治療は「一期一会」なんですね。
まさに職人気質の治療です。
[9月の雑感]
http://sansetu.exblog.jp/9509725

この記事、感動して読みました。

私も「看板を掲げない治療家、成功報酬の治療費」を理想としていた時代がありました。
「看板を掲げない」は、1年間ほど実践したことがあります。
ところが、看板を外すと廃業したと思われたらしく、ガクンと新患の来院数が減りました。
経済的損失は信念も曲げてしまうようで、私の信念もついには白旗を上げてしまいました。
それに、目印がないということは交通案内にも手間取り、電話での応対が邪魔くさくなります。
やはり看板を掲げるということは、自らの職業意識の宣言でもありますから、それに伴う責任も考えると大事なことなのだと、考えを改めることにしました。
何とも柔な信念でした。

「成功報酬」と言っても、何をもって「成功」というかが問題です。「治った」ということであれば、これにも難しい問題が絡んできます。治療者の「治った」と、患者さんの「治った」が、一致しない場合があるからです。
結局、患者さんの主観次第ということになってしまいますが、では治したのは誰か? となると、これも判断が分かれてしまいます。
本当は、「治った、治らない」は患者さん本人が持つ治癒力に委ねられているわけです。
となれば、「お蔭様でした」と感謝されても、「いえいえ、あなたが頑張られたからですよ」と受け答えするしかなく、「報酬」は宙に浮きかねません。
したがって、「成功報酬」の理念も早々に撤退しました。

治療費が安いか高いかは、相対的な価値判断です。
治療費は刺激量としての対価などではなく、ましてや治った結果に対する代価でもないはずです。
治療家の役割とは、足跡もない雪原を行く旅人のために、道標をつけるような役目なのかもしれません。
あるいは、しっかりと目標地点にたどり着くまでに、情報を与えながら介添えする務めなのかもしれません。また、自立支援する補佐役なのかもしれません。
適切な道先案内をして、そのことで患者さんが治療費以上の安心や喜びを感じてくれれば、その分はバーゲンしたことになるはずである。
そのことを心がけて日々過ごしたいと思っているうわけです。
そうなると、治療は確かに「一期一会」なんですね。
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by m_chiro | 2008-09-19 02:29 | Trackback | Comments(7)
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Commented by だるま at 2008-09-19 07:23 x
おはようございます。私も、sansetsu先生のこの記事、とても興味深く読ませて頂きました。

>「成功報酬」と言っても、何をもって「成功」というかが問題です。「治った」ということであれば、これにも難しい問題が絡んできます。治療者の「治った」と、患者さんの「治った」が、一致しない場合があるからです。

そうなんですよ。私も、こういうケースよくあります。こちらが、からだがよくなっていると判断しても、相手が感じなければ、良くなったことになりません。最近も、このようなケースがありました。

>適切な道先案内をして、そのことで患者さんが治療費以上の安心や喜びを感じてくれれば、その分はバーゲンしたことになるはずである。
そのことを心がけて日々過ごしたいと思っているうわけです。
そうなると、治療は確かに「一期一会」なんですね。

先生のコメントを読んで、勇気づけられました。「報酬」のことで、いろいろと迷っていましたので・・・・
道先案内人を目指して、今日も顔晴ります!

Commented at 2008-09-19 07:25 x
ブログの持ち主だけに見える非公開コメントです。
Commented by sansetu at 2008-09-20 07:17
お早うございます。私も守屋先生のご意見がまったく正しいと思います。あの記事の報酬や看板の部分は気にしないでください。離島僻地ならではのことであって、普遍性はありませんから。単純に「相手」に合わせているだけなんです。都市部の「常識」がなかなか通じないので(笑)。同じ地方でも地方都市だったら私も別のやり方をしていますから。本当に。
ではこれから行ってきます。
Commented by m_chiro at 2008-09-21 07:49 x
だるま先生、治療の価値判断て、結局自分で設定するしかないですよね。他の先生の料金体系は参考にはなっても、それぞれ置かれている状況も違いますし、治療自体も全く個人的なシステムを取り入れているわけですから。患者さんに喜ばれること、信頼されること、これだけが励みのようなものですかね。
Commented by m_chiro at 2008-09-21 07:50 x
鍵コメさま、了解しました。よろしくお願いいたします。
Commented by m_chiro at 2008-09-21 07:53 x
sansetu先生、お疲れ様です。
先生の置かれている環境や状況を理解した上でも、とてもうらやましい治療家と患者さんの関係を読ませていただきました。ありがとうございました。
Commented by だるま at 2008-09-22 17:57 x
>患者さんに喜ばれること、信頼されること、これだけが励みのようなものですかね。

先生の仰る通り、上記の事が、明日への糧になります。施術は、治療者と患者の関係が繋がったときに、効果がよく出ますから・・・・・・

とても参考になるコメントを頂きまして、ありがとうございました。


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