存在すべきではない「軸」の感覚
からだは固いか、柔らかいか。
からだを固体としてみるか、液体としてみるか、気体としてみるか。
身体に対するさまざまな印象の表現がある。
そんなことを問うこと自体おかしなことかもしれないが、そんな感覚で見ていると、確かに人のからだは様々な表現をしていることに気がつく。
ベッドに仰臥位で静止状態のからだでも、その表現はさまざまである。

呼吸の出入りを眺めても、その流動する様子を見てとれる。
動揺しながら流れる動き、緊張した落ち着きのない流れ、蛇行する流れ、飛び跳ねる流れもあれば、逆流するような流れを見せることもある。
そのように見ると、からだは気体のようにも見える。

生き物でありながら、まるで物体のように生気を感じないからだもある。
そうなると、からだを固体とみてもおかしくない。
つきたての餅のように「柔らかさ」を見てとれるからだもある。

また支柱のような緊張を、まるで「軸」のように感じ取れることもよくある。
歪んだ緊張、上体から下方への流れが変わる緊張、途切れ途切れに出来上がった緊張など。本来はあるべきではない緊張が感じられる。
あるいは軸のように、または支柱のように、からだの支点のような支持帯を感じとれる。
ぶつかっては流れを変える流体としてのからだを見るようだ。
本来あってはならない「軸」で、視覚的に捉えることができないが、感覚的に感じる軸、これが問題なのである。
客観的・分析的に提示できない感覚、徒手治療のアートの部分の源泉がここにあるのだろうか。
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by m_chiro | 2008-02-14 00:05 | 雑記 | Trackback | Comments(4)
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Commented by syaruruk at 2008-02-14 07:52
おはようございます。
>徒手治療のアートの部分の源泉
私が、学生だったころ、看護学校の先生が「看護はアートである」ってよく言ってました。
この「アート」は。同じだなあと感じました。
Commented by アダピータケウマ at 2008-02-14 09:46 x
「太極拳の科学」という本に人間の身体は水の入った皮袋と捉えて、中の水をより多く振動させる攻撃が有効と言うような文章がありました。
気体として捉える診かたは初めてですが、気体としての感じも観ていこうと思います。
考えることと感じることが大事なのでしょうね。徒手治療の奥の深さを感じます。
Commented by m_chiro at 2008-02-14 23:16
syarurukさん、医療や治療系にはアートの部分が確かにあるのでしょうね。
遅ればせながら、やっと腑に落ちてきたような気がしています。
Commented by m_chiro at 2008-02-14 23:18
ピーちゃん、そうですか? 気体という見方、ないのかなぁ? 呼吸をみていると面白いですよ。呼吸こそ気体をみるような気がします。
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