心身問題を強化するのは「信念」か!?
1か月ほど前に治療にみえた40代女性。
頸背部痛を訴えている。
明日は、幼稚園のバス旅行で子供と一緒に動物園に行くらしい。
体調を整えて行きたいのだろう、と思った。

タッチ&トークでメリディアンのクロスラインの問題が指摘された。
左下肢第2趾と右上肢第1指のクロスラインに停滞がある。
関連筋を評価すると、外側広筋と肩甲挙筋、前鋸筋、小胸筋、烏口腕筋に刺激による抑制反応がある。左下肢第2趾からの停滞するエンド・ポイントが左下腹部にある。
右上肢第1指の停滞するポイントは烏口突起部にある。
この2つのポイントをバイパスするようにツーポイントで通した。
再評価で、それぞれの筋の刺激に対する抑制反応が消失する。
首も動きやすくなったが、情動面の問題で反応した。
キーワードは「不安」である。

「何か心配事でもあるの?」
「私バス酔いがするんです。だから子供のバス旅行は主人に行ってもらっていたんですが、都合がつかなくて、結局、私が行かなければならなくなって….」
せめて体調管理をしておこう、と思ったらしい。

車酔いの薬は使っても効かない。それほど酷いのだという。
具体的にはどんな症状なのだろう。
突然、気分が悪くなって嘔吐、そして下痢が起こるらしい。
「トイレがあるところならいいけど、バスの中などで始まったらみんなに迷惑がかかるし、行きたくないのだけど….」

その時の状況をリアルにイメージさせてみた。
直後の筋抑制反応が顕著になる。
右辺縁系、左扁桃体、海馬など、タッチ&トークによる反応に従って、感覚入力をする。
この条件付けによる筋抑制反応で評価しながら、反応が消失するまで反復する。
3日目で、しっかりと筋力が安定した。

おそらく何らかの身体的不調でバス酔いを経験したのだろう。
あまりにも強力なバス酔いは情動的不安を増幅させて記憶され、バスに乗ると具合が悪くなる、というエピソードが記憶されたのではないだろうか。
1カ月も過ぎた頃に、彼女がまた治療にみえた。
この間のバス旅行は何ともなくて、とても楽しい一日を子供たちと過ごすことができた、と喜んでいた。
時々、体の調整をしようかと思って、また治療にみえたのだと言う。
「バス-車酔い-嘔吐-下痢」のエピソード記憶が信念になって、固定されていたのかもしれない。
そう感じた症例だった。
[PR]
by m_chiro | 2016-06-30 09:43 | 症例 | Trackback | Comments(0)
トラックバックURL : http://mchiro.exblog.jp/tb/25748506
トラックバックする(会員専用) [ヘルプ]
※このブログはトラックバック承認制を適用しています。 ブログの持ち主が承認するまでトラックバックは表示されません。
<< ダリアの一番花が咲いた 空(くう)のお昼寝 >>



守屋カイロプラクティック・オフィスのブログです
外部リンク
カテゴリ
以前の記事
お気に入りブログ
最新のコメント
最新のトラックバック
ほとんどがMPSなんだけ..
from 心療整形外科
月経が再開した
from 心療整形外科
TPは痛みの現場ですらな..
from 反証的、鍼灸・手技・心理臨床
脊椎麻酔後頭痛について
from 反証的、鍼灸・手技・心理臨床
起立性頭痛
from 反証的、鍼灸・手技・心理臨床
「5%の中に本当の椎間板..
from 心療整形外科
髄液循環系と揺らしメモ
from 反証的、鍼灸・手技・心理臨床
医師はユニコーン(架空の..
from 心療整形外科
末梢神経の周膜と上膜にも..
from 反証的、鍼灸・手技・心理臨床
また勉強になりました。
from 漢のブログ
ライフログ
検索
タグ