カテゴリ:雑記( 154 )
♪今夜は帰れない♪
NHK・BSプレミアム(6.26)の番組・「旅のチカラ」を見た。
パルチザンの子守唄としても知られる「今夜は帰れない」という歌が、番組の背景のテーマである。
この歌は作者不詳のまま、ポーランドの人々の間で親しまれてきた。

それをポーランド出身の女優で歌手のアンナ・プルクナルが歌って、世界的に知られるようになる。
またその歌を加藤登紀子さんが聴いて、自分の持ち歌にするようになった。

加藤登紀子さんは、この歌を通じてアンナとも親交を重ねながら、歌が作られた背景にも関心を寄せていったのだろう。
その背景を探るためにポーランドを訪ねたときのドキュメントタリーだった。
私も初めてこの歌を聴いた。番組の構成も企画もよかった。

スタッフはパルチザンの生き残りやナチの収容所などを訪ねながら、遂に、歌の原作者に行きつく。
この歌の原作者の子供たちが生存しており、原作者の資料も少なくない。
なのになぜ作者不詳とされたのだろう。逆に不思議に思ったくらい秘密めいてはいなかったのだが、複雑な政治的状況によって封印されたのだろうか...。

詩からも当時の事情や心情が窺える。
ナチス占領下のポーランドで、市民によるレジスタンス兵士が立ち上がった。
このパルチザンたちは、戦いに備えて森に潜む。
それは愛する人や家族との別れを決意することでもあった。
そんな情感と悲壮な決意がにじんでいる。

ポーランドの自由のために、戦いの準備で森に入るから今夜は帰れない。
もしも、このまま春になっても帰らなければ、春に弟が僕の土地に麦をまくだろう。
その麦が育ったら、そこには僕の生命が宿っている。
その麦の束を、恋人は愛おしく抱いてくれるだろう。

詩は、そんな内容である。
実は作詞・作曲はポーランドの薬剤師で、自身もパルチザンの支援者だった「スタニスワフ・マギエルスキ」氏という人物だった。
まるで詩人のような繊細な感性の人でピアノも弾いた、と既に年老いた息子が父の姿を思い出しながら語っていた。
マギエルスキ氏は写真も趣味にしていて、ポーランドの当時の人々の暮らしぶりを撮影した写真も紹介されていたが、どれもがいい写真で撮り手の感性の豊かさが偲ばれる作品だった。

「Chantefable<歌物語> Nonchalanteによる、シャンソン歌詞徹底翻訳」のブログの記事に、「今夜は帰れない」の歌詞の翻訳も紹介されている。フランス語からの翻訳だそうで、そのエピソードも紹介している。歌詞の全訳もぜひ読んでほしい。

当時のパルチザン兵士たちの歌声も聴きたくて、You-Tubeで検索すると、いろいろ動画アップされていた。

これはパルチザン市民兵士たちが、ポーランドの自由のために戦いに赴く心情を鼓舞するような情感が伝わって愛国歌のようにも聞こえる。



次は、アンナ・プルクナルの「今夜は帰れない」。
戦場に出て行った恋人の心情を訴えるように、切々と力強く歌っている。


もうひとつ、日本人のシャンソン歌手・渡辺歌子さんがシャンソンとして歌っている「今夜は帰れない」の動画も知った。
埋め込みコードを共有できなかったので、ここでは紹介できない。
Facebookにアップしておこうかな。

渡辺歌子さんという歌手も初めて知った。戦時下の曲がシャンソンとして昇華されているような歌だった。思い出語りでもしているような情感があって、少しかすれ気味の素敵な歌声である。これも検索して聴いてみるといい。同じ歌をそれぞれ三様に楽しめる。
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by m_chiro | 2013-06-28 20:10 | 雑記 | Trackback | Comments(0)
生体のシステムを学ぶということは
今、PCを操っているが、パソコンの構造などほとんど知らない。

機能についても、必要最低限度のことしか分からない。
詳しい人からみたら、これもほとんど知らないと言っていい。

コンピューターがどのように開発されたのか、その歴史すら知らない。

それでも困ったときには、操作マニュアルで何とか用が足りる。

人の身体をみる仕事についたが、こればかりは徒手療法のマニュアルにしたがえばよい、というわけには行かない。

認知神経学者・V.S.ラマチャンドランの次の言葉は、とても重要な示唆を持っている。

生体のシステムの場合は、
構造と機能と起源が深く結びつき、一体化している。
したがって、どれか一つを理解しようとするとき、
あとの二つにも細心の注意を払わないかぎり、
たいした進歩は望めない。


だから、構造を知るためには解剖学が重要だ。機能は生理学や神経学、筋学や運動学に学ばなければならない。そして起源は発生学に...。
生体のシステムは、こうした学問の総体に負わなければならないのだろう。
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by m_chiro | 2013-06-05 09:05 | 雑記 | Trackback | Comments(0)
映画「ハンガー・ゲーム」からの教訓
c0113928_1759268.jpg今年レンタルDVDで観た映画で一押しだった映画が、BS放送でも放映され二度観た。

この映画、ただのサバイバル・ゲームを扱った若者向けのB級映画かと思ったら、なんと奥の深い映画で、私の中では星5つ。

サバイバルな生き残りのストーリーはどうでもいい。
その背景の社会的構図がとてもおもしろのだ。

格差問題、似非ヒューマニズム、衆愚政治、専制と洗脳、意図を操る政治機構、恋愛、友情、家族愛、殺人マスゲーム化される娯楽(ハンガー・ゲーム)、無思考と錯覚、風刺と皮肉などなど。

現代社会にも当てはまるような課題がデフォルメされているような映画である。

この映画の原作は、全世界で7000万部以上の売り上げを記録したスーザン・コリンズの同名小説で、3部作の第1作目にあたる。映画も続編が楽しみである。

そして、この映画からの教訓は….。

知らないことは恥ではない。
調べれば済むことだから…。
だけど、考えないことこそは恥で罪なことだ。

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by m_chiro | 2013-05-27 18:02 | 雑記 | Trackback | Comments(0)
キャパの実像 NHKスペシャル「沢木耕太郎推理ドキュメント(2013/2/3)」
「キャパの十字架」沢木耕太郎著が、NHKスペシャル(2.3)でドキュメントの番組として放映されたようだ。
動画で観れるようなのでアップしておきます。

キャパの背負った「十字架」の意味がよくわかります。
映像で辿る方が、一枚の写真の真贋論争の問題点も理解しやすいでしょう。

下のタイトルから動画にアクセスできます。

沢木耕太郎 運命の一枚~戦場写真 最大の謎に挑む~


ぜひ、ご覧ください。
とてもワクワクする謎解きです。そしてキャパが十字架を背負って、敵の銃弾に背を向けながら戦場写真を撮り続けなければならなかった魂魄を窺うことができるようです。
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by m_chiro | 2013-04-18 14:15 | 雑記 | Trackback | Comments(0)
含蓄のある言葉だなぁ~!
私が勝手に心の中で師匠と思っているsansetu先生。
Sansetu先生は鍼灸師でもあり、武道家でもある。
音楽家や作家でもあり、詩人かもしれない。
あまりにも才能がマルチで、どれが本当の顔か分からない。
なによりも愛妻家で、思索の人でもある。
きっと、どれもがsansetu先生そのものなのだろう。

それでも、私自身が鍼灸の指導を受けたわけでも、武道の稽古やその他の指導を受けたわけではない。
先生のブログ記事http://sansetu.exblog.jp/から、ものの見方や考え方を学ばせていただいただけである。

それなのに「師匠」と呼ぶのはおこがましい限りなのだが、先生の昨今の思索の日々を綴った記事から、とても含蓄のある言葉を引用させていただこう。
これも勝手にではあるが……。

「自然」と「治ること」の2題。名言だなぁ~!

「自然」
人の自然は弱い
人以外の自然は強い
人は不自然になることで初めて強くも成れる
人の不自然を以て
自然と云う

「治ること」
治ることが
自分たちの
理論の正しさを
証明することには
まったくならない
人は
治る時には
ハナクソでも治る

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by m_chiro | 2013-04-09 23:05 | 雑記 | Trackback | Comments(0)
「ミカンとβ-クリプトキチン」に関する疫学研究から
ミカン毎日4個食べると、閉経後女性の骨粗鬆リスクが92%減るらしい

1月7日(月) 配信 の“YMIURI ONLINE”の記事「ミカン毎日4個で、骨粗しょう症リスク92%減」

農研機構果樹研究所、浜松医科大学などが、「β-クリプトキチン」の血液濃度から、ミカンの摂取と骨粗鬆リスクの関連について2005年の栄養疫学調査でを実施した結果である。

閉経した女性212人をミカンを毎日4個食べる「高濃度グループ」と1~2個の「中濃度グループ」、毎日は食べない「低濃度グループ」の3群に分けて、4年後の2009年に骨粗鬆症の発症率を追跡調査している。

その結果、「高濃度グループ」は「低濃度グループ」に比べて骨粗鬆症の発症リスクが92%低かった。
これはミカンに含まれる「β-クリプトキチン」の影響であろうと示唆している。

ミカンを沢山食べると皮膚の色が黄色くなるのも、「β-クリプトキチン」が吸収されて皮膚に到達した証拠だ。
「β-クリプトキチン」は網膜細胞の保護やDNA遺伝子情報の制御に関わる物質とされ、特に脂質代謝の改善や老化の遅延に関わるのだろうとされている。
なにしろ、「β-クリプトキチン」の食品含有量はミカンが群を抜いている。

どれくらい多いか下の図(果樹試験研究推進協議会)を観ると一目瞭然だ。

c0113928_1152212.gif

(果樹試験研究推進協議会のサイトより転載しました)
果樹試験研究推進協議会:β-クリプトキチン[β-cryptoxanthin]


このサイトには、「β-クリプトキチン(β-cryptoxanthin)」
には、疫学研究の関する論文や推論などが豊富に掲載されている。




 
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by m_chiro | 2013-01-14 12:04 | 雑記 | Trackback | Comments(0)
なかなか言える言葉ではないなぁ~!
c0113928_23465759.jpgノーベル賞授賞式で、生理学・医学賞を受賞した山中伸弥教授は、純金のメダルを受けた。
TVに映し出される晴れの舞台をみながら、日本人として誇らしく思った。

山中教授は、自分が使用している実験器具「マイクロピペット3点」(遺伝子実験などで極微量の液体を量るために使う器具)を、ノーベル博物館に寄贈したそうだ。

受け取った博物館では、「まだまだ十分、実験に使える大切なものだ。ぜひ実物を見て、研究に取り組む彼の息づかいを多くの人に感じてほしい」と展示に寄せてコメントしている。

当の山中教授はといえば、
授賞式やパーティでの賞賛を浴びる中で、次のように言っていた。

「ノーベル賞は私にとって過去になった。大切に保管し、もう見ることもないと思う」(山中伸弥・京都大学教授)

賞賛、絶賛に浮かれることなく、心はすでに研究室に戻っている。
そして、明日の成果に集中している。
真の科学者の姿を見た思いがする。

なかなか言える言葉ではないなぁ~!

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by m_chiro | 2012-12-14 23:50 | 雑記 | Trackback | Comments(0)
「型破り」と「形無し」
c0113928_011636.jpg歌舞伎役者の中村勘三郎さんが無くなられた。57歳だった。
ひとりの伝統芸能における重要な無形文化が消えてしまった。
とても惜しまれる死だ。

私がはじめて中村勘三郎さんの芸を観たのは、中村勘九郎時代の時だったので14~5年まえのことだろうか。酒田での歌舞伎公演である。
田舎での歌舞伎公演で、はじめての勘三郎さんの芸を観て驚いた。

静から動、動から静、すべての動きにまるで歌舞伎絵を切り抜いてきたような瞬間の連続を感じたのである。
体軸がピタリと地に吸いついたようで、それは「動」の中にある「静」を感じる動きであった。
一度は歌舞伎座でもう一度観たいと思っていたので、早すぎる死は惜しみても余りある。

病は初期の食道癌からはじまった。その初期の癌は1mlの大きさまでとされる。
検診で見つけることができる大きさは0.5mlだそうだ。
ところが転位能力があるか否かは0.000002mlの大きさだと言うから、検診では転移性癌か否かは実際のところ見つけられないという話である。

そして、癌の進行度は「ステージ」で病期を現している。
それは次のように分類されているようだ。

StageⅠは、粘膜内に限局した癌
StageⅡは、その周囲に広がりをみせる癌
StageⅢは、リンパ節への転位巣がある癌
StageⅣは、他の臓器への転位巣のある癌


進行度はⅠからⅣへと移行するわけで、ⅠからⅡのステージの癌を見つけよう、というのが癌検診の狙いである。
しかし、それでは転移する能力のある癌か、その能力がない癌かを見分けることができないわけだ。
つまりは、ステージⅡを越えた病期の癌は「型破り」の癌なのだ。
これでは癌検診の本来の目的を達成できるとは思えない。

さて、勘三郎さんの食道癌は初期の癌と報じられていたが、その時点でリンパ節への病巣が見つかっていたそうであるから、ステージではⅢになる。
この病期における癌細胞は、6~8回の分裂で癌総量が1.000mlだそうだから、これはもう宿主への「死」をもたらすステージである。

初期とされた食道癌が、決して初期の病気ではなかったとうことだろう。
だから、癌検診の意味がPRほどの効果があるとは思えない。

それはともかくとして、中村勘三郎さんの死は惜しまれてならない。
手術の選択肢でなかったら、どのような最後になっただろう、と思ってしまう。

その勘三郎さんの座右の銘が「型破り」だそうだ。
無着成恭さんの言葉に影響されたのだそうである。
要するに、「型」があるから「型を破れる」のであって、「型」が無ければ只の「形無し」だというわけである。

「型」つまり「基本」が重要なんだね。
これは治療のスタイルでも同じことのように思う。


参考文献:李漢栄著「癌患者を救いたい」(六然社刊)
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by m_chiro | 2012-12-08 00:12 | 雑記 | Trackback | Comments(0)
映画「ドライブ」(DVD)、久々の興奮作


DVDレンタルで映画「ドライブ」を観た。
賞を総なめにしているので、何となく借りてみただけ。

ところが、どんどん引き込まれていった。
まるで1970年代の義侠心を描いたような映画だ。
そんなストーリー展開を、現代版に焼き直したような雰囲気がしないでもない。
でも、そこにいるのはスーパーヒーローではない。
寡黙だが、卓越した運転技術を持つ普通の青年である。

昼は自動車の修理工場で働き、アルバイトでアクション映画のカー・スタントをしている。
夜は、強盗の逃走を請け負うドライバーも引き受けることがあるが、車を待機させるのは5分だけ、銃は持ちこまない、ルールには徹底していて自分の領域には踏み込ませない。

他人と積極的に交わろうとしない寡黙な青年だが、映画では彼の氏素性は皆目わからない。
家族も友人もいないこの青年が人妻に恋をする。
人妻には男の子がいて、ダンナは刑務所に服役中である。

ダンナの出所後に裏社会でのトラブルに巻き込まれる。
愛する人たちを命がけで守ろうとする青年の一途さがいい。

青年は死んでしまうのだろうか…….。

大満足のサスペンス・クライムだった。
サウンドトラックの「A Real Hero」もよかった。
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by m_chiro | 2012-11-25 17:05 | 雑記 | Trackback | Comments(0)
色を聴く?
幸か不幸か、違った感覚を持つ人がいる。
ニール・ハービソンもその一人。
彼は完全色盲である。
視覚世界に入ってくるのは、すべてグレーの世界なんだそうだ。
いまだかつて色を見たことない。

そんなニールは色の持つ周波数を骨伝導によって音に変えるデバイスを頭部に装着している。
色を音に変換するアプリを使って、「僕は色を聴いている」という「TED」での話である。

ニール・ハービソン:「僕は色を聴いている」

色のあるものは、その周波数で音に変換される。
絵も音として聞くことができる。
人にも音がある。外見とは別に、音のいい人と悪い人がいるらしい。
野菜や果物にも…音がある。すべての色は音に変えることができる。
そうなると世界はまるでシンフォニーであふれていることになる。

ニールは、その音を記憶して360種類の色を聴き分けることができるようになった。
世界が広がった。その種類をもっと増やそうとしているらしい。
例えば、紫外線なども…..。
モンシロチョウなんて、紫外線に反応する色から雄と雌を区別している。

一つのアプリの開発によって、人には見ることのできない世界を音で聴くことができる。
「感覚は知識を育む。感覚を拡張できれば知識を拡大することができる」と語る。
アプリの応用技術で新たな知識が拡がるという実用の話だが、見える世界がすべてではない。
違った感覚によって新たな知識が生まれ、世界観が変わるのかもしれない。

ニール・ハービソンの話、おもしろかったなぁ~。
それぞれの人の音なんて、笑えた。
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by m_chiro | 2012-11-08 12:07 | 雑記 | Trackback | Comments(0)



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