解剖学者・三木茂夫の世界、2冊を読む
大阪セミナーの帰路、羽田空港での乗り継ぎ時間があったので本屋さんに立ち寄った。
そこで見かけた2冊の本。いずれも解剖学者・三木茂夫についての本である。
一冊は「人体 5億年の記憶 ―解剖学者・三木武夫の世界―」である。

c0113928_1221555.jpg著者は解剖学者の布施英利、三木先生の教え子である。
著者が東京芸大・美術学部の学生の時に「保健体育」科目の授業を受けたという。
1980年のことだそうだ。

保健体育の授業らしからぬ、三木ワールドが次々と展開されて、その奇妙な体験が今日の著者の立ち位置を決定づけたのかもしれない。
私も三木茂夫の著書には多くの学びを得た。
「胎児の世界」にはじまり、一連の「生命の形態学」の著作、「ヒトのからだ」「内臓とこころ」などなど。
読みはじめると引き込まれるような三木茂夫の世界が展開されるのである。

そんな三木先生の説が、著者によってダイジェストに語られている。
三木茂夫によるヒトの深い洞察を知る良書である。

c0113928_1232840.jpgもう一冊は、同じく三木茂夫の教えを受けた西原克成著「生命記憶を探る旅―三木茂夫を読み解く―」である。

この著作は、三木理論から独自の「重力進化学」を導いた解釈について触れている。
西原理論は、すでに多くの自著に語られるところであり、新たな見解が示されているわけではない。

それでも、三木学説の解釈から生まれた西原学説「重力進化論」への道すじを解説していて興味深いものがある。
そこから著者の健康観・疾病感が展開していくのであるが、少なからず強引な筋立てのように思えなくもない。

それでも、三木茂夫という天才的な才能が生み出した解釈が、次々と新たな解釈や共感を生むところに感動させられた二冊の本であった。
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by m_chiro | 2017-07-20 12:04 | Books | Trackback | Comments(0)
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