佐渡へ行く(5.31~5.2)
もう30年以上も前のことになるが、私の母は享年52歳でこの世を去った。
突然のことだった。
心臓に器質的な疾患があり、その寿命を終えたのだ。
存命中も、母は突然倒れたり、蹲ったり、心臓のあげる悲鳴とたたかっていたのを覚えている。
今なら少しでも寿命を延ばす術があったのかもしれない。
でも本人は、もらった命と覚悟を決めた生き方をしていたし、そのことはいつも口にしていたようだった。

その母が、亡くなる一年ほど前に佐渡に旅をした。
気心の知れた友人たちと一緒の旅だったが、体を気遣って父も同行した。
おそらく夫婦で遠出した旅行は、この時が最初だったのだろう。
無事に帰ってからの、嬉々とした顔は今でも私の脳裏に残っている。
その時に撮った写真をアルバムにして、いつも眺めては回想していた様子からも、この佐渡の旅は母にとって格別のものだったことを窺がわせるものだった。

アルバムの一枚に、印象深く残っている写真があった。
黄色い花の群生した景色をバックにして膝を折り、にこやかな表情をカメラに顔を向けて撮った写真である。
そして私も、いつの日かこの地を訪ねてみたい、という思いを断ち切れずにいたのである。

その機会が突然やってきた。
ブログを通じて多くの啓発をいただいたsansetu先生が、一週間ほど佐渡に帰省するという。
先生にとっては最後の佐渡になるのかもしれない、と思い強引に面会を申し出たのである。
ご多用のところも顧みずに、佐渡の名跡のみならず、佐渡らしい自然の姿をとどめる場所を2日間にわたって案内してくださったのである。
尊敬する先生と時間を共有しながら、とても緊張して付き従って歩いたように思う。
行く先々で先生の知人・友人とも出会い、その様子や会話を聞きながら思った。
sansetu先生ご夫妻がこの地に溶け込み、そして親しき島民たちと温かく心を通わせて過ごした18年だったに違いない、と。

夕べには仲間が集い、佐渡の魚三昧、地酒を飲み交わし、それは楽しい時間だった。
最終日の朝、連れて行ってくれたのが大野亀。
大野亀はミシュランガイドの2つ星がついている。
雄大で見事な景観である。
そこにはトビシマ・カンゾウが群生し、山吹色に咲きほこっていた。
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ここが母の訪ねた場所だ!
そう確信すると、離れがたい郷愁が胸に湧きあがった。
心地よい人たち、うまい酒、美味なる料理、尊敬する師との時間、そのどれもが至福の時だった。

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by m_chiro | 2014-06-05 18:03 | 雑記 | Trackback | Comments(0)
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