「咳が治らない…..!?」
中背部が痛苦しい、という40代の主婦が治療にみえた。

治療歴を聴いてみると、9月初めころから咳が出るようになった。
「風邪だろうか?」と思って内科を受診している。
でも風邪の兆候は咳だけである。
「咳止め」を処方されて様子を見ることになった。

それでも咳が止まらない….。
そのうちに中背部が痛苦しくなってきたのだという。

咳で筋の緊張が起こったのだろうが、「その咳は何、なぜ?」である。

「ストレスになっていることでもあるの?」

「ある、ある….。アタマがイタイ!!…」
受験生の親だから、何かと心配なのだろう。

治療は肋骨、横隔膜、呼吸筋の緊張をリリースして、ストレス反応と副腎系の働きも調整してみた。
1週間後に再び治療にみえて、背中はだいぶ楽になったが、やはり咳が治まらない。
「治療した後はほとんど咳が出なかったのでラッキーと思っていたが、夕方になってぶり返した…。」

内科医も「風邪兆候が咳以外ないしなぁ~」と言いながら、咳どめで様子を見ることが続けられている。

「でも、このごろ鼻水も出るようになったから、アレルギーのときのような感じなんだけど…」

「アレルギーがあるの?」
「ブタクサで花粉症になったことがあって、そんな感じ….。」

ブタクサの花粉症患者は、バナナやキウイを食べると口の周りがかゆくなるらしいが、そんな兆候はないようだ。
それに、「春先だけに起こり、秋に起きたことはない」
「それじゃ、ブタクサのアレルギーではないんじゃないの?」

では、とアレルギー・チェックを行う。
アレルギー検査キットの出番である。
今年は、歯科医師・幸田秀樹先生の歯科材料の検査素材も分けてもらったので、全部で200種類ほどある。
c0113928_17245195.jpg


結果は、「pollen:花粉」に反応した。筋活動が抑制される。

「確かに花粉で反応するけど、最近、家や庭に花が咲いてる?」
「ええ、おばあさんが畑でダリアを沢山育てて、畑に咲かせてるのではもったいなくて、9月から家中のあちこちにダリアを飾ってます」。

咳が出始めたのも9月初めからで、確かに符合する。
ダリアの花粉が怪しそう。我が家も、今年はダリアを楽しんだ。
その実際のダリアに触れさせて筋活動をチェックすると、これが見事に抑制された。

ダリアの花粉に対する反応をリリースするために、「Neuro-Auriculotherapy:神経耳介療法」によるアレルギー治療を行った。
ポイントは3ポイントを用いた。

ひとつはアレルギーポイント(Allergy Point)に10Hz/30sec.のパルスを、自律神経のポイントにも同様のパルスを、そして副腎のポイントには5Hz/30sec.のパルスを入れた。
c0113928_17273249.jpg


その結果、「Pollen:花粉」の抑制反応が消失、実際のダリアに触れても筋活動は正常に働いた。

その10日後、今度は膝痛の患者さんを連れてみえた。
その後の咳の状態を聞いてみると、「咳が治った」そうだ。
大胆にも、「家のダリアも、畑のダリアもすべて処分した」らしい。

アレルギー治療が効いたのか、ダリアの花粉を遠ざけたから治ったのか判然とはしないが、苦しんだ咳から解放されたのであれば幸いなことだ。「神経耳介療法」も侮れないかも....。

私としては、おかげで新しい患者さんを紹介してもらった。
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by m_chiro | 2014-11-13 17:38 | 症例 | Trackback | Comments(0)
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