ヒトの警告系の起源は?
身体の内部環境やその外部環境は、時々刻々変化している。
生き物は内外の環境の異常や変化に遭遇すると、それに反応し行動を起こす。これは自らの生命を守るために必要不可欠の生存システムである。

炎症や免疫反応による液性の調節系も、生きるという根幹にかかわる重要な警告反応系である。

当然、痛みなどの侵害刺激に対しても、身体を守るための反応系として「痛みが」現れる。そして痛みという感覚には、「不快感」という情動が裏打ちされている。

こうした変化に対する情報に反応する系として、神経系ができあがっている。その最も原始的な警告系の起源は「うずまき反射;Coling reflex」だと、愛知医科大学・医学部の熊澤孝朗教授は述べている。1)

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当然、ヒトにもうずまき反射は残っているに違いない。
学兄・中原敏憲先生は臨床の現場で、左に顔を向けた時に行動の抑制が起こることに気がついた。

行動するときに主導する筋肉は腸腰筋群である。その筋群が顔を左に向けた状態にあると抑制が起こるのである。私はこの現象とリセットする手法に対しBASEと命名した。2)

腸腰筋群は行動の主動筋である。その筋群が初動の動きで抑制される。これは脊椎動物における最も原始的なうずまき反射の名残りに違いないと思う。

この警告信号が発信されたままでいることは、身体の警告系信号が解除されていないことを意味しているのだろう。そう考えると、圧痛点を持ちながら痛み自覚を持たない人がいることもうなづけてくる。私の治療は、このBASEの信号をリセットすることから始まる。

今後は時々に、このブログを通してBASE論の仮説について紹介したり、考えていることを述べる機会を持ちたいと思う。

1)「痛みのケア ー慢性痛、がん性疼痛へのアプローチー」2006、照林社刊、9頁
2)「Brain Alarm System Entrainment:脳内警告系信号路」
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by m_chiro | 2007-11-13 22:51 | BASE論考 | Trackback | Comments(0)
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