左臀部から膝までの激しい痛みで8kg痩せた
今日、家族に付き添われて杖を突いて77歳の男性が来院した。

昨年の11月末に、冬仕度で鉢植えを持って腰を捻ったときに痛めた。
左腰臀部の痛みで、総合病院の整形外科を受診する。
X-rayでL1-2間がつぶれている、と診断された。
結局、近くの整形外科医院を紹介され、またX-ray撮影。
同じくL1-2間がつぶれている、と言われる。
鎮痛剤と湿布薬を処方されるが、一ヶ月を過ぎてもよくならない。
次第に股関節周囲から膝にかけて痛みが広がり、とうとう歩行も困難になる。
2月に入ると一層悪化し、夜も痛みで眠れなくなる。
ほとんど寝たきりになって行った。
治療にブロック注射が加わったが、好転することはなかった。
食欲もなくなり、59kgあった体重も8kg減った。
脳外科にも受診し、MRIを撮った。
やはりL1-2間がつぶれている、と同じ診断だった。
ここでも鎮痛剤を処方されるだけだった。

深部反射は全体的に減弱。
座位で腰部の運動分析を行ったが、痛み誘発する動きはみられない。
本人も、腰は痛くないんです、と言う。
注意深く筋の触診をすると、左の小殿筋に索状の硬結が触れる。
全体的に小殿筋が扇形板状に硬くなっている。
大転子の上方のTPは膝周辺へのジャンプサインがある。
TPをリリースし、索状硬結を弛めると膝周囲の痛みが消えた。
ずいぶん頑強な硬結がある。併せて骨盤隔膜を調整しながら仙骨の傾斜を矯正する。
立たせると、腰を伸ばせるようになった、と笑みが出る。
歩行も少し楽になったようである。
MPSの痛みを説明すると、そんなことはどこでも聞いてない、と困惑気味。
だが、歩行でも股関節周囲の痛みに限局され、腰を伸ばせるようになって納得したようだ。
鉢植えを持って捻ったときに小殿筋にスパズムが起こったのだろ。
筋・筋膜の徴候に少しでも目が向いていたら、こんなにこじれることはなかったかもしれない。
気の毒な経過である。
このまま続けて治療してみようと思う。
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by m_chiro | 2008-05-10 00:47 | 症例 | Trackback | Comments(0)
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