膜は神秘な存在!?
「膜」とは何か?
この頃、膜のことが際立って意識にのぼってくる。
「膜」は確かに重要な治療のターゲットではあるのだが、
とても深く神秘的な意味合いが含まれているように感じたからである。

更に深い学びをしたい、と思っている。
連休の4日間(5.3~6)、東京に出向いて勉強してきた。
「膜」に関わる学びがあると思ったからだ。

膜系は3層に分けられている。
c0113928_9352298.png浅層にある膜は、真皮の直下にあって身体全体を包むラップのような存在である。
水や脂肪を貯蔵し、断熱効果を持ち、神経や血管、リンパ管の枝が通っている。

深層には、筋肉、骨、神経、内臓、リンパ管などの解剖学的構造を細胞レベルまで包み込んで、これも融合した組織の連続体として機能している。

その更に深部には、脳と脊髄を包む内膜、くも膜、硬膜の三層からなり、脳・脊髄の中枢神経系を包み込んでいる。
その最深層の内部では歯状靭帯や骨組織が脊髄を支えていて、それらの縦の膜系を小脳テント、胸郭膜、横隔膜、骨盤底の膜組織が庇のように横方向で要所を支持している。
これらの三層の膜系は相互に関連しながら身体の機能や支持に深くかかわっていることは間違いないだろう。

セミナーでDr.D’AMBROGIOが解説した言葉から印象に残ったことがある。
「膜はエネルギーで構成されている」

さあ、この意味する根拠が問題である。どういう理解を持てば整理できるのだろう?

体をいかに効率よく働かせるか、その経済性から結合組織を研究した人がいるようだ。
Donald Ingberという人で、身体を膜系のセンテグリティ構造のように繫ぎ目のない統合性を強調した。
そのテンセグリティ構造体を作ると動力源がなくても見事な動きができる。
機械的なエネルギー転換ができるというわけである。
それは単に機械論的な根拠だけでなく、生化学活動にも関与するとしている。

エネルギー論的にみれば、体の熱力学的平衡バランスが関わる(taylor)という報告もある
熱力学の法則に、「チキソトロピー」という概念があって、エネルギーが失われると細胞のゲルは硬くなり、エネルギーが注入されると液状になる、というものである。

また、Oschmanは、生体マトリックの連続体の固形の状態や、電子、光子、振動という特性が重要な役割を果たすことを指摘している。
などなど....、学びはたくさんありそうだ。

キーワードは水・脂肪・水素・シナプス・光子・量子電磁力学・コヒーレンスだろうか。
只今、膜系とエネルギー系の関連を整理しようと試みているところである。

セミナーの夜は、東京丸の内駅舎を見に行った。KITTEビルの展望台から、その夜景を眺めながら食事をした。
c0113928_1035760.jpg

ホームパージのオフィスニュース「GWに研修、そして東京丸の内駅舎へ」に、そのときの写真を数枚乗せておいた。
とても綺麗です。ご覧ください。
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by m_chiro | 2015-05-08 10:08 | Trackback | Comments(8)
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Commented by 車田暁則 at 2015-05-11 23:07 x
はじめまして、車田と申します。
先生のブログ興味深く、いつも大変勉強させて頂いております。
先生の症例等を拝見させて頂くと、思考が深く先生のような身体の見方が出来たらなと思うのですが、現在先生の行われている手技のベースや考え方等はどのような所から形作られてきたのでしょうか。もし、よろしければ教えて頂けないでしょうか。
よろしくお願い致します。
Commented by m_chiro at 2015-05-12 17:38
車田先生、はじめまして。拙い記事を読んでいただいて恐縮です。それでも参考になれば嬉しいのですが、自分の備忘録のような内容で申し訳ありません。私はいろんなセミナーなどでも学んできましたが、技術的なことは講師の先生のものをそのまま受け入れることは基本的にしません。いろいろ反証しながら、その根底にある原理を理解しようと努めてきました。そうした中から自分の方法を確立しようとしてきたわけですが、いまだに試行錯誤です。そろそろ技術的なことや原理についてまとめてみたいと思ってはいるのですが、技術の表現は難しいものがありますね。私は身体の軸といわれるものは、あくまでも便宜上の概念的であって、実際にそうした軸があってはならないものと思っています。ところがほとんどのケースで、身体内部に停滞した軸や支点ができていることがあります。それは内部の組織的な停滞なんでしょう。その停滞した組織をリリースすることを基本的に行っています。身体は自由で、その皮膚の内部は流体のように生命の流れが感じられなければならない、と思っています。その停滞した組織は代償されてつくられたケースがほとんどで、こうした部位には愁訴はあまり出ないように感じています。こうした停滞した組織や軸が代償されて、症状が作られるように感じます。ベースはあくまでも基礎医学ですが、手技についてはいろんな考え方を応用しています。どんな方法でも、どこかに共通した原理があるようですね。答えになっているでしょうか?
Commented by 車田暁則 at 2015-05-12 20:58 x
守屋先生

丁寧な御回答ありがとうございます。とても参考になりました。先生のブログをみておすすめの本を買わせて頂いたり、治療の考え方等良い影響を頂いております。まだまだ若輩者の私としては、先生のような長年本気で徒手療法を探究されてきた方の思考に触れさせて頂けるブログはとてもありがたいです。
感覚的なものを文字で表現することはとても難しいものだと思います。ただ、そうした中でも頂けた情報から臨床における身体への意識のしかたや自分であれこれ考える材料になりますので、是非とも先生のような素晴らしい考え方をブログなり勉強会なりどんな形でもいいので、志の高い方達へ先生の長年の探究の形を伝えて頂けたればとてもありがたいです。先生の経験は徒手療法界の財産だと思いますので是非ともよろしくお願い致します。
先生の考え方の中ではカイロプラクティックで行われているフィクセーションを見つけて可動をだして解放するというのは、問題の本質ではなくもっと大きな視点でとらえて関節は膜で覆われている体の一部であり関節の治療はメインの治療ではなく身体全体の体液や膜等の全身のつながりでとらえるということでしょうか?

車田
Commented by 車田暁則 at 2015-05-14 22:03 x
守屋先生

御丁寧に御返事頂きありがとうございました。
とても勉強になりました。先生のブログから少しでもヒントを得て自分の治療に繋げていきたいと思います。今後ともよろしくお願い致します。
Commented by m_chiro at 2015-05-17 09:27
車田先生、過分な言葉を頂いて恐縮です。ヒントになることがあったなら、書いてきたことも報われますし、また頑張って書こうかな、と思えてきます。ありがとうございました。私は体を一つの入れ物と考えるようになりました。その中には、いろんな組織があるわけですが、体表から身体の中の停滞した組織を感じるようにしています。それは例えばマヨネーズやケチャップなどのように粘性を持った物質が中に入っているような感じですかね。それは液性の状態ですが、中にゲル状になった停滞した組織を感じるわけです。それは骨などの固体であっても流れが感じられます。停滞した組織はどんな部位だろうかとイメージしながら、体表からその組織に入り込んでみます。「なんちゃってガンマナイフ」(笑)、なんて思いながら、その停滞した組織、筋膜なのか筋実質なのか、あるいは骨膜なのか、骨実質なのか、また内臓器官なのか....などなど。その停滞した組織を捉まえたら(直接的に触れているわけではなくても)、動きの方向をみてリリースされる方向を決め、そこで待っていると同調リズム(いろんな変化を感じます)が起こり、やがて静かになります。動きの停滞がリリースされると、停滞感が消えてしまいます。ですから、フィクセーションも関節のフィクセーションなのか、筋性のフィクセーションなのかで、接触する部位やリリース方向が変わると思っています。そんなわけで身体を構成している組織の流動性とその停滞を見分ける方法を今は多用しています。膜系はとても不思議なシステムだと思うようになりました。「膜理論と治療の力学」について、雑多にですが、このブログに書いて行こうかな、などと思っています。
Commented by 車田暁則 at 2015-05-17 22:26 x
守屋先生

ありがとうございます。詳しく教えて頂き、とても勉強になります。自分の知らない世界があり、その知識や技術を掴みたくなりました。非常におもしろいです。これからも先生が辿り着いた世界観を是非とも発信されて教えて下さい、よろしくお願い致します。
先生がその境地に辿り着いたきっかけといいますか、現在の技術や知識の核の形成に影響を与えたものがありましたら御教示お願いできますでしょうか?
私も先生のような身体の見方が出来たらなと思います。お忙しい中しつこいようで申し訳ございませんが、よろしければ御教示お願い致します。

車田
Commented by m_chiro at 2015-05-20 08:54
車田先生、おはようございます。本はどんなものでも著者の考え方や観方が少なからず書かれており、ヒントが得られることが多々あるかと思います。敢えて、何かと言えば、もうお読みになられたかもしれませんが、「トリガーポイントと筋膜連鎖」(ガイアブックス)は身体の連鎖についていろんな考え方が紹介されていて入門編としてもいい本だと思います。JPバラル(オステオパス)の本もお勧めです。翻訳されているのは「内臓マニピュレーションⅠ、Ⅱ」(スカイイース)、科学新聞社からも三冊、技術解説書が出ています。これらは高価な本ですが....。同じく科学新聞社からバラルの「体からのシグナル」、「関節のメッセージを聴け」などは気軽に読めて多くの示唆を得られる本だと思います。
Commented by 車田暁則 at 2015-05-20 21:25 x
守屋先生

こんばんは、貴重な御助言ありがとうございます。先生にご紹介頂いた本は、まだ目にしていない本です。確かに高価な本ですが、早く手に取り読ませて頂きます。また貴重なお話を教えて下さい、よろしくお願い致します。次回のブログも楽しみにしております。
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