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歪みのニューモデル
どのようなメカニズムが身体に働いて、歪み現象が起こるのだろう。
長年、身体の構造機能を扱ってきた徒手療法にとって、「歪曲モデル」は争点の一つだった。徒手療法で支持されてきた古いタイプの歪曲モデルは、「圧縮モデル」あるいは「加重負荷モデル」とでも呼んでもいいだろうか。

このモデルで重要なのは、身体構造の圧縮力を支える支柱そのものがコンセプトの核心になってきたように思う。
簡単に言えば、構造の上位にある階層が下位の階層に伝えられ、最下層が全体の荷重を受けとめるというものだ。
次の図は、その基本的な加重モデルを示している。
三角形の頂点が圧縮性の支柱に上位からの力学的負荷が加重して伝えられて行く。
もうこの旧タイプの圧縮モデルは、筋骨格系のもろもろの症状や病態に対する説得力を失ってしまったようだ。
歪みのニューモデル_c0113928_0175874.jpg


現在注目されている歪曲ニューモデルは、「テンセグリティー」である。
このモデルは張力を支える「引っ張り材」と、圧力を支える「圧縮力」のバランスに注目している。
人体の機能は、靭帯、腱、筋膜、筋肉などは連続した引っ張り材として捉えられ、骨は引っ張り材の要素を兼ね備えた圧縮材からなるとみる。
下の図は、テンセグリテイー構造としてみたウサギのモデルである。
ここには、腱、筋膜、筋肉が一本の引っ張り材の単位として描かれている。
歪みのニューモデル_c0113928_0141464.jpg

このモデルを、人体の歪曲モデルにすると次の図になる。
引っ張り材としての筋・筋膜などの作用に注目したモデルである。
そうなると支柱は単なる圧縮材ではなく、脊柱そのものも引っ張り材として機能し対応していることになる。
歪みのニューモデル_c0113928_0145299.jpg

さて、引っ張り材の機能が過度になった組織に何が起こったか。
組織の硬結は、その重要な要因となるのだろう。
by m_chiro | 2008-01-22 00:30 | 動態学
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