カテゴリ:症例( 137 )
巨刺法の応用形❸ 右膝の歩行痛・屈曲障害
巨刺法の応用形❸ 右膝の歩行痛・屈曲障害

初診
昨年10月に長時間の正座後に右膝の具合が悪くなる。
次第に腫れてきて整形外科受診(X-rayで老化変性が診られる。水腫)
水を抜き、鎮痛薬の処方。
腫れたら水を抜くことの繰り返しで、歩行痛(特に歩きはじめが顕著)、正座ができない。

運動痛をみると、屈曲伸展で膀胱経ラインに痛みが出現する。
経絡に特有の痛みであるため、巨刺法の応用形を試みる。
タッチトークで刺激点を決める。応答は対側心経ラインの「小海」である。
「小海」を刺激しながら、膝の屈曲伸展運動を行わせると痛みが消失する。
そこで、「小海」部位を治療対象にした。
終わって、歩行させると痛みなしに歩けた。

2回目
3週間後に来院。
歩行痛はない。最初の治療効果が継続している。
正座はまだできない。
更に運動痛を探ると、膝屈曲位での外転運動で脾経ラインの膝の部位に特有の痛みが限局して現れる。
タッチトークすると対側の大腸経「温溜」で応答する。
「温溜」を押圧刺激しながら、右膝屈曲・外転運動を行わせると痛みもなく動かせる。
治療ポイントを「温溜」にとる。
治療後の膝屈曲外転運動を再現させると、痛みがなく運動できる。
更に、歩行の足の運びがよくなった。
後は、正座ができるようにあることだが、自宅でのエクササイズを指導した。
さて、今度はどう変化するだろう。

特定の運動痛が経絡上にみられれば、鍼を使わなくても巨刺法の応用形は1~2、あるいは3ポイント以内の効果的に少ない刺激で可能である。
タッチトークからの応答を用いると、ほとんど1ポイント、経絡混在のケースで2ポイントで効果があがるようになった。
その診たてが適切であれば、特有の痛みに有用性の高いシステム系の治療となるように思う。
私としては、刺激の手法を刺激器具を用いないで、徒手による方法によって精度を高めるように工夫したい!

[PR]
by m_chiro | 2017-04-14 09:28 | 症例 | Trackback | Comments(0)
巨刺法の応用から❷ 適応について
巨刺法を「陰陽交叉取穴法」として紹介した西田晧一医師は、自著「東洋医学見聞録・中巻」で症例を交えて記載している。
この方法の採用には、明確な適応条件がある。
なんでも効くという話ではない。

その解説によると、
第一に、「経脈が明確」であること。
第二に、「運動痛」があること。
第三に、「器質的な変化」がないこと。
第四に、「機能的な運動痛」であること。
第五に、あらゆる関節痛、神経痛、あらゆる部位の捻挫や痛み、痛風にも応用できる。


適応をまとめると、そう言えそうかな。
[PR]
by m_chiro | 2017-04-11 09:34 | 症例 | Trackback | Comments(0)
巨刺法の応用から❶ 「右長拇指外転筋・腱鞘炎」
① 40代主婦の「右拇指外転筋腱鞘炎」

2~3日前頃から偏頭痛に悩まされるようになった主婦が来院した。
頭痛は慢性的で反復発症する。
今回は左眼窩の苦しさも顕著で脳神経外科を受診し、CT検査では問題がなかった。
ストレスだろう、と言われたらしい。
「でも辛いので」と来院されたのだが、見ると右手の1指、2指から手首にかけて固定具がつけてあった。
1月の除雪作業から右手の腱鞘炎を患ったと言う。
鍼灸や柔整師の治療を続けてきたが緩解せず、炎症期を過ぎても固定具をつけないと主婦の仕事ができないそうである。

可動と痛みの出現部位を確認すると、外転での動きで顕著である。
母指と第2指を開く動作ができない。ハサミは使えない、と言う。
そこで巨刺法の応用を試みることにした。
私は鍼を使えないので、あくまでもその概念の応用形としての手技になる。
それでも経穴はよくわからない。
そこで弱点をカバーする意味で、巨刺法の要穴チャートを頼りにタッチトークで経穴を特定することを行っている。
そこから得られた情報は、以下
1.「子午線」を使うこと
2.クロスラインで取穴すること
3.現象が「肺経」で、潜象は募穴「中極」に取ること。

「中極」と出ても、その穴がどこにあるのか分からない。
そこで経穴表から探した。任脈上にあり、臍点と恥骨点を結ぶ線上で恥骨点から1/5のところだとある。鍼灸器具の刺さない刺激具「てい針」を使って刺激を行った。

c0113928_10154359.jpg


間もなく刺激中に組織の変化を感じたので、刺激したままで腱鞘炎のある手首を動かさせてみた。
「アレッ! 動くよ!…痛くない!、不思議!! 何で?…」
確かに、不思議だ! 理由は分からない。知らない!
今度は、1指と2指を開くように動かさせてみた。
「開く! 開く! さっきまで開かなかったのに….」
「不思議!!!」

このように巨刺法をタッチトークで応用するようにしてから、精度がグンと上がったように思う。ただし、応用できる問題に限定的ではある。

治療が終わって、彼女が聞いてきた。
「私卵巣の手術をしているのだけど、それ以来、下腹部周辺が何かと気になるんで婦人科で聞いたら、手術で癒着しやすい体質なのかもしれない、と言われたんですが、関係があるのでしょうか?」
それは、よくわからない。
でも癒着による膜系の連鎖は、とても問題発生の元になり得るのだろう。
[PR]
by m_chiro | 2017-04-10 10:16 | 症例 | Trackback | Comments(0)
偏頭痛、今回は薬が効かない!
偏頭痛の女性。
トリプタン系の薬が使われるようになって、楽に日常生活が送れるようになった。
その夢の薬も、今回ばかりは効かない! 
「もう4日間飲んでいるんだけど...。いつもは効くのに….」

最近、何か取り組んでいるイベントや熱中している趣味などがありますか?
と聞くと、「千羽鶴を折っている」という。
肩こりもひどい、らしい。

タッチトークすると、自律神経バランスの優先が必要と反応する。
しかも副交感神経の優先である。
動眼神経と舌咽神経でイレギュラーな反応がみられた。
左毛様体反射(+)、軟口蓋に抑制バランス、咽頭反射(+)耳下腺の刺激応答(+)
交感神経ではC2で抑制バランス(+)である。
おそらく上頚神経節からの入力バランスの問題かもしれない。

それらに対し、小脳経由で刺激を行った。
入力部位は後頭下とC2を用いた。

これで頭がモヤモヤした感じがなくなり、偏頭痛も緩解した。
いつも左眼の奥が痛むのが前兆らしい。

投薬効果がなかったのは、こうした自律神経バランスがうまく機能していないのも一因かもしれない。
自律神経系は「緊張と抑制」の兼ね合いが厄介そうだ。
緊張にはリラックス、といった単純な仕組みではないのだろう。

翌日、電話で痛まなくなったと連絡があった。
千羽鶴もノルマがあってのことだろうが、余り根を詰めて自律神経系の緊張状態が続くのも問題なのだろう。
[PR]
by m_chiro | 2017-03-17 11:40 | 症例 | Trackback | Comments(0)
自力歩行ができなくなったサッカー少年
小学4年生の男子が、左股関節部の痛みで自力歩行もままならなくなった。

なんでも4日前に「よさこいダンス」の練習があって、そのとき違和感があったらしいが、そのままダンスの練習をやり通した。

それから歩行時に痛み出したので整形外科を受診する。
X-ray(-)で、湿布薬を処方されて物療に通うように指示された。
翌日はサッカー練習も休んだ。

一夜明けて朝には痛みが軽減していたので、午後からサッカーの練習に出る。
練習の帰りに、また違和感がでる。歩行がおかしい.....。

その翌日の朝、起きると痛みで歩行ができない。
階段もお尻をつきながら降りてきて、学校には祖母に車で送り迎えをしてもらう。
友達の介助のおかげで、学校生活を過ごしたものの、歩行ができない。
再び整形外科へ。ところが休診だった。

それで私のところに連れてみえた。

左股関節が、ほとんど外旋・屈曲できない。
腸腰筋や鼠蹊部周辺の筋群に強いスパズムがある。
カウンター・ストレインを用いて、徐々にスパズムの緩解をめざした。
急性の強いスパズムだったので、少し手こずったが股関節の屈曲が8割程度は可能になった。

歩行させると、歩けた。
ちょっとは痛みが残るが、今日はこれで安静にするように…。

ところが、週末に2日間のサッカーの大会があるので「出てもいいか?」、という。

5日あるとはいえ、「様子を見て普通に歩けるようになったら、少しづつ運動をはじめてもいいが、完全回復しないうちに無理をしたらまた痛むから、今回は休んだら..、」と忠告しておいた。
よくこういうパーターンがあるが、これまでも忠告を守られたことはほとんどない。

気になっていたら、大会の翌日におばあちゃんが報告にみえた。
「いや~、次の日には魔法をかけらたようによくなって、ありがたかった!」

サッカー大会も欠場者が出ると、次の大会はトーナメントから外されるらしく、みんなに迷惑をかけられないからといって2日間出場したが、その後も大丈夫だった。

ひとまず安心したが、そんなわけでみんな無理するんだろうなぁ~。
一人の選手の欠場で、次の試合の出場権を失う規則なんて、どうかしている…。
[PR]
by m_chiro | 2017-02-28 17:25 | 症例 | Trackback | Comments(0)
右上肢の挙上で痛みのダンサー(陰陽交叉法の応用②・同側例)
今度は、陰陽交叉法の応用でも同側パターンである。
同側のクロール・パターンで抑制反射が起きている症例である。

ダンスの大会に向けて猛練習中の女性、右肩を挙上していくと三角筋部の痛みがあるといってみえた。
可動域に問題がないが最大域に近づくにつれて痛みがではじめる。
首の動きでも違和感がある。
大会前に調整した意向である。

タッチトークで「ベクトル」、クロール・パターンである。
優先は肝ラインで、同側の三焦ラインとの陰陽交叉・同側パターンである。
肝経の関与筋は菱形筋、三焦経で肩の動きに関与する関連筋は小円筋である。

小円筋は上腕骨頭を運動時に関節窩内で安定させる補助を行う。
おそらく関節可動域の問題ではなく、安定が不十分なために最大可動域で周辺の筋への負荷がかかるのだろう。

肝臓ラインを辿って、停滞部にコンタクトし肝臓の脈をモニターしてリリースした。

肩運動させてみると、大分良好になった。

あと1~2割の痛みは動態リリースで解消した。
ダンスの練習での負荷が過剰で、脳内での再構築が不十分なのだろうと思ったからである。

結果、良好になった。
これで、ダンス大会でも頑張ってほしい!
[PR]
by m_chiro | 2017-02-18 10:30 | 症例 | Trackback | Comments(0)
ちょっとてこずった!
まるでプロレスラーを思わせるような30代の立派な体躯の患者さん。
デスクワークをしていたとき、急に腰背部に痛みが起きた。

我慢して仕事をしていたが、そのうちにとても仕事どころではなくなってきた。
左胸腰移行部から上臀部が痛み、治まらない。
仕事を中座して、内科医に受診した。
X-Ray、超音波画像検査、血液検査などで、問題は見られない。
超音波画像では「石も見当たらない」とされ、鎮痛剤を処方された。

仕事も切り上げて帰宅したが、夜もほとんど眠れないくらい差し込みがあった。
翌日も仕事を休む。その夜も痛みで眠れない。
鎮痛剤も効かない!

3日目に、私のところに治療にみえた。
医者は悪いところは見当たらないから、とりあえず鎮痛剤で様子をみるように言われたが、鎮痛剤も効かない。
母親に紹介されて、「からだのことは、ここでみてもらえ」と言われたとか。
何とかならないものだろうか、ということである。

辛そうなので、ベッドに横になってもらったが、その間も刺しこむ痛みがあるようだ。
時々、唸っている。比較的楽なのが側臥位のようだ。
触診しようと触れただけでジャンプする痛みがおこる。
それもほとんど、どこに触れても起こるので問題個所を絞れない。
困った!

タッチトークを行った。
「ベクトル」で反応するが、痛みで頻繁に体を動かすので停滞軸の見極めが厄介である。
いろいろ触診して、痛みの出る筋・筋膜の部位を特定することにした。

首や肩、上胸部、下肢、どこにコンタクトしても痛みが飛ぶのは、左腹直筋上半分、左広背筋、左大殿筋・中殿筋に限定的に起こる。特に、左腹直筋上半分と左広背筋が痛みの発症も顕著である。

そこで、ベクトルを「メリディアン;経絡」の筋関連に求めて対応することにした。

「左腹直筋上半分」は「小腸」のメリディアン関連で、それを同側の腎ラインから左腹部中央部周辺を刺激入力部位とし、脈診でモニターした(左第1ポイントの浅部)。
刺激を行って10秒くらいで拍動がはじまり痛みが強くなった。
20秒過ぎると少しずつ緩解して行った。60秒以上経過して脈も落ち着いてきた。
「ア~楽になってきた!呼吸ができる!」

広背筋は脾経の関連筋である。脈のモニターを大腸脈(右第1ポイント浅部)にとり、脾経の停滞ポイント右上腹部から刺激入力を行う。
これで痛みが10→2になる。なんとか普通に歩ける。

ちょっとてこずったが、結果は良好、これで今夜は眠れるかな。
筋筋膜TrP(?)があまりにも多数あり、直接のアプローチから遠隔でエネルギー情報系にコンタクトしてみた。こういう情報系の操作でも反応するのだから、体はおもしろい!

これもストレス絡みの痛みなのだろうなぁ~!
ちょぅとアドバイスをしておいた。
[PR]
by m_chiro | 2016-11-19 15:51 | 症例 | Trackback | Comments(0)
臨床推論① 慢性的に繰り返す左臀部からの下肢痛
OS:60代の女性。痩身。ロコモティブ・シンドローム対策で、積極的にサークルや水泳教室などで運動を取り入れている。慢性的な痛み(一定した痛みではなく、波がある)。
運動後に痛み出し、最近は具合が悪い周期が続いている。

推論7項目
1.いつ:慢性数年前から徐々に悪化
2.どこが:左臀部から下肢外側への痛み
3.どのような状況で:運動など、動いた後から痛み出す
4.どの程度:歩行が辛い
5.症状の性状:重苦しい痛み
6.増悪因子:水泳教室の後(4時間くらい痛む)、寒さ
    緩解因子:時間の経過、暖かい日は比較的良好
7.随伴症状の有無:肩こり


身体所見:Yaw1(右後方後頭骨;停滞)、Yaw2(左後方寛骨;停滞)、Yaw3(左後方仙骨;停滞)。Roll(右側方傾斜の停滞)、Pitch(右屈曲位停滞)

タッチトーク&治療部位
①クロストーク(+)甲状腺・頸椎エネルギーバランスの抑制反応
②神経バランス;星状神経節、上頚神経節周辺組織周辺を刺激すると筋反射の抑制(+)
③硬膜管マイナーソフト構造;S4,尾骨-C5,蝶形後頭骨(ヒールテンション;左内側)
④筋・筋膜;左ファブレ(+)左大腿直筋、左大腿筋膜張筋、左梨状筋、左殿筋
⑤ベクトル;左肩甲骨-左寛骨(体幹左回旋制限顕著)

結果
痛みは消失したが、左股関節の外旋外転制限がある。
股関節の可動制限が発症原因の大きな要因と思われた。
運動前後のエクササイズを指導して、股関節周辺筋の柔軟性を回復させ、併せて関節可動性を増すための方法を指導する。
1週間後の2回目の治療時には、痛みがなく快適に過ごしていたが、水泳の後と体操教室でのバランスボールで軽い運後痛が起きた、と報告があった。

以後の治療計画と指導
主な治療ターゲットを左股関節の可動性回復。脊柱および脊柱管マイナーソフト構造のリリース。

推論 
寒さは侵害刺激ではないが、気圧や天候によって痛み症状が増悪するケースはよくみられる。
これは痛みの生理学でも説明がつかず、仮説はいろいろ提示されている。
以前、「痛み学NOTE」でも触れたが、「感作」がキーワードではないかと思う。
感作を分かりやすく表現すれば、アレルギー症状のようなものだろう。
感作がおこると(アレルギー症状のように過敏な神経反応が起こると)、今回の症例のように左股関節の可動制限を持つ部位ではもろに感作の影響を受ける(ターゲットにされる)のではいだろうか。
したがって、顕著なTrP(トリガーポイント)が存在しなくても、関連痛のような症状が慢性的に繰り返されるのかもしれない。
脊柱管のマイナーソフト構造にアプローチすることは、そうした感作の環境を変える援けになるように思う。
こうした問題に対処するのは容易なことではないかもしれない。
それでも徒手療法の果たせる役割がある、と思えた。

[PR]
by m_chiro | 2016-10-29 10:16 | 症例 | Trackback | Comments(0)
ダンス女子(中2)の膝の裏の痛み(ヒラメ筋・腱弓)
夏休みに入り、街にも子供たちの嬌声が聞こえ出した。

中2のダンス女子が、右膝の裏の痛みを訴えて来院した。
彼女は「ヒップホップダンス」のクラブに所属していて、7月の末の練習後から「右膝の後ろが痛くなった」ようだ。
痛みは右膝外側部に限局している。
歩行で少し跛行していて、多少の腫れもある。

整形外科を受診してレ線像を撮ったが、問題はみられない。
「靭帯の損傷だろうからMRIを撮りましょう。中学生は無料だから、念のため撮った方がいい」ということになって1か月後の予約が入れられた。
必要性のない画像検査を、無料だから…、と勧める医師の魂胆が分からない。

それでも3日後には夏休みのイベントでダンスの大会がある。
医師には「靭帯損傷なので休んだ方がいい」と言われた。
彼女は「ダンス命なので休みたくない」という。

それで私のところに治療にみえた。
「タッチトーク」で「特定部位」に反応する。
解剖学的に特定部位を絞っていくと、関節には反応しない。半月板にも…。
筋や靭帯でも反応しないが「腱」に反応した。
どこの腱か、さらに絞ると「ヒラメ筋の腱」となった。
「損傷か、炎症か」を確認すると、「炎症」である。
ヒラメ筋起始部の腓骨等周辺から、線維の走行にフロー状態の停滞を確認すると「腱弓」に添って内側下方に流れない。
c0113928_1028599.png

画像は「リハ局」より:最下段にURL記載)

起始部から腱弓に沿って停滞部まで、合わせ鏡のスピンタッチでリリースした。
腓腹筋外側部に過緊張もある。それもリリースして、動きを確認させると痛まなくなった。

どうせダンスを休むように指示しても踊るのだろうから、伸縮性テーピングで補助しておくことにした。
腱弓に沿って停滞部末端からヒラメ筋起始部まで、伸縮テープを使用した。
大会前には、もう一度確認して、再度テーピングしておこう。
練習後の、自宅でのアイシングも支持しておいた。

ヒラメ筋については、「リハ局」のブログ記事に総合的に詳しくまとめられているので参考のために紹介しておこう。
「リハ局」http://rihakyoku.com/souleus-anatomy/
[PR]
by m_chiro | 2016-08-04 10:34 | 症例 | Trackback | Comments(0)
心身問題を強化するのは「信念」か!?
1か月ほど前に治療にみえた40代女性。
頸背部痛を訴えている。
明日は、幼稚園のバス旅行で子供と一緒に動物園に行くらしい。
体調を整えて行きたいのだろう、と思った。

タッチ&トークでメリディアンのクロスラインの問題が指摘された。
左下肢第2趾と右上肢第1指のクロスラインに停滞がある。
関連筋を評価すると、外側広筋と肩甲挙筋、前鋸筋、小胸筋、烏口腕筋に刺激による抑制反応がある。左下肢第2趾からの停滞するエンド・ポイントが左下腹部にある。
右上肢第1指の停滞するポイントは烏口突起部にある。
この2つのポイントをバイパスするようにツーポイントで通した。
再評価で、それぞれの筋の刺激に対する抑制反応が消失する。
首も動きやすくなったが、情動面の問題で反応した。
キーワードは「不安」である。

「何か心配事でもあるの?」
「私バス酔いがするんです。だから子供のバス旅行は主人に行ってもらっていたんですが、都合がつかなくて、結局、私が行かなければならなくなって….」
せめて体調管理をしておこう、と思ったらしい。

車酔いの薬は使っても効かない。それほど酷いのだという。
具体的にはどんな症状なのだろう。
突然、気分が悪くなって嘔吐、そして下痢が起こるらしい。
「トイレがあるところならいいけど、バスの中などで始まったらみんなに迷惑がかかるし、行きたくないのだけど….」

その時の状況をリアルにイメージさせてみた。
直後の筋抑制反応が顕著になる。
右辺縁系、左扁桃体、海馬など、タッチ&トークによる反応に従って、感覚入力をする。
この条件付けによる筋抑制反応で評価しながら、反応が消失するまで反復する。
3日目で、しっかりと筋力が安定した。

おそらく何らかの身体的不調でバス酔いを経験したのだろう。
あまりにも強力なバス酔いは情動的不安を増幅させて記憶され、バスに乗ると具合が悪くなる、というエピソードが記憶されたのではないだろうか。
1カ月も過ぎた頃に、彼女がまた治療にみえた。
この間のバス旅行は何ともなくて、とても楽しい一日を子供たちと過ごすことができた、と喜んでいた。
時々、体の調整をしようかと思って、また治療にみえたのだと言う。
「バス-車酔い-嘔吐-下痢」のエピソード記憶が信念になって、固定されていたのかもしれない。
そう感じた症例だった。
[PR]
by m_chiro | 2016-06-30 09:43 | 症例 | Trackback | Comments(0)



守屋カイロプラクティック・オフィスのブログです
外部リンク
カテゴリ
以前の記事
お気に入りブログ
最新のコメント
最新のトラックバック
ほとんどがMPSなんだけ..
from 心療整形外科
月経が再開した
from 心療整形外科
TPは痛みの現場ですらな..
from 反証的、鍼灸・手技・心理臨床
脊椎麻酔後頭痛について
from 反証的、鍼灸・手技・心理臨床
起立性頭痛
from 反証的、鍼灸・手技・心理臨床
「5%の中に本当の椎間板..
from 心療整形外科
髄液循環系と揺らしメモ
from 反証的、鍼灸・手技・心理臨床
医師はユニコーン(架空の..
from 心療整形外科
末梢神経の周膜と上膜にも..
from 反証的、鍼灸・手技・心理臨床
また勉強になりました。
from 漢のブログ
ライフログ
検索