運動部の高2男子、「頭痛とめまい感」の正体…
運動部の高2男子が来院した。
試合を4日後に控えて、頭痛とめまい感に悩まされるようになった。
コーチからは、身体の使い方のアンバランスを指摘されているという。
なんでも左半身がしっかり使えていないという指摘を受けたそうだ。

めまい感はちょっとした頭部の動きの変化で起こるようだ。
眼球運動では、左眼球の右下方の動きが抑制されている。
対光反射での神経学的な異常はないが、縮瞳はとろい。
頸部の左項部の筋群が横隔膜付着部周辺まで過緊張している。
身体の左外側には場の歪みも感じる。
神経系の混戦状態(クロストーク)があるようだ。
こうしたケースではイレギュラーな身体反応が起きやすくなる。
おそらく左眼球の右下方への抑制バラランスは擬態だろう(案の定、混戦をリリースすると左眼球の左下方の抑制に変わった)。

これらの情報から、この生徒の日常生活を推測してみた。
そして、治療を終えてから、こんな謎解きをしながら説明を試みてみた。
学生には、その方が腑に落ちやすいだろう。

「最近、教室の席替えでもあった?」
「はい…」

「君は黒板に向かって右端の机に代わったのかな?」
「え~と、そうです....」

「君の左横の机には、彼女でも来たの?」
「いいえ、男です」

「それじゃ、すごく仲の良い友達だな…?」
「はい、部活は違うんだけど、友達なんです」

「それで頭痛もするし、ふらつきも起こるんだよ。授業中でも仲良くしてるんだろう!」
「…..???」

「椅子ごと黒板の中央部に向きを変えて座るようにしたほうがいいよ。隣の友達とばかり仲良くしないで..(笑)」
「なんで?」と聞くので、その理由を説明してあげた。

「もう一つ、夜の8時以降は、試合が終わるまでスマホ禁止!、TVを見るのも止める…」
すると、同席していた母親が大声で笑いだした。

「何でおかしいの?」と私が聞くと、
「だって、この子、夜8時からは寝るまでスマホとTVから離れないもの…」と、お母さんが笑っている。

「試合が終わるまで、スマホは仏壇に預けておきなさい。すると、きっといい成績が出るよ!…..、 笑ってるけどホントだよ。冗談じゃないんだよ! 約束を守らなかったら、結果は期待できないなぁ~」

その5日後に、試合の結果が地方版に出ていた。
なんと、彼は3位入賞だった。
しかも自己ベストの記録。初の入賞である。

いい結果が出て、よかった!
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by m_chiro | 2015-06-11 18:16 | 症例 | Trackback | Comments(0)
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