<   2012年 07月 ( 8 )   > この月の画像一覧
ご報告:メニエール症候群で治療中だそうです
S先生のご紹介で、患者さんが治療にみえました。

でも、私のところまで車で1時間はかかるそうです。それに患者さんはメニエール症候群で治療中です。
運転ができないので、ご主人が運転していらっしゃいました。

この患者さんは20年前にめまいに襲われ、それ以来悩まされているということでした。
MRI検査も含めて大抵の検査を受けたようですが原因は特定できず、「メニエール症候群」として治療を継続中ということでした。

発症は突然やってきました。
会社で事務仕事中にグルグルと回り出して起き上がることが出来ず、2日間ほどは寝ていなければならない状態だったとか。起きると吐き気がある。そんな酷いめまいが年に2回位起きるのだそうです。
ひどい発作的なめまいが治まっても、常に動揺感があるということでした。
それが20年も続いているようです。

現在も会社勤務で、ほとんどはパソコンでの業務を行っているとのことでした。
トラベルミンを処方されていています。薬効もあり、今では会社を休まなければならないような状態はほぼなくなったそうです。
が、動揺感は止むことなくつづいていて、それも調子に波があるというのが現状でした。
1ヵ月位前からの右肩関節伸展不全の訴え(痛みと可動制限)もありました。
慢性的な首から肩の凝り感も訴えておりました。

ベッドに仰臥位になってもらったところ、仰臥位でも動揺感が起こっていると言います。
その揺れが「感じなくなるような体位や動き」を尋ねました。
すると、「いつもは左を向く」と動揺感が治まるそうです。確かに治まるようです。
頚反射の問題がありそうです。耳石について説明を受けたり、運動を指導されたことはあるか聞いてみましたが、「耳石の問題はない」と言われたようです。

そこでもう一度、頭部を正中位にして、今度は目を閉じてもらいました。
すると、「あっ、止まりました」。
眼反射かもしれない。目を閉じたまま、眼球運動と「刺激/抑制バランス」をチェックしました。
結果は、左外直筋(+)、右外直筋(-)、CW(+)/CCW(+)でした。

大脳鎌と小脳テントのテンション、顔面頭蓋をリリースし、眼反射の異常なシグナルを調整しました。
これで開眼してもらうと動揺感が治まりました。

それでも、左の橈骨と右の脛骨に停滞軸を感じます。それもリリースして、立位での感覚を確認してもらうと、「止まっている」そうです。「歩いても揺れがない」と言ってましたので、眼反射の問題が鍵かもしれません。右肩の伸展不全も問題なく可動出来ました。

さて、この患者さんには、眼反射に対する治療の持続性や変化を確認しながら治進めることになりますが、併せて眼球運動のエクササイズを指導しておきました。
この運動は効果的だと思います(同様の症状の患者さんで経験しています)。

S先生、ご紹介ありがとうございました。ご報告としておきます。
[PR]
by m_chiro | 2012-07-29 11:50 | 症例 | Trackback | Comments(0)
砂川直子さん「見上げてごらん夜の星を」を歌う!
c0113928_17543038.jpg大好きな砂川直子さんの歌を、久しぶりに聴きに行った。
と言っても、「未来への伝言-被爆ピアノ朗読コンサート」へのゲスト出演で、一曲だけの歌唱である。たとえ一曲でも直子さんの歌が聴けるだけで嬉しい。だから出かけた。

この企画は、広島で被爆したにもかかわらず、奇跡的に生き延びた一台のピアノと共に伝える平和への祈りの朗読と歌で構成されている。主役は「被爆ピアノ」で、全国を回るコンサートでもある。酒田の生んだ詩人・吉野弘さんの詩の朗読もあった。
c0113928_1755188.jpg

被爆ピアノの奏者は谷川賢作さん。88,95,97年と日本アカデミー賞優秀音楽賞を受賞した才人でもある。父親は詩人・谷川俊太郎である。
全プログラムの背景で、被爆ピアノのメロディが美しい音色を奏でていた。

砂川直子さんは、谷川賢作さんのピアノ演奏で「見上げてごらん夜の星を」を歌った。
坂本九のこの歌は多くの歌手がカバーしてきたが、砂川直子さんの歌はまた格別の味わいがあり、聴いていてジーンときた。
いいなぁ~! 直子さんの歌は!!

谷川さんとのリハーサル後に、谷川さんから急遽もう一曲歌ってほしい、とリクエストがあったそうだ。というわけで、会場ではプログラムにない歌が追加披露されたのである。
そりゃそうだろう。一曲だけじゃもったいない、と思うはずだ。
谷川さんの眼力は侮れない。そう思った。
ファンとしては、とても有難かった。

お目当ては、歌姫・砂川直子さんの歌を聴くだけだったが、地元の子供たちのコーラスグループ「スマイル・キッズ」の合唱も可愛らしくてよかったよ。
[PR]
by m_chiro | 2012-07-28 17:57 | 庄内の記 | Trackback | Comments(0)
全女性には、特に聞いてもらいたい話
「乳腺濃度」は、乳癌検診の分かれ目とか...。
次の動画の話を、特に全女性に聞いておいてもらいたい。

Talks:デボラ・ローズ,MD,phD.
乳腺腫瘍を3倍も発見できるツール、
そしてそれを一般に使用できない理由


内科医のデボラ・ローズ医師は、患者さんに聞かれたそうだ。
「もしも乳癌が出来ら、マンモグラフィーで初期段階のうちに発見できる自信があるか?」
このひとつの質問が切っ掛けとなり、デボラ・ローズ医師はマンモグラフィーや乳癌検診について調べることになる。

現在、最も普及しているのが「マンモグラフィー」だが、この検査が有効か否かは2つのグループに分けられるのだそうだ。
それを分けているのが「乳腺濃度」で、乳腺濃度が50%以上のケースではマンモでの乳癌発見率は低くなる。
そして40代の3分の2は乳腺濃度が50%を超えているという。

それに、放射線科医でもマンモの画像診断が難しい。そのために見逃して訴訟になるケースが多いのもこの分野だとか。
そんなわけでマンモグラフィーでは25%の発見率に過ぎないのだそうである。そこに含まれるのが乳腺濃度50%以下のケースということになる。

そこで、このデボラ・ローズ医師はガンマ検出器という小さなチップを使う検出器を開発した。それも物理学者のグループ、生体工学技師らと協力して「分子乳房画像装置:MBI」を開発した。そしてMBIでの検出率を83%まで可能にしたのである。

乳癌の早期発見に大きな風穴を開けたわけだが、その研究論文も「競合する利害対立」がるとの理由で掲載拒否され、また政治的・経済的な絡みによる大きな壁に行く手を阻まれている。

安価で、軽量小型化で、画像読影も簡単、しかも検出率も随分高い。
一般に知られ、汎用されるまでには、まだ研究データの集積が続くのだろう。
デボラ医師の奮闘は続くが、全女性のために前を向いて進もうとするデボラ医師んの姿に拍手を送りたい。

とにかくマンモ検診を受けた女性は、自分の「乳腺濃度」をお医者さんに聞いておくことが肝心なのだ、と話している。
[PR]
by m_chiro | 2012-07-23 23:49 | 雑記 | Trackback | Comments(0)
「かゆみ」と「痛み」感覚のメカニズムは違うらしい
人は「痛い」と逃げる。神経生理学的には「屈曲反射」(逃避反射)が起こる。
「かゆい」と掻く。これは「ひっかき反射」と呼ばれる。

反射のメカニズムからみれば、「ひっかき反射」の方が明らかに複雑だ。
おもしろいことに、ひっかけない部位に「かゆい」という感覚は起きないらしい。
そう言われれば、「胃がかゆい」と訴える話は聞いたことがない。でも、痛みは起こる。
だから「かゆみ」は、皮膚の表層と一部の粘膜に限られた感覚ということになる。

そもそも反射がこうも違うのだから、それぞれの感覚の機序が違っても不思議ではない。
ところが「痛み」と「かゆみ」は、同じ機序で起こっているように思える。
それゆえに「強度説」で解釈されてきた。

要するに「弱い痛み=かゆみ」で、痛み刺激のインパルスが微弱に伝導されるときに「かゆみ」として感じるのだという説である。

ところが、ヒスタミンを受容するレセプターが見つかり、その「かゆみ」を伝える神経経路も分かって、「かゆみ」は弱い痛みの感覚ではない、ということになった。
それだけではない。実は、認知領域も違うぞ、という研究論文が発表された。

それがsansetu先生から教えていただいたのが次の論文である。

"痒み"を感じる脳―"痛み"とは異なる"痒み"を感じる脳の部位を特定―/自然科学研究機構 生理学研究所

それによると、「かゆみ」は脳の「楔前部」で認知するそうだ。
「楔前部」とは、頭頂葉内側面の後方にある脳回のことである。

「かゆみ」の刺激を受容するのは、表皮と真皮の境界に分布するC線維の自由神経終末である。
この受容器が物理的刺激や化学物質(特にヒスタミンなど)によって刺激されることで活性化する。

もしも、このC線維の活動を局所麻酔薬で抑えると、当然、痛みは消失するし、「かゆみ」も消えるらしい。これも「痛み」と「かゆみ」が同じ機序だと勘違いするもとである。

また、ヒスタミンによる「かゆみ」を伝えるC線維は、機械刺激には反応しない。つまり閾が高い。
ところが、痛みのC線維は機械的刺激によく反応する。
これも痛みを伝えるポリモーダル受容器とは違っている。
皮膚の支配領域も違う。「かゆみ」の皮膚支配領域は、痛みの領域に比べて広い。

だから「かゆみ」に対して機械刺激を行うと、「かゆみの悪循環」が起こる。
掻くこと(物理的刺激)で末梢の受容器が活性化され、軸索反射が起こり、炎症の増幅をみるからだ。

「中枢性のかゆみ」(アトピー性皮膚炎、皮膚そう痒症、透析患者のかゆみなど)には、オピオイド受容体が関与しているようだ。
だから鎮痛薬のモルヒネを使うと「かゆみ」の副作用がおこるし、「中枢性のかゆみには抗ヒスタミン薬も効きにくいとされているのである。

「痛み」と「かゆみ」の機序は同じようで、実は違う。
かと言って、全く違うと断言するほど明らかでもない。類似点も多い。
そんなことから、「かゆみ選択的神経」と呼ばれることが多いのだそうである。
「かゆみ」のメカニズムには、まだまだ解明の余地がありそうだ。
[PR]
by m_chiro | 2012-07-06 22:43 | 痛み考 | Trackback | Comments(0)
「こうして生まれる-受胎から誕生まで-」
c0113928_22241553.jpg


2002年に刊行されたこの本は、医療撮影の技師でもあるアレグサンダーシアラススが世界で初めて胎児の成長をCGで再現したものです。
医療用可視化の技術で、400点を超える画像を紹介しながら受胎から誕生までを追っています。

著者のアレグサンダーシアラスは、イエール大学医学部の准教授兼科学的可視化主任としてこの仕事に携わりました。
その著者が、TEDのスピーカーとして登場し、動画を紹介しながらこの仕事に取り組んだこと、生命誕生の神秘を語っています。
このURLのタイトルから、ぜひ映像でごらんください。

Talks | TED Partner Series
アレグザンダー・シアラス 「受胎から誕生までを可視化する」


2つの細胞が合体して生命個体が誕生するまでのプロセスには、その神秘と不思議さにあらためて感動します。
筋骨格系が完成される時期には、胎児が活発な動きを見せるようです。
動きは、筋骨格系の発達に欠かせないのだと再認識させられました。
2つの細胞が栄養膜に定着したら、細胞 間の情報交換(コミュニケーション)によって魔法のような神秘が織りなしヒトが産み出されていきます。
とても神秘的で魔法のような営みに感動です!!
[PR]
by m_chiro | 2012-07-06 22:30 | Books | Trackback | Comments(0)
「悪い科学とのバトル」(ベン・ゴールドエイカー)
先に、この動画をfacebookに投稿しましたが、ここでは下記のURLのタイトルからご覧ください。

気を付けよう利得的な悪い科学論文、ひも付きの論文、粗悪な研究デザイン、数字の巧妙なトリックなど。
うっかり騙されないように正しくみる視点が学べるかも....。

ベン・ゴールドエイカーというスピーカーは医師で疫学者、とにかく早口トークで深刻な話題を面白く語ってくれています。
笑えます! 驚きです! そして腹立たしくなります!
ぜひ、お聞きください。

TED:Talks
「ベン・ゴールドエイカー:悪い科学とのバトル」

[PR]
by m_chiro | 2012-07-05 22:30 | Trackback | Comments(0)
ジェンシー先生の格言から
c0113928_0592257.png

ジェンシー先生(J.Janse,D.C.:1909-1985)は、米国ナショナル・カイロ大学の学長職や業界の要職を歴任。カイロプラクティックの科学的発展に貢献した。
1984年に5度目の来日を果たし、精力的に講演セミナーを行う。
不死の病に犯され、ドクターストップをおしての最後の講演となった。そのときに、次の名言を残した。

“Chiropractic is a way of life. It is a concept to live by.” (1984)


そして、その翌年(1985)、惜しまれてこの世を去った。
私は、この言葉を次のように理解した。

「カイロプラクティックとは一つの生命観(すこやかに生きる方法)であって、その考え方は(患者さんの)「生きる」ということに活かすことである。」

要するに、患者さんが「活き活きと生きる」ためのお手伝いをすること。そう覚悟をあらたにさせられた言葉だった。

カイロプラクティックとは一つの生命観であって、脊椎マニピュレーションのことではない。技法はそれを実現するための手段なのだ。だから手段は多様であっていい。

ならば、ゼネラリストとしての治療家を目指そう。そう覚悟を新たにさせられた言葉だった。
と言っても、私は「カイロプラクター」と自認しているだけである。
だから、あくまでもカイロプラクティックの「生涯一学徒」だ。


[PR]
by m_chiro | 2012-07-03 01:05 | カイロプラクティック | Trackback | Comments(1)
シェイクスピア・シークレット
c0113928_0151833.jpg
c0113928_0154690.jpg

シェイクスピアは、本当にあれだけの名作戯曲を書いたのか?
シェイクスピア別人説が取り沙汰されるが、別人が書いたという証拠は何もない。
でも、研究者の中からも疑惑が随分と浮かび上がっているらしい。
だからと言って、別人が書いたと声高に言う根拠も希薄なのだ。
読者にしてみれば、そんなことはどうでもいい。面白いものは面白い。
フアンにしてみれば、シェイクスピアが書いたと言うのならそれでいい。
でも、この小説を読んだ後は、なぜか一体誰が書いたのだろうと気になってしまう。

1年間で5~6作の名作戯曲を書き上げたなんて、とても常人技とは思えない。
だからこそ別人説も推測されるのだろう。

謎の多い作者と言えば、写楽も謎の絵師だった。写楽絵は残っているが、忽然と消えた実像も全く見えない。シェイクスピアは実像が明らかでも、彼が書いたという確かな証拠が見えてこない。

「シェイクスピア・シークレット」はミステリー小説で、作者はジェニファー・リー・キャレルという女性のシェイクスピア学者である。研究者の書いた小説なのだから、歴史上の事実である点と点を推論で結んでいる。
そこにシャイクスピア別人説にまつわる推理を織り交ぜて、「カーディニオー」という手稿の在処を追って連続殺人事件をからませている。

ブームになり映画化された「ダビンチ・コード」を思わせる展開であるが、私には「シェイクピア・シークレット」の方が断然面白かった。
これも映画化されそうな予感。
[PR]
by m_chiro | 2012-07-03 00:24 | Books | Trackback | Comments(0)



守屋カイロプラクティック・オフィスのブログです
外部リンク
カテゴリ
以前の記事
お気に入りブログ
最新のコメント
最新のトラックバック
ほとんどがMPSなんだけ..
from 心療整形外科
月経が再開した
from 心療整形外科
TPは痛みの現場ですらな..
from 反証的、鍼灸・手技・心理臨床
脊椎麻酔後頭痛について
from 反証的、鍼灸・手技・心理臨床
起立性頭痛
from 反証的、鍼灸・手技・心理臨床
「5%の中に本当の椎間板..
from 心療整形外科
髄液循環系と揺らしメモ
from 反証的、鍼灸・手技・心理臨床
医師はユニコーン(架空の..
from 心療整形外科
末梢神経の周膜と上膜にも..
from 反証的、鍼灸・手技・心理臨床
また勉強になりました。
from 漢のブログ
ライフログ
検索