カテゴリ:わん・にゃん物語( 43 )
桐子の初七日に
愛犬・桐子が亡くなって一週間が過ぎた。
少しずつ私の心も平常になっているのかな….。
治療室にも桐子の写真を飾った。
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空の一次預かりのご一家から送られた献花が、まだ綺麗に咲いている。
せっかくなので治療室の片隅に、私が「かな頭」に般若心経を描いた拙い絵を背景に置いて、桐子の写真を飾った。
まだ花が綺麗に咲いている間は、桐子の写真にでも見せてあげよう。

献花には、こんな言葉が寄せられている。
「桐子ちゃん、幸せな、幸せな17年間だったね。空の優しいお姉ちゃんでいてくれてありがとう。可愛い桐子ちゃんのこと忘れないよ」

初七日に、供養のために家内が献句を詠んだ。
桐一葉(きりひとは) 愛犬(まないぬ)の老い 深まりぬ
山茶花(さざんか)の 零れ(こぼれ)散る日の 別離かな
愛し犬(ご)の 野辺への街道(みち)や 懸大根(かけだいこ)
                      郁子


私にとっての「桐子の教え」
桐子は運動機能が衰えて歩行が困難になっても一歩前に出ることを止めなかった。
転んでも、転んでも、泣き言も言わずに立ち上がろうと懸命に動いた。
排便・排尿は自分で立って済まそうと、紙おむつに用足すのを嫌がった。
その気持ちは、亡くなる前日まで変わらなかった。
その心情や様子を見るにつけ、
「動きを止めてはいけない。一歩でも半歩でもいいから前に進める! 動物が動きを止めることは死に等しいのだ」という桐子の教えだ、と私は受け取った。
私も老いの身に鞭打って活動を続けなければ桐子に笑われる…と、そう思わざるを得なかった。

リハビリで足をうまく着地できず、たびたび転倒した桐子。
最初はバスタオルで作ったベルトで胸部を支え、体を浮かせながら着地の練習をした。
すると次第に体幹を持ち上げなくても歩けるようになった。
家の中では農作用の敷物を敷いて桐子のリハビリロードを作った。
これだと独り歩きでも歩きやすい。
ひと足ひと足、手取り足取り、着地の在り様を伝えた。
桐子はそれを素直に受け取って、足の運びを自分で再現してくれるようになっていった。
これも桐子の教えである。
「伝えることだ。押し付けるのではなく、伝えるだけでいい。どう受け取るかは相手の問題だ。伝えない心は、自分を守っているだけのことなんだ」、と胸に響いた。
これからは私も治療に関する技術的なことを、学びたいという後進に伝える機会を持たなければ….と、思っている。
今は桐子の教えを、そう受け止めている
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by m_chiro | 2017-11-25 17:34 | わん・にゃん物語 | Trackback | Comments(4)
桐子の祭壇
桐子の介護に半年ほど費やしてきたが、
いざいなくなると今の空間がとても寂しく感じられてならない。
顔が見えないことが寂しさに拍車をかける。
それで食卓の奥に写真を置いて、俄か祭壇を作った。

祭壇となると花がいる。
食べ物もあげておこう、とデコレーションしているうちに祭壇らしくなった。
これで居間にいるときは、いつも桐子の顔が見られる。
妙なもので、そんなことが慰めになった。

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仏事でも、死後の初七日、四十九日、一周忌….、と続くのは、残された人たちの心のけじめとして必要なのだろう。
そうして仏事を重ねているうちに、残されたものたちは平常の心を取り戻すのだろう。
そう一人合点した。

そして今日は、空(くう)の一次預かりのご一家から立派な献花が届いた。
誠に有難い限りである。
早速、俄か祭壇に飾った。

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いよいよ祭壇らしくなった。
多くの人に心を寄せてもらい、桐子も幸せな犬だった、とつくづくと思う。

桐が寝付いた日から、桐のベッドに空が添い寝をするようになった。
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寝付いて2日は、食いしん坊の桐子も一切食も断った。
水も飲まなくなり、スポイトで水を与えたが、それすら飲まなかった。
息を引き取った日も、空が添い寝をしていたのだが、その空も気づかぬうちに桐子は静かに逝ったのだろう。
私が気づいた時には、まだ身体も温かかった。
関節も自由に曲げることができた。
ただ呼吸だけが止まっていた。
静かに終えたことが、私には何よりの救いだった。

さよなら….食いしん坊の桐子!
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by m_chiro | 2017-11-21 12:03 | わん・にゃん物語 | Trackback | Comments(4)
愛犬・桐子逝く(17歳)
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老犬の桐子は、春から運動機能が衰えてリハビリしながら過ごしてきた。
そして冬の足音と共に、その生命を終えた。
11月17日(金)、午前2時30分頃である。

桐子は生後5カ月ほどで群馬県の伊香保で捨てられた。
お腹を空かして餌を求めてうろついているところを捕獲されたのである。
保健所に連れていかれるところへ、捕獲場所のアパートの若夫婦が飼手を探すことを条件に、一次預かりをした。
その若夫婦はインターネット上で飼い主を求めたのであるが、縁があって私のところに来ることになった。
新潟の長岡で子犬を受け取り、帰りの道中、桐の花が鮮やかに咲いていたので、名前を「桐子」とした。

甲斐犬の血が濃いMixだと思う。
それから17年を共に過ごしたことになる。
心根のやさしい強い犬だった。出入りする多くの人に愛されてもきた。

ただ一つ、食べ物の盗み癖には泣かされた。
捨て犬の習性が消えなかったのだろうか。
でも、それ以外はとても忠実な犬だった。
17歳は、人間の年齢で言えば90歳を優に超えている。
だから、老衰で眠りについたまま息を引き取ったことになる。

ほとんど手のかからない犬だったが、この6か月ほどは介護に追われた。
歩行介助にはじまって、排泄介助、食事介助と重なっていったが、桐子自身は一言も泣き言らしいそぶりも見せなかった。
転んでも、転んでも、歩みを前に進めた。
食事の時だけ、自分も食べるとばかりにワンワンと声を出して自己主張をした。
空(くう)は、いつも桐子に添い寝をしてくれていた。

介護も大変だったが、老犬になっても妙に可愛らしかった。
低気圧が上空を覆った頃から、3日間ほどはほとんど寝たきりになり、次第に食も水も口にしようとしなくなった。
スポイトで水を与えたり、パンに牛乳をつけて与えたりしたが、あの旺盛な食欲はすっかり影をひそめてしまった。
桐子はパンが好物でもあったのだが...。

そうして眠りについたまま息を引き取った。

体を綺麗にし、タオルケットに包んで寝かせ、香を炊いて枕経をあげた。
夜が明けるまで、思い出が走馬灯のように駆け巡って胸の中を寂しげに風が通り過ぎて行くのを感じながら.....。
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ブログに書いた桐子の主な過去記事。
愛犬、雪の原を駆ける;http://mchiro.exblog.jp/10668671/
第6回・わんわん大運動会;http://mchiro.exblog.jp/11751639/
呆れた食い意地!;http://mchiro.exblog.jp/12677581/
空のうっとり顔と桐子の「待て」;http://mchiro.exblog.jp/13033431/
桐子&空の新年走り始め;http://mchiro.exblog.jp/13397399/
桐子のリボン;http://mchiro.exblog.jp/13749462/
盗人・桐子の悪行三昧;http://mchiro.exblog.jp/16374189/
「隙間風の桐」、今度は何を企むか;http://mchiro.exblog.jp/16415675/
もう、どうにも止まらない!;http://mchiro.exblog.jp/16487942/
桐子の療養生活 ;http://mchiro.exblog.jp/17999321/
桐子のリハビリ;http://mchiro.exblog.jp/26636893/
桐子の室内リハビリロード; http://mchiro.exblog.jp/26669215/


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by m_chiro | 2017-11-18 17:03 | わん・にゃん物語 | Trackback | Comments(0)
桐子の室内リハビリロード
桐子のリハビリが続いて、足取りもだいぶしっかりしてきた。
顔つきにも生気が窺がえるようになり、眼つきもクリアになったような...。

室内でも自力リハビリが出来るようにと、人工芝(農業用...(〃艸〃)ムフッ)を購入してフロアに敷いた。
レッドカーペットならぬグリーンカーペットだ!

これで滑らないので、転ぶことなく常に自力リハビリが可能になった。
日に日に活力もでてきているのかな?

足取りも軽快になり、吠え声も出るようになった。
動きが活発になったらなったで、ケガが心配になる。
転んであちこち傷だらけになっていた頃とはちがって、ずいぶん元気になったものだ。

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桐子は、今日も歩き続けている.....。
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by m_chiro | 2017-05-18 08:59 | わん・にゃん物語 | Trackback | Comments(2)
桐子のリハビリ
愛犬の桐子が17歳になった。
ミックスで、中型犬よりは大きい。
「わんわん運動会」では、クラス別だったので「大型犬」に入れられた。
だとすると、人間年齢で言えば中型犬で85歳だから、推定85~90歳だろうか。
昨年から、次第に足腰が弱くなって散歩も家の周りだけになった。

この連休前には、ほとんど立てなくなって、もう長いこともないだろうと思っていたのである。
歩行介助、排泄介助、食事も介助が必要になって、世話が大変になってきた。
寝たら起きることもできない。紙おむつをつけたり、何かと介助が必要になったのである。

連休も、遠出を避けて老犬の最後を見届けないといけないようになっていた。

思い立って、歩行リハビリをはじめた。
介助ベルトをバスタオルで作り、支えながら歩かせた。

家の廊下は滑る、道路も滑る、転んでもいいように、と向かいの空き地に連れ出した。
歩行のはじめに、前脚の足首が返せない。つま先で歩こうとするが転んでしまう。
そこで胴体をバスタオルのベルトで支えて、宙を浮かせるようにしながら着地させ、前足の手首を返せるようにユックリと介助歩行させた。
左脚はテーピングで補助をした。
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そのうち介助の力を緩めても歩けるようになり、やがてゆっくりと独り歩きができるまでになった。
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道路も歩行介助からはじめ、介助なしで歩けるようになった。
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食欲は旺盛である。
食べる意欲があるということは、まだ頑張るつもりらしい。
リハビリは、とても重要なことだと今更ながら思っている。
毎日、歩行リハビリづけの桐子である。
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by m_chiro | 2017-05-05 13:35 | わん・にゃん物語 | Trackback | Comments(4)
患者さんはレトリバー(笑)
隣の町内に、何かあると治療にみえる患者さんがいる。
愛犬家で、レトリバーを二匹飼育している。
犬は12歳だというから老境に入った。

その犬が、動きはじめにキャンと鳴いて、歩きだすと跛行するようになったらしい。
獣医さんの診断は、腰の骨の損傷で神経が圧迫されているとのこと。
ステロイドを注射され投薬治療を受けてきた。
4日目に入ったが、一向に変化がない。
それで日曜日に彼女から電話が入った。
愛犬家どうしで、相談に乗ってほしい、ということらしい。

よくよく聞いていると、キャンと鳴いて痛そうなそぶりは、動きはじめや歩きはじめらしい。
そのあとは、跛行するものの歩くことができるようだ。
数年前、前脚が同じようになって、そのときは頸椎の損傷と言われたが、それは回復した既往がある。

ステロイドを使わなければならないほどの痛みがあるのであれば、歩行すれば更に悪化するだろう。
でも跛行しても歩けるのだから、筋筋膜などの違う問題ではないだろうか。
そう言うと、飼い主は「マッサージしてあげようと思うので、どうしたらいい?」という。
これから連れて行くから教えてほしい、ということになった。

やれやれ、犬のマッサージを教える羽目になるとは…..。

すぐにやってきて、大きなレトリバーをみた。
確かに跛行する。
ゴロリと横になったので、獣医さんのいう腰椎の損傷とやらを調べたが触診するかぎりでは問題なさそうである。
むしろ下部頸椎のひとつ(犬の解剖は分からないので特定できないが..)が検査で反応する。

アクチベーターで、その椎骨をCWトルクでアジャストした。
筋のトーンをみると大腿後部の筋にわずかながら左右差がある。
マッサージするなら、その筋の中心部に集めるように刺激して、中心部は逆に開くように刺激する。あるいは筋全体を圧縮するように把持する。3つの方法を指導していたら、その犬がウトウトと眠りはじめた。

「あれ、ずいぶんリラックスしちゃって!…」と飼い主さん。
しばらく雑談して、帰りを促しても起き上がろうとしない。

もう帰るよ!、と言って立たせると、すんなり立って歩きはじめた。
「アレッ、歩けるじゃん!、よかったねぇ~!!」と言いながら帰っていった。

翌日、電話が入り、「あれから、もっとよくなったよ!、獣医さんもずいぶん良くなったねと驚いてた! 念のために明日もまた診せてください」だって…..。
またステロイド注射の注射をされた。

そんな重大な損傷ではないだろうに、犬たちも大変だなぁ~。

翌々日には、飼い主さんが顔を見せて状態を教えてくれた。
「おかげでよくなったよ~。結局、首が悪かったんだろうか? いつも同じ格好で寝ていたけど、今はいろいろな格好で寝るようになったし…。これ、お礼!」といってお酒を頂いた。
治療費の代わりだそうだ。

有難く、ご馳走になります<(_ _)><(_ _)>。
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by m_chiro | 2017-03-15 11:26 | わん・にゃん物語 | Trackback | Comments(0)
空の誕生日(14歳)
空(くう)の14回目の誕生日に、「千葉わん」一時預かりのMikiお姉さんから、お祝いのケーキが届いた。
「うれしいなぁ~!! お姉ちゃん、いつもありがとう!!!」

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こんなにたくさんあるんよ~。 早く食べたいなぁ~!」
「うちには、よう見えんのよ...、空、場所代わってくれん?)」(桐子)
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「もう! 疲れちゃうよ! まだ?....、 まだなの?....」
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「桐姉ちゃんや麻呂にも分けてあげたんよ....」
大満足で、爆睡の空(くう)でした。

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by m_chiro | 2016-09-01 09:54 | わん・にゃん物語 | Trackback | Comments(0)
空(くう)のお昼寝
捨て犬だった空(くう)を、一時預かりで里親探しをしてくれたお姉さんがいる。
そのお姉さんのお母さんは、このブログに空の写真が掲載されることを、
何よりの楽しみにしてくれているらしい。

そう言えば最近、空たちの写真も撮っていない。
空も、もう老年である。桐子は肢が大分弱ってきた。

やんちゃでお転婆娘だった空が、今では寝てばかりいる。
だから、なかなか写真を撮る機会もない。

ほら、こんな具合に......


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春先のまだ肌寒い日が続いていた頃は、段ボール箱ベッドにチビもくっついて寝ていた。
くっついてれば、暖かいのだろうなぁ~。


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このとおり、お転婆娘も今じゃ「眠り姫」と言ったところですよ。
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by m_chiro | 2016-06-28 23:34 | わん・にゃん物語 | Trackback | Comments(0)
空の13回目の誕生日
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空の誕生日には、毎年、誕生祝のプレゼントが届く。
送り主は、「ちばわん」メンバーのMikiお姉さんだ。


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空の一次預かりをしながら里親を探し、私のところにご縁ができた。
そして今年で13回目の誕生日を迎えた。
あのワガママでやんちゃな女の子も、今では老境に入って老いが目につくようになった。


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私は現在3匹の捨て犬と同居している。
と言うより、犬の家を我々夫婦が間借りしているようなものだろうか….。
犬の健康管理にも留意しているので、みな元気である。
予防注射以外で、獣医さんのお世話になることはまずない。
一度、先住犬の桐子が子宮蓄膿症で手術したことがあったが、今はすこぶる元気である。
それでも寄る年波には勝てず、難聴や白内障の気があり、脚力の衰えが目立つようになった。


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わんこ達の衰える様を目の当たりにしながら、わが身の老境とも重ね合わせる。
いつまで一緒にいたいと思いながらも、必ずやってくる別れを意識するようになった。
悲しいかな、これも現実である。

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by m_chiro | 2015-09-01 09:24 | わん・にゃん物語 | Trackback | Comments(0)
「犬に名前を付ける日」(映画予告)
我が家の犬たちは、捨て犬や捨て猫を救援し里親を探す「ちばわん」から来ました。
このブログの右上の写真が、我が家の「桐子(きりこ)」と「空(くう)」です。

救助に当たる人たちの活動には頭が下がります。
救助された犬たちは、担当者がそれぞれ一次預かりで里親を探しています。
並の苦労ではないでしょう。

そんな犬猫救援隊の活動のドキュメンタリーをドラマ化した映画がつくられました。
10月31日(土)から全国で順次公開される予定だそうです。

「犬に名前をつける日」

ぜひとも観たい映画です。
封切りが待ち遠しい!



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by m_chiro | 2015-08-28 21:35 | わん・にゃん物語 | Trackback | Comments(0)



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