勉強の旅① ポジショナル・リリース・セラピー
3月20日~22日までの3日間、日日本赤十字社で「PRT(ポジショナル・リリース・セラピー)のセミナー」が開催された。
ちょこっと勉強して、有意義な時間を過ごしてきました。

PRTとはカウンター・ストレインを発展させた技法である。カウンター・ストレインのルーツは古代にまで遡るが、近代ではオステオパスが受け継いできた技術であり、今では多くの徒手領域で使われている。

講師はKerry J.D’Ambrogio氏。その著書、「ポジショナル・リリース・セラピーー筋骨格系機能障害の評価と治療―」が櫻井京DCの翻訳で科学新聞社から出版されている。
手元に置きたいお勧めの一冊である。
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セミナーを通してKerry J.D’Ambrogioは、テンダー・ポイント(トリガーポイントや圧痛点、経穴などの総称)の活性しているポイントを見つけて対応する技法を教えてくれた。頭から足の先に至るまで全身くまなく存在するテンダー・ポイントのリリース法である。

そのセミナー・テキストの中から、興味深い文節を紹介しよう。

筋骨格系の痛みと機能障害の大部分は神経や関節の組織からよりも、筋膜から起こっているという前提を指示している。

Rosomoffらは、90%以上の腰痛は筋膜から起こっている可能性があると結論づけた。
彼らは腰痛の最も普及した理論である椎間板変性や椎間板突出の場合に起こる神経圧迫については、沈黙する神経になるはずであるとして論争した。

腰痛は神経圧迫とは無関係で手術の対象外と考えるべきである。

神経圧迫は感覚低下と運動機能低下を引き起こすが痛みは伴わない。

これは腕を椅子の背に置いて、どのように腕がしびれるかという簡単な実験で証明することができる。この間にしびれ感と運動のコントロール消失があるが、痛みはない、圧力から解放されたとき、運動機能が徐々に回復すると共に初めて痛みが感じられるのである。

多くの外傷に伴う突然のストレインは筋伸張反射アークが関わっている。これらは筋骨格系の外傷に常に伴う筋膜トリガー・ポイントの形成、防御的筋スパズム、可動域減少、筋力低下に関係している可能性がある。

筋肉は身体の神経活動の最も大きな受容体である。

などと、主題をMPSに置いている。PRTは筋の走行とその収縮する肢位を作る事ができれば、簡便に応用できる手法である。

セミナーを終えてホテルに向かうと、桜が満開を迎えようとしていた。
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by m_chiro | 2008-03-25 23:45 | 雑記 | Trackback(1) | Comments(0)
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