粘菌の知性・細胞の知恵
近年ハマっていること。それは生物のこと。
特に細胞や原初の生きもの、例えば真核微生物とか、とても興味深い。 細胞については、団まりあ氏(個人になられてしまったが、惜しいことである)の著作には、多くの示唆をいただいた。 「細胞の意思」、「性の話をしましょう」、「性と進化の秘密」、などを読んだが、タイトルからも窺がえるように擬人化された細胞論である。 素人にはとても面白く読めた。 擬人化して考察する研究者や学者の評価は、学会内での評価はあまりいいとは言えないような印象がある。でも、分かりやすく伝えてもらうには有難いことなのだ。 そもそも学問は人間や社会の役に立ってこそ、学問が活きる。 だから、難しくて読んでも分からないような学術書は、専門家の役に立ちこそすれ素人には無用の長物にすぎないのだ。 その団まりあ氏は、粘菌を飼っていたいたことを本の中で紹介していた。 ところで、2008年にイグノーベル賞を受賞した中垣俊之著「粘菌その驚くべき知性」も合わせて読んで、ますます脳のない生きものの生態に惹かれてしまった。 粘菌を飼いたいと思った。 我が家のは捨て犬が3匹、人と同居している。 というより犬の棲み処に我々夫婦が居候しているようなもんだ。 めだかもいる。ヤモリも棲みついている(家の中ではないが..)。 かつては捨て猫もいたが、今では猫たちは亡くなってしまった。 その上に粘菌を飼い始めたら、今度は家内が家出しそうだから我慢している。 それほど粘菌はおもしろい。 なにより賢い。 脳や神経がないのに賢いなどというと、そんなバカな、と思ってしまうが本当にそう思う。 まさに知性なのだ。そのうえ死なない。 スーパーコンピューターでも時間がかかる知われるシュタイナー問題をいとも簡単に解いてしまう。 コンピューターのようにCPUがないのに、細胞間で生きるという合目的活動に感動する。 人は脳や神経の塊ではない。 免疫系も、循環器系も、さまざまなシステム系が並列に作動する生きものなのだろうが、いったい、どこでどこが統合しているのだろう。 中垣氏や粘菌研究者のレポートも紹介されていたTEDを見つけた。 私が長々と解説しているより、それを聞いてもらった方が早い。 ヘザー・ベネットという女性の講演である(タイトルをクリックすると観れます) 「準知的粘菌が人類に教えてくれること」
by m_chiro
| 2016-02-16 09:47
| 雑記
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