という思いでした。

何か、MRIを撮らなければならいような徴候があったのでしょうか?
ないとすれば、ご乱心ですか?
それとも単なる引き伸ばしでしょうか?
あるいは年齢的にみても骨の変性があるだろうから、その後は骨粗鬆症の治療へと結びつける計算でも働いたのでしょうか? 
先生のクリニックでは、こうしたプロセスを踏むことは常習的なんでしょうか?

???.....なんとも腑に落ちない顛末でした。
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by m_chiro | 2012-10-04 08:36 | 症例 | Trackback | Comments(0)
「ミトコンドリアの機能低下が周辺組織のがん化を促進する」
「ミトコンドリアの機能低下が周辺組織のがん化を促進する」

科学技術振興機構(JST)と神戸大学による共同研究が発表された。
それは良性腫瘍が癌化する仕組みを解明したもので、そこにはミトコンドリアの機能低下が関わっているというものである。英国科学誌「Nature」オンライン(9.30速報版)に掲載された

良性腫瘍の細胞に中で、「Ras(ラス)遺伝子の活性化」「ミトコンドリア機能低下」が同時に起こることが癌化の起動になるらしい。

「Ras(ラス)遺伝子」とは、3種類あるとされる癌遺伝子の一つのタイプで、人間の癌ではRas遺伝子が20%検出され、正常細胞にも原型が存在するのだそうだ。

Rasは細胞増殖と関係するたんぱく質をコード化しているので、この原型が突然変異すると異常な細胞増殖に繋がるというわけであるが、そこにミトコンドリアの機能低下が同時性現象として起こることで癌化が起動するという仕組みである。
最近、この同時性現象が気になっている。

同時性現象が起こると、細胞内のストレス感知経路が活性化され、細胞外に2種類のたんぱく質(炎症サイトカインと細胞増殖因子)が放出されるというのである。
このことで、細胞が増殖され、組織を浸潤する能力や転移する能力が活発になるというしくみのようである。

いずれにしろ「ストレス因子」は鍵になりそうだ。
ミトコンドリアを元気に機能させるためには低体温化や冷えにも気をつけなけらばならないのだろう。
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by m_chiro | 2012-10-03 08:57 | 雑記 | Trackback | Comments(2)



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