もしかして、あの腰痛は関連痛だったのだろうか!?…
2年ほど前から腰痛に悩まされるようになった女性。
重い物を持ったり、階段の昇り降りなど、よく動いた後に増悪する痛みである。
朝起きるときも、しばらく辛い。
整形外科では骨粗鬆症と診断され治療中でもある。

腰部の可動動態は骨盤の左側方移動がスムーズで、その他の全方向における可動動態で腰痛があり、体幹伸展と骨盤右側方移動の動きに可動制限がある。
姿勢制御系を調整して、右鎖骨胸骨端の固着をリリースした。

数回の治療で動きも改善し、腰痛も解消した。
ところが腰痛が消えたと思ったら、今度は心窩部の周辺が重苦しくなってきたと言って、また治療にみえた。

胆嚢周辺膜のトーンが高くなっていて、逆に心窩部のトーンは下がっている。
内圧を追うと心窩部に停滞を感じる。心窩部を触察すると不快感がある。
緩解因子はない。
彼女はストレスも抱えていたので、もしかしたら胃炎でもあるのでは?….。
そんな状況で、内科での受診を勧めた。

胃カメラでは、病理的所見が見つからなかった。
ところが超音波造影では、胃の後方に影があるとされた。
それでMRIの予定が組まれた。その結果は「リンパ腫」だった。

1週間の入院検査が行われたが、結局は大学病院に転医してPETによる検査が行われた。
そこで「腹部の悪性リンパ腫」と確定診断が出された。

もしかして、あの腰痛はリンパ腫からの関連痛だったのだろうか…。
思わぬ隠れた病態があるものだ。
疑わしい症状や病的徴候に出会ったら、医療との連携を視野に入れておくことは欠かせないのである。
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by m_chiro | 2013-09-30 18:24 | 症例 | Trackback | Comments(0)
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