「現象」と「潜象」の相関にかかわる仕組みがありそうだなぁ~
筋の拘縮や硬結がトリガーとなって、そこから遠く離れた部位に痛みが飛ばされる関連痛が起こる。

関連痛は、筋筋膜痛症候群(MPS)でよく知られている。

トリガーポイントに限らず、症状から遠隔の部位に原因を特定する考え方は少なくない。
それがトリガーポイントからのものであろうと、あるいはなかろうと、他覚的な兆候はほとんどないことがある。
だから遠隔の手法を用いる治療家には、それを探る技量が求められることになる。

痛み症状は「現象」に他ならないのだ。
急性の損傷でもない限り、痛み症状のある部位が原因とは限らないのである。

その現象が、トリガーポイントのように痛みの「現象」から遠く離れた部位に原因があるとき、そこを「潜象」の部位と呼んでおこう。

痛み症状に限らず身体の機能系には、「現象」と「潜象」の相関関係の存在を頻繁に体験するところである。
この相関する機能系は、どのような仕組みで成り立っているのだろう。

痛みは、刺激に対する受容器と脳を上下行する神経系の作用機序で発現する。
あるいは、その修飾作用による。
だから痛みの関連痛は、休止シナプスの活性あるいはポリモーダル受容器の相互間を繋ぐネットワークの存在から考えようと試みた。
ところが、そのような受容器を繋ぐ横の連絡網はない、と神経学者が断じていた。

それならば、受容器は筋筋膜連鎖における縦横な伸縮刺激によって活性するに違いない。
そう考えてもみたが、それでもどこかで腑に落ちない在りようを感じられもしたのである。

多くの徒手治療家やボディワーカーたちは、身体を様々な視点で捉えている。
そして、用いる刺激も多様である。

単なる皮膚タッチから、カイロプラクターの様に高速低振幅によるスラスト刺激まで幅広い。
筋・筋膜に対して直接可動させるタッチから、真逆の方向性で導く手法もある。
そうかと思うと、全く身体に触れずに痛みや身体機能を改善したりする。

言語を媒体にした精神心理の手法も、行動認知を使うプログラムも実施されている。

いったい、それらの背景にある共通する仕組みとは何だろう。
なにかしら、生き物の体や機能系をコントロールしている、もっと根源的な仕組みを思わずにいられないのだ。
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by m_chiro | 2015-03-13 14:03 | 痛み考 | Trackback | Comments(2)
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Commented at 2015-03-14 12:38 x
ブログの持ち主だけに見える非公開コメントです。
Commented by m_chiro at 2015-03-17 12:31
鍵コメ様、いつも貴重な体験的ご意見を有難うございます。
関連痛は、謎が多い分まだまだ興味を引く現象ですね。
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