ちょっとてこずった!
まるでプロレスラーを思わせるような30代の立派な体躯の患者さん。
デスクワークをしていたとき、急に腰背部に痛みが起きた。 我慢して仕事をしていたが、そのうちにとても仕事どころではなくなってきた。 左胸腰移行部から上臀部が痛み、治まらない。 仕事を中座して、内科医に受診した。 X-Ray、超音波画像検査、血液検査などで、問題は見られない。 超音波画像では「石も見当たらない」とされ、鎮痛剤を処方された。 仕事も切り上げて帰宅したが、夜もほとんど眠れないくらい差し込みがあった。 翌日も仕事を休む。その夜も痛みで眠れない。 鎮痛剤も効かない! 3日目に、私のところに治療にみえた。 医者は悪いところは見当たらないから、とりあえず鎮痛剤で様子をみるように言われたが、鎮痛剤も効かない。 母親に紹介されて、「からだのことは、ここでみてもらえ」と言われたとか。 何とかならないものだろうか、ということである。 辛そうなので、ベッドに横になってもらったが、その間も刺しこむ痛みがあるようだ。 時々、唸っている。比較的楽なのが側臥位のようだ。 触診しようと触れただけでジャンプする痛みがおこる。 それもほとんど、どこに触れても起こるので問題個所を絞れない。 困った! タッチトークを行った。 「ベクトル」で反応するが、痛みで頻繁に体を動かすので停滞軸の見極めが厄介である。 いろいろ触診して、痛みの出る筋・筋膜の部位を特定することにした。 首や肩、上胸部、下肢、どこにコンタクトしても痛みが飛ぶのは、左腹直筋上半分、左広背筋、左大殿筋・中殿筋に限定的に起こる。特に、左腹直筋上半分と左広背筋が痛みの発症も顕著である。 そこで、ベクトルを「メリディアン;経絡」の筋関連に求めて対応することにした。 「左腹直筋上半分」は「小腸」のメリディアン関連で、それを同側の腎ラインから左腹部中央部周辺を刺激入力部位とし、脈診でモニターした(左第1ポイントの浅部)。 刺激を行って10秒くらいで拍動がはじまり痛みが強くなった。 20秒過ぎると少しずつ緩解して行った。60秒以上経過して脈も落ち着いてきた。 「ア~楽になってきた!呼吸ができる!」 広背筋は脾経の関連筋である。脈のモニターを大腸脈(右第1ポイント浅部)にとり、脾経の停滞ポイント右上腹部から刺激入力を行う。 これで痛みが10→2になる。なんとか普通に歩ける。 ちょっとてこずったが、結果は良好、これで今夜は眠れるかな。 筋筋膜TrP(?)があまりにも多数あり、直接のアプローチから遠隔でエネルギー情報系にコンタクトしてみた。こういう情報系の操作でも反応するのだから、体はおもしろい! これもストレス絡みの痛みなのだろうなぁ~! ちょぅとアドバイスをしておいた。
by m_chiro
| 2016-11-19 15:51
| 症例
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