「ミトコンドリアの機能低下が周辺組織のがん化を促進する」
「ミトコンドリアの機能低下が周辺組織のがん化を促進する」

科学技術振興機構(JST)と神戸大学による共同研究が発表された。
それは良性腫瘍が癌化する仕組みを解明したもので、そこにはミトコンドリアの機能低下が関わっているというものである。英国科学誌「Nature」オンライン(9.30速報版)に掲載された

良性腫瘍の細胞に中で、「Ras(ラス)遺伝子の活性化」「ミトコンドリア機能低下」が同時に起こることが癌化の起動になるらしい。

「Ras(ラス)遺伝子」とは、3種類あるとされる癌遺伝子の一つのタイプで、人間の癌ではRas遺伝子が20%検出され、正常細胞にも原型が存在するのだそうだ。

Rasは細胞増殖と関係するたんぱく質をコード化しているので、この原型が突然変異すると異常な細胞増殖に繋がるというわけであるが、そこにミトコンドリアの機能低下が同時性現象として起こることで癌化が起動するという仕組みである。
最近、この同時性現象が気になっている。

同時性現象が起こると、細胞内のストレス感知経路が活性化され、細胞外に2種類のたんぱく質(炎症サイトカインと細胞増殖因子)が放出されるというのである。
このことで、細胞が増殖され、組織を浸潤する能力や転移する能力が活発になるというしくみのようである。

いずれにしろ「ストレス因子」は鍵になりそうだ。
ミトコンドリアを元気に機能させるためには低体温化や冷えにも気をつけなけらばならないのだろう。
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by m_chiro | 2012-10-03 08:57 | 雑記 | Trackback | Comments(2)
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Commented by sansetu at 2012-10-04 09:00
問題は一旦増殖が始まると、ほとんどの場合で宿主が死ぬまで止まらない、ということですよね。システムとしての欠陥、あるいは未進化というべきか。希望は増殖が自然に止まり治ってしまう人も稀に居るということで、その一般法則の解明にももっと力を入れてもらいたいものです。たとえば医師の管理下にあって癌が自然治癒した人は国の共有情報として登録制にし、その患者の協力の下に、治ったメカニズムの解明研究も進めなければば、現在のような病理方向からだけの研究では片手落ちのような気がします。
Commented by m_chiro at 2012-10-04 21:15
sansetu先生、確かに発生や増殖の機序に関するものばかりですね。
治ったメカニズムの解明こそ希望をもたらすものですから、共有情報としての管理と究明が進んでほしいものです。
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