慢性腰痛への過剰診療、後戻りできるの? 
“Overtreating chronic back pain: time to back off?”(2009)より

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1996年~2005年までの間に、循環器系疾患(Circulatory Conditions)と
呼吸器系疾患(Respiratory Conditions)は、僅かながらも減少傾向にある。


ところが、筋骨格系疾患(Musculoskeletal Conditions)は右肩上がりに増加して行く一方である

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にもかかわらず、MRIは307%増(図1a)、オピオイド鎮痛剤は423%増(図1b)、硬膜外ステロイド注射は629%増(図1c)、椎間関節注射は231%増(図1c)、脊椎固定術220%増(図1d)と、積極的治療と画像診断は軒並み大幅に増加しているのだ。

要するに、こんな治療は慢性腰痛に対して利益がないことの証でもある。

費用対効果が低く、不利益な方法を選択する意味がどこにあるのだろう? 
いつまで続けたら気づくのだろう?

慢性腰痛は極めて一般的な苦るしみであり、有病率も拡大する一方である。
これまでの治療法や診断の無駄に、いつまでも付き合っているわけにはいかないのだ。

今こそ、痛みのメカニズムの基礎科学や慢性疾患モデルの理解に基づいて、慢性腰痛を適切に管理する道に歩みを進めるべきである。
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by m_chiro | 2015-03-29 23:02 | 痛み考 | Trackback | Comments(0)
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