「ブレインブック」で「 みえる脳」を学べる
12月初めに九州カイロプラクティック同友会の忘年会に出かけた折、福岡から大分県の会場に向かうマイクロバスで、科学新聞社の斉藤社長と同席した。

バスの中で、斉藤社長がバッグから一冊の本を取り出して見せてくれたのが、「ブレインブック」という新刊本だった。
版元は南江堂であるが、科学新聞社でも販売することになるようだ。
そのときに注文しておいた「ブレインブック」が届いた。

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“THE BRAIN BOOK”の翻訳本だが、養老猛司先生が監訳されている。

サブタイトルを付けて、「みえる脳」としたところも養老先生らしい。最初に手にして、そう思った。

「ブレインブック」は、脳の局在的病巣を扱った専門書ではない。
見開き2頁に、ひとつのテーマを取り上げてビジュアルに構成している。

そこには脳の局在とその働きが、あらゆる角度からイラストにしてあり、頭の中で3Dのイメージとして結び付けやすく、また分かりやすい。

およそ人の機能や運動、情動に関わる仕組みもビジュアルな構成で解説されていて、とても気に入った。
脳を学ぶための手引書、人を知るための入り口としては、最適な教材だと思う。
脳に関心のある初学者にも興味深く脳を知ることができるだろう。
そこから、さらに深い学びを求めるのであれば専門的な本は巷にたくさんある。

脳の局在的作用については、1頁まるごとイメージ写真が使われているものもある。
一見無駄に思えるが、このイメージは強くその作用と結びつく役割を持っている。
だからこそ「みえる脳」というサブタイトルは、この本の役割を強調したものだろう。
見開のどの頁であろうと、折に触れて学べるのもいい。

それでも、形態が分かったからと言って機能が分かるわけではない。
あらゆる事象が「脳化」という言葉で表象されるように、脳は多角的に捉えることが必要なのだと分かる。そのことが「人を観る」ということに通じるからである。
だから「ブレインブック」で扱っている項目は広域にわたっている。

例えば、社会脳、思考、言語とコミュニケーション、意識、自己、人格、知性やユーモアなどなど…。哲学的課題にも触れ、どれもが脳の作用を通して解説されている。しかも、脳神経科学や生理学の最新の情報や発達史などを織り込みながら人の理解へと繋げている。

この本を通して人の理解に繋げることができれば、脳を介した身体への入出力の刺激や言語の有り様も見えてきそうである。
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by m_chiro | 2012-12-21 19:01 | Books | Trackback | Comments(0)
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