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極度の体調不良を訴える女性(50歳)の血液検査値に思ったこと
頭痛、腹痛、吐き気、食欲不振などなど…、内科と婦人科(子宮筋腫)に通院中。
不定愁訴は日替わりでさまざまな症状を持っている。

詳細な血液成分の検査をリクエストした。
結果を見てビックリ!

特に重要な問題を思わせる数値だけを紹介すると(カッコ内は正常値の範囲)、
*血清鉄8(48~170)
*尿素窒素3.6(8.0~22.0)
*フェチリン5(5~152)
*赤血球数346(380~450)
*血色素量5.6(12.0~15.0)
*ヘマトクリック20.3(34~48)
*MCV58.7(84~101)


「フェリチン5」を正常範囲と見なしているのだろうが、血清鉄などに至っても極度の貧血状態にある。
尿素窒素の低値は、タンパク不足を示すものだろう。
これだけの数値でも医療的対応は行われず、子宮筋腫を手術すべきだとされた。
この状態でも手術優先の選択肢を示すのだろうか??
検査値が治療の現場に活かされていない現状に愕然とする。

治療以前の問題があるのは明白である。
分子栄養学的視点を無視して、どんな治療も効果をあげることは難しい。
私も分子栄養学的視点を重要なテーマとして学ぼうと思う。
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by m_chiro | 2017-07-31 10:40 | Trackback | Comments(0)
「痛み学」NOTE 77.筋・筋膜痛と鎮痛機序
「痛み学・NOTE」は、日々の臨床で痛みと向き合っている医師や日本を代表する研究者の著作あるいはホームページを通して学んだり考えたりしたことを、私の「学習ノート」としてまとめ、書き綴るものです。


「痛み学」NOTE 77. 筋・筋膜痛と鎮痛機序

                                
「筋膜」という言葉が世間の注目を集めるようになり、最近ではマスメディアにもよく登場する。
この言葉を私が最初に見聞きしたのは1984年のことだった。
30年以上も前の話で、その年に私はナショナルカイロ大学(米国)での解剖実習授業に参加している。
実習期間中、日本人留学生に通訳兼世話役としてお世話になったが、ひとりの留学生に昨今の米国カイロ事情を尋ねたことがあった。
彼は大学の書店に私を案内して、そこで2冊の本を紹介してくれた。
注目の新刊書だと話してくれたその一冊が、“Myofascial Pain and Dysfunction” (1983刊)だった。

今では著名になったトラベルとシモンズの共著で、副題に‟The Trigger Point Manual” とあった。
当時はワープする痛みの存在に新鮮な驚きもあって、それが筋・筋膜の存在に関心を寄せるきっかけになった。
この本は1992年になって「トリガーポントマニュアル―筋膜痛と機能障害―」として日本語版が出た。
その頃になると、日本の徒手療法界でもトリガーポイントや筋膜痛という言葉を見聞きするようになっていたように思う。

今では筋・筋膜性疼痛症候群(MPS)を皮切りに、筋痛、筋膜痛に耳目が集まるようになった。
そのうえ筋膜癒着痛とやらも飛び出して、注目されるほどに膜系の痛みの実態は混迷しているようにもみえる。
これらの表現は語源的に「fascia」に関わっている。
「Fascia」を表現する場合は、「連鎖する膜系の存在」を包括しているようだ。
「Myofascial」を表現するときには「筋・筋膜」という局所的組織を対象として、「筋痛」や「筋膜痛」に使われている。
それも筋・筋膜組織が器質的に変化したトリガーポイントから、他の筋・筋膜組織に痛みがワープする病態を特徴にしている。

それでも、筋・筋膜痛あるいは膜系に由来する痛みの因果論になると混乱しているようにも思える。
だからトリガーポイントやテンダーポイントを直接刺激する方法が取られたり、あるいは膜系連鎖の視点から間接的・遠隔的手法が用いられたりするが、こうした痛みの存在についてはカイロプラクティックとも無縁ではない。

1940年代後半に、カイロプラクターのニモ(Raymond Nimmo,DC)がトリガーポイントと同様の概念を「侵害生成点(NGP)」として提言しているのだ。
そのカイロプラクティックの文献によると、ニモはカイロで扱う関節障害はNGPの形成によるものだと主張している。
その原因は交感神経系の過剰な活動によるもので、筋肉も神経干渉の部位だとした。
侵害生成点(NGP)こそ関連痛や自律神経症状の本態だと説いたのである。

こうした筋・筋膜痛に、医療の領域ではトリガーポイント注射が効果的に応用されているが、”Clinical Guidelines for the Management of Acute Low Back Pain”によれば慢性・急性の痛みに関わらずエビデンスはほとんどない。
一方、徒手療法の領域では鍼も含めて多様な手法が用いられている。
一体、筋・筋膜に由来する鎮痛の機序とはどのようなものなのだろう。

ジョージ·ワシントン大学医療センターから「腰痛へのトリガーポイント注射療法の前向き無作為化、二重盲検評価」(“A Prospective, Randomized, Double-Blind Evaluation of Trigger-Point Injection Therapy for Low-Back Pain.” )という論文が出されている。

4週間の保存療法後にも残存した腰痛患者63人に対し、異なるタイプの4つの手法で評価した無作為化、二重盲検による治験の報告である。
4つの手法とは、①リドカイン注射、②リドカイン&ステロイド注射、③鍼治療、④冷却スプレーと経絡圧、である。
結果は、4つのいずれもが同程度の有効性を示した。
トリガーポイントに直接機械的刺激を行っても同等の症状の緩和がみられたことから、注入薬物が重要な鎮痛要因ではないと結論している。

更に、デンマークのコペンハーゲン大学からは「筋・筋膜痛のための生理食塩水注射とメピバカイン注射コントロールにおける二重盲検による比較」(“A control, double-blind comparison of mepivacaine injection versus saline injection for myofascial pain.”)と題する論文が提出されている。
局所の筋・筋膜痛に対して、Aグループ28人には0.5%メピバカイン局所注射、Bグループ25人に対しては同量の生理食塩水注射で比較した。
その二重盲検比較によると、生理食塩水注射を行ったグループでは最初の注射の後の緩和がより多く見られたものの、両群に有意な差はなかった

それでも痛みが緩和する可能性を考えると、単に局所麻酔薬とは考え難い。
注射針の刺入による鎮痛の可能性を考慮すれば、鍼による効果も同じ作用かもしれない、と示唆している。
注入薬物や刺激入力手法に決定的な要因が認められないとすれば、どのような変化が促されるというのだろう。

それらに共通する鎮痛の機序を推論してみると、生体膜組織間での液性の流動が促された結果ではないのかと思えてくる。
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by m_chiro | 2017-04-19 21:32 | Trackback | Comments(0)
左上腕の痛みに、陰陽交叉法を応用したら...
左上腕の痛みを訴える女性。
どんな状態で痛むのだろうか?
「….どんな時でも痛い!….」
動きには関係なく、思い当たる理由もなく痛いのだそうだ。
ホントでしょうか?
ベッドに仰臥位で上肢は伸展静止位、これでは?
「やはり痛い!」
では、右肘を曲げて見て、これでは?
「アッ、痛くない」
肘関節の屈曲位では痛みが消える。上腕三頭筋が関与するのかもしれない。

タッチトークを行うと、筋筋膜障害ではなく「ベクトル」で反応する。
ベクトルは運動系の経線情報にも関わる。優先順位を問うと、「右下肢」優先で「クロス・パターン」で反応する。
クロスパターン動態で抑制が起こる。クロールパターン動態はOKである。
経線の停滞部を見ると第一趾の脾経ラインが内果で停滞する。
その停滞部位を押圧して、足関節のアライメントを合わせて維持し、左上肢の痛みの変化を尋ねると、「アレッ、痛くない!なんで?」。
いろいろな方向に動かしてもらったがOKである。

そこで右足関節のアライメントを調整した。
これで左上肢の痛みが消失しているが、脾経のラインを追うと、右下腹部に停滞がある。
脾経の筋関連は大胸筋鎖骨部、内側広筋、上腕三頭筋、広背筋である。
そこで更に右下腹部の停滞部位にコンタクト(フロー状態になるCWスピン)して、他方手で右の脾経の脈を捉まえてモニターした。
脈が変化したところでリリース。
クロスパターン動態での抑制も正常になった。

起きて右上肢の動作痛を確認してもらう。
大丈夫のようだ。
陰陽交叉法のシステムを応用すると、運動情報系のトラブルにとても良く反応することがある。便利に使える。
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by m_chiro | 2017-02-17 12:37 | Trackback | Comments(0)
嬉しいXmasカード!
患者さんからXmasカードを頂戴しました。
言葉が寄せてあり、とても有難く思いました。

当たり前のことをしているのですが、そう言っていただけること自体が有難いことです。

一層の励みになります。
また最善を尽くせるように努力してまいります。


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by m_chiro | 2016-12-26 12:06 | Trackback | Comments(0)
空のXmas
クリスマスに空(くう)を一時預かりしたお姉さんから「Xmasクッキー」が届いた。
しかも,こんなに沢山!
どうしたのだろう! (゚д゚)!
ところが、お店の方で依頼品を間違えて送られてきたらしい。
さっそく、空と写真撮影。

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「また、オアズケする~ん?」(空)

迷惑顔の空。
我慢できずに、隅に引っ込んで動きません。

「もう、いやなんよ! 早くたべたいん~よ!」(空)


でも、解凍できるまでもうちょっと辛抱です。
もう、不満げな様子です。
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by m_chiro | 2016-12-26 11:15 | Trackback | Comments(2)
治療の力学❶ 触診の錯覚
1984年にアメリカのナショナルカイロ大学(現ナショナル健康科学大学)での解剖実習授業に参加したとき、大学内の書店で"Manipulative Therapy in Rehabilitation of Locomotor System"という書籍を紹介されて求めた。

プラハの神経学者Karel Lewitの本(日本語版は2000年に翻訳出版された)である。
なんでもヨーロッパ、北欧では数か国語に翻訳されて読まれているという大変な名著だそうで、ちょうど渡米したときに英語版ができたばかりだという新刊本だった。
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写真が多いのでキャプションなどを読みながら眺めていた本である。
そのなかに次のような写真が掲載されていて目についた。
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どうも触診の正確さをレ線像で確認したもののようだ。
上の写真は坐骨結節を触診しているが左右差が顕著である。
ところがレ線像でその触診の正確さを撮ってみると、なんと坐骨結節は全く正常で、触診した指だけが変化しているだけである。

下の写真は逆に触診上は正常な位置関係にあるが、レ線像で確認すると坐骨結節にわずかな変位がみてとれる。

とにもかくにも触診とは正確に診るためには、大変な技術が必要なのだと改めて思った。
効き目を中心に置いて見なければ、それだけでも錯覚が起こる。
まして軟部組織を介して骨位置を正確に診るなどということになると随分と熟練が必要なことになる。

なによりも、軟部組織自体のトーンや大きさの違いが顕著に影響することだろう。
この本から得た教訓から、私は骨を触ろうとする触診法を変える工夫をすることになった。
皮膚上から身体内の組織のフロー状態に意識を向けるようになったのである。

最初はなかなか実感できなかった身体内部の状態を感覚的に捉えることが出いるようになっていったように思う。
そこから、治療で使う力学についてもいろいろと考えるようになっていったのである。
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by m_chiro | 2016-04-19 18:43 | Trackback | Comments(5)
腰痛❶-文献学的考察-
腰痛に関する文献学的な考察では、TMS-Japan代表の長谷川淳史氏の記述および論説が根拠とすべき情報を提示している。長谷川氏の業績の一端を紹介しながら、私の参考とすべき「MEMO」としてここにも記録しておきたい。

❶ターニングポイントは1994年
腰痛の概念は近年大きく変わりはじめた。
私がカイロプラクティックの勉強をはじめた40年ほど前とは隔世の感がある。
当初、腰部椎間板ヘルニアは腰痛に関する諸悪の根源という考えが定説的であった。
それゆえに椎間板治療に対する治療は、外科的対応も含めて徒手療法でも花形のスキルであった。

ところが、一向に腰痛問題は解決されなかった。
それどころか腰痛の罹患率は更にアップし、そのことによって経済的損失も増大していく。
そんな状況を打破すべく、アメリカ医療政策研究局(AHCPR)が腰痛対策に本腰をあげたのである。
1992年までに発表された急性腰痛に関する論文を精査・検討したのだった。
その結果を「成人の急性腰痛診療ガイドライン」として報告したのが1994年である。

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AHCPRが『成人の急性腰痛診療ガイドライン』に着手した理由は次の4点。

(1)アメリカでは腰痛の罹患率が15~20%と高く、就業不能の原因としてあげられる第1位が腰痛である。

(2)プライマリーケアにかかる患者で腰痛を主訴とする患者は2番目に多く、整形外科医・神経外科・産業医を訪れる最大の理由にもなっている。そして、外科手術を受ける疾患でも3番目に多いとされ、経済的・心理社会負担もきわめて大きい。

(3)腰痛のために活動障害のある患者の多くが、臨床転帰を改善させる有効な診断と治療を受けていない。その科学的根拠が増加している。

(4)腰痛の研究機関が増加してきた。そのことによって一般的に行なわれている腰痛治療の体系的評価が可能となった。現存する科学論文には欠点があるものの、現在行なわれている治療法の有効性と安全性に関する結論には充分な科学的根拠がある。

アメリカ医療政策研究局(AHCPR)がまとめた「成人の急性腰痛診療ガイドライン」が公開されたことで、腰痛の概念的変化が変わりはじめる。
それが1994年のことである。
1994年は、腰痛の概念が変わりはじめるきっかけとなった年なのだろう。
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by m_chiro | 2016-03-25 09:34 | Trackback | Comments(0)
徒手医学会2015に学ぶ 「脳振盪の怖さを知っておこう」
2015年・日本カイロプラクティック徒手医学会(10.11~12:第17回学術大会)が東京で開催された。
私は最後のプログラムである「基調講演」の座長を仰せつかったので、その学びから得たことをまとめておこうと思う。
基調講演は、東京医科歯科大学・脳神経外科・准教授の成相直先生である。
テーマは「脳振盪の正しい理解とマネージメントのために」

「のうしんとう」という言葉には、「脳震盪」と「脳振盪」の2つの違った漢字が使われている。
「震」は「ゆれる」の意味があり、「振」には「ふるう」の意味がある。
「のうしんとう」には「振」の漢字を使うようにしている、という前振りで成相先生の講演がはじまった。

要するに、他動的に脳が振るわされることで起こる障害のことをさしている。
次の項目で1つないし2つ該当する項目があれば、脳振盪を疑うべきだとラグビーの「International Board」は注意している。

• 放心状態、ぼんやりする、または表情がうつろ
• 地面に横たわって動かない(起き上がるのに時間がかかる)
• 足元がふらつく(バランス障害または転倒、協調運動障害および失調)
• 意識消失、または、無反応
• 混乱、プレーや起きたことを認識していない
• 頭を「かかえる」又は「つかむ」
• 発作(痙攣)
• より感情的になる(ふだんよりイライラしている)
• 頭痛、めまい
• 意識混濁、混乱、または動きが鈍くなったような感じがする
• 視覚障害 • 吐き気、または嘔吐感 • 疲労
• 眠気 、霧の中にいる感じ、集中できない
• 頭が圧迫される感覚
• 光や音に過敏



脳への外傷を防ぐためだったらヘルメットを着用すれば解決すると思われがちだが、脳振盪は基本的に頭部へのコンタクトによって脳が振るわされることで起こる障害である。
もちろんヘルメットの着用は怠れないが、完全な防御にはならない。

それに意識障害がなければ安全だとは言えない。
軽傷であれ外傷性脳損傷である。
意識消失を伴う必要はないのだが、もし意識消失があったら特に慎重を期す必要がある。
こうしたことはコンタクト・スポーツに限らない。転倒して頭を打っても同様のことが起こり得る。

脳が振るわされると何が起こるのだろう。
最初に、振られることで軸索がストレッチされ、神経伝達物質が過剰に放出される。
するとイオンの流動が起こる。
Na、Kポンプが活性されて、血流が変化しなくてもグルコース消費が増えることになる。
代謝性の危機状態となるわけだ。


代謝危機の回復に要する時間は、1カ月から1か月半とみられている

脳振盪に遭遇したら、現場では「バランス・テスト」を行うべきである。

バランス・テスト:①利き足でないほうの足を後ろにする。②そのつま先に反対側の足の踵をつけて一直線に立つ。③両足に体重を均等にかける。④手を腰にあてる。⑤目を閉じて20秒間じっと立つ。
これでバランスを崩したら、眼を開けて元の姿勢に戻す。そして①~⑤を再び行う」



今年に入って、二人の日本人スポーツ選手の脳振盪でニュースになった。
一人はメジャーリーグで活躍している青木選手。
もう一人はラグビーの日本代表・山田選手。
山田選手はタンカーで試合場から病院に直行したが、翌日には元気な姿をTVが報じていた。
でも、「6段階復帰プログラム」に従って、復帰の準備をしていると本人が元気に話していた。
「6段階復帰プログラム」とは、もうプロのスポーツ競技では規則づけられているのだろうか。
もしかしたら、基本的にコンタクト・スポーツに限られているのかもしれない。
ラグビー協会では、脳振盪後3週間は試合出場停止のルールがあるようだ。

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このプログラム中に脳震盪関連症状が発症したら、またステージ1からのやり直しになる。
山田選手は、この復帰プログラムにしたがって順調に回復している、ということだった。

ところが青木選手は、復帰後の試合でめまい症状が起こり故障者リストにはいった。
一回目の脳振盪は、8月9日のカブス戦である。
149kmの速球を頭部にデッドボールを受けたのだ。
翌日の脳震盪テストではパスしたらしいが、12日にめまいの症状を訴え故障者リスト入りをした。
そして9月13日の復帰戦は、デッドボールによる脳震盪からから1カ月を過ぎている。
それでも再び故障者リスト入りをしたわけであるが、青木選手がどのような復帰プログラムを経て復帰したのかはよくわからない。
症状が慢性化すると今後の選手生命にもかかわる。
頭に二度目のインパクトを受けると、致死率50%といわれるほど2度目の脳震盪はこわい。

周辺からは「青木選手のめまい症状は頸椎障害ではないのか」、と憶測が飛び交っている。
そうかもしれないが、復帰プログラムで医師のOKがでなければ復帰すべきではない。
2度目のコンタクトは、選手生命どころか命取りにもなりかねないのだ。

やはりメジャー・リーグのスーパースターであったゲーリック選手は、筋委縮性脊索硬化症(ALS)と診断された。
ALSは、ゲ―リック病と言われるほどに有名になったが、今ではゲ―リックのALSは実は脳振盪後遺症による慢性外傷性脳症(CTE)ではないかといわれる。
歴史的に、ALSの発症に脳や脊髄の外傷が関与するとされるからだ。
ゲーリックは学生時代にフットボールの選手だったようだ。脳震盪の経験もあったのだろう。

CTEの発症には、「タウ蛋白」と「TDP-43蛋白」も関与することが分かっている。
もしも「TDP-43蛋白」が関与する病変が脊髄に起こると、臨床的には区別できない疑似ALSの病態が起こるのだそうだ。
そんなことから、ゲ―リック病は疑似ALSではなかったのか、といわれるようになった。
ムハメッド・アリはパーキンソン病になった。

とにかく、たびたび脳振盪を繰り返すことは、将来的にCTEの発症につながりかねない。
そしてCTEは、認知機能、情動・精神障害、運動神経障害(パーキンソン、疑似ALS)など広範におよぶ恐ろしい病となる。

青少年のスポーツの現場では、脳振盪の正しい理解が徹底していないために、深刻な病態を招きやすい。
注意が必要であると同時に、脳振盪に関する理解と対応をスポーツ関係者は学んでおく必要がある。
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by m_chiro | 2015-10-20 14:52 | Trackback | Comments(0)
2015「日本カイロプラクティック徒手医学会」(10月11~12日)
今年の「日本カイロプラクティック徒手医学会」は、10月11日(日)~12日(月)の2日間にわたって開催されます。

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今年も大変興味深いテーマが盛りだくさんです。

私は、東京医科歯科大学・准教授・成相直先生の基調講演で座長を務めることになりました。

大役ですが、頑張ります。


成相先生の講題は「脳挫傷の正しい理解とマネージメントのために」

脳機能神経外科領域の重要な最新の課題に関する内容になると思います。

「脳震盪」。

この聞き慣れた病名も、その実態や機序、その後の身体的あるいは脳への影響となると、ほとんど知られていません。

記憶に新しいところでは、羽生選手が試合前の練習で衝突し、脳震盪を起こしました。
でも、羽生選手はその後の試合に出場しました。
その対応をめぐって、医学的見解と選手の希望、連盟サイドやコーチとの間で、出場の是非の論争になりました。

また、大リーグで活躍している青木選手が頭部のデッドボールを受け、脳震盪の後遺障害で故障者リストに入りました。

頭への打撲は微少出血を起こすことがあり、それはMRIでもPETでも鑑別できないことがあるようです。
脳機能のイメージスキャンが使われるようになり、新しい知見がではじめました。
きっと「脳震盪」などによる脳機能のダメージが与える障害についての話が聞けるだろうと、
今から楽しみにしております。

ダニエル・アーメン博士のTED講演は、脳機能のダメージがコンタクト・スポーツだけでなく、トラウマや心の病からからも生じると説いていています。
日本語に起こした次の記事もとても興味深い内容です。


「精神病を”会話”で診断するなんてもう古い!」 83,000個の脳をスキャンしてわかった、精神病の正体

「2ヶ月で脳は生まれ変わる!」 専門家が語る、健康な脳をつくるために今すぐやるべき“5つの習慣”とは?


「瞑想するとリラックスする」はウソ! 6万人以上の脳をスキャンしてわかった、脳に効く生活習慣
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by m_chiro | 2015-10-01 12:06 | Trackback | Comments(0)
「タキタロウ祭り」(5.31)
「タキタロウ祭り」
今年30回目を迎える「タキタロウ祭り」に出かけた。

「タキタロウ」とは山形県朝日連峰・大鳥池にすむ巨大魚の名前である。
c0113928_17121419.jpg漫画「釣りキチ三平」「O池の滝太郎 幻の魚争奪編」で、秋田県生まれの著者・矢口高雄氏が題材にして広く知られるようになった伝説のイワナである。
決して架空の巨大魚ではない。









タキタロウ館には、「タキタロウ」に関する資料が展示されている。
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タキタロウを釣り上げた人の写真や魚拓も展示されていた。
釣り人の抱えたタキタロウは、とてもイワナとは思えない巨大さである。
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「タキタロウ祭り」は、「ネイチャー・クラブ」に所属している従弟の奥さんに誘われた。
従弟と私ら夫婦で連れ立って出向いた。
会場で、マタギの人やクラブの人たちと合流したのだった。
マタギのKさんが、マタギ汁を用意してくれていた。
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会場は「タキタロウ公園」のオートキャンプ場で、行政と地区自治会の共同イベントが盛りだくさんである。

東北には生き物が生息する「緑の回廊」という山麓ベルト地帯がある。
その緑の回廊を切らすことなく連結保護林が管理されている。
下図の地図を見ると、緑色で示された回廊と、赤色で示された保護林が連結されていて、東北の森林と生き物たちを保護管理している。

山形県は特に保護区域が広い。
それだけに自然が豊かな県なのだろう。
このタキタロウ祭りは、子供たちと大人がともに自然に親しみながら、自然保護を体験するイベントでもあるのだ。
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「荒沢ダム湖畔ボート遊び」
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うぐいすの声、さまざまな小鳥のさえずりが、澄んだ空気の中を飛び交っている。
何とも言えない爽快な空間である。

[魚のつかみどり]
[カヌースクール・ダッキースクール] 
[ツリークライミング]
「スラックラインデモ]
[森のクラフトコーナー]
[パン焼き体験]
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「イワナ炭火焼」
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[森のおんがくかい]祥雲御山太鼓によるタキタロウ太鼓伝承などなど...。
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楽しい企画が盛り沢山だった。
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親子連れで賑わい、子供たちの元気な声が森の中にこだましていた。
ここは携帯も県外。
今日はゲーム機を離れて自然の中での遊びを通して、自然を大事にする心を子供たちに受けついでいく。
タキタロウ館の釣堀では、子供たちがイワナ釣りを楽しんでいた。
釣り上げたイワナは、その場で炭火串焼きにして食べることもできる。
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by m_chiro | 2015-06-01 17:39 | Trackback | Comments(0)



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