患者さんはレトリバー(笑)
隣の町内に、何かあると治療にみえる患者さんがいる。
愛犬家で、レトリバーを二匹飼育している。
犬は12歳だというから老境に入った。

その犬が、動きはじめにキャンと鳴いて、歩きだすと跛行するようになったらしい。
獣医さんの診断は、腰の骨の損傷で神経が圧迫されているとのこと。
ステロイドを注射され投薬治療を受けてきた。
4日目に入ったが、一向に変化がない。
それで日曜日に彼女から電話が入った。
愛犬家どうしで、相談に乗ってほしい、ということらしい。

よくよく聞いていると、キャンと鳴いて痛そうなそぶりは、動きはじめや歩きはじめらしい。
そのあとは、跛行するものの歩くことができるようだ。
数年前、前脚が同じようになって、そのときは頸椎の損傷と言われたが、それは回復した既往がある。

ステロイドを使わなければならないほどの痛みがあるのであれば、歩行すれば更に悪化するだろう。
でも跛行しても歩けるのだから、筋筋膜などの違う問題ではないだろうか。
そう言うと、飼い主は「マッサージしてあげようと思うので、どうしたらいい?」という。
これから連れて行くから教えてほしい、ということになった。

やれやれ、犬のマッサージを教える羽目になるとは…..。

すぐにやってきて、大きなレトリバーをみた。
確かに跛行する。
ゴロリと横になったので、獣医さんのいう腰椎の損傷とやらを調べたが触診するかぎりでは問題なさそうである。
むしろ下部頸椎のひとつ(犬の解剖は分からないので特定できないが..)が検査で反応する。

アクチベーターで、その椎骨をCWトルクでアジャストした。
筋のトーンをみると大腿後部の筋にわずかながら左右差がある。
マッサージするなら、その筋の中心部に集めるように刺激して、中心部は逆に開くように刺激する。あるいは筋全体を圧縮するように把持する。3つの方法を指導していたら、その犬がウトウトと眠りはじめた。

「あれ、ずいぶんリラックスしちゃって!…」と飼い主さん。
しばらく雑談して、帰りを促しても起き上がろうとしない。

もう帰るよ!、と言って立たせると、すんなり立って歩きはじめた。
「アレッ、歩けるじゃん!、よかったねぇ~!!」と言いながら帰っていった。

翌日、電話が入り、「あれから、もっとよくなったよ!、獣医さんもずいぶん良くなったねと驚いてた! 念のために明日もまた診せてください」だって…..。
またステロイド注射の注射をされた。

そんな重大な損傷ではないだろうに、犬たちも大変だなぁ~。

翌々日には、飼い主さんが顔を見せて状態を教えてくれた。
「おかげでよくなったよ~。結局、首が悪かったんだろうか? いつも同じ格好で寝ていたけど、今はいろいろな格好で寝るようになったし…。これ、お礼!」といってお酒を頂いた。
治療費の代わりだそうだ。

有難く、ご馳走になります<(_ _)><(_ _)>。
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by m_chiro | 2017-03-15 11:26 | わん・にゃん物語 | Trackback | Comments(0)
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