桐子の再手術・無事終了
子宮蓄膿症で摘出手術を受けた桐子でしたが、術後の腹腔縫合の結果がかんばしくない。腸ヘルニアのようだ。
再手術で腹腔の縫合をすることになったのだが、なぜ癒合しなかったのかと獣医さんを悩ませることになった。 こんなケースは手術した獣医さんにとって初めてのことだったようだ。 あちこちから情報を得て、考えられる原因を想定することになった。 それで再手術が延び延びになった。一番危ぶんだのが癌の筋転移だったとか。 最初の術後から桐子は、とても元気になった。食欲も復活し、散歩の距離も眼力も、全体的な若さも格段に良くなったのである。問題は腸ヘルニアがあるだけ、そう思っていた。 桐子は群馬県で生まれたようだ。幼くして捨てられて、保健所送り寸前だった。 そこへ、不憫に思った近所の若夫婦が救いの手を差し伸べたのである。 インターネットで里親募集をしてあげると申し出て、それが私の目にとまり、わが家の家族になった。 それから12年、家族と共に過ごしてきた。生い立ちは恵まれなかったが、幸せな日々を過ごしてきたと思う。 もしも何か悪い病気が見つかっても、それが生存を脅かすものであれば更に侵襲的な手術は望まない。ともかく腹腔を縫合して腸の陥入による障害を防いでもらえればいい。 そう獣医さんに伝えた。 獣医さんも、「わかった。でも手術の段階で周辺組織も一応よく診てみる」ということで、やっと6月11日に手術となった。 無事に再手術を終え、その日の夕刻に引き取りに出向いた。 動物病院に入ると、待合室にも桐子の吠え声が聞こえてくる。 受付で、「ずっとあの調子なんです」と言われた。 獣医さんから詳しい説明を受けたが、癌組織らしきものは見られなかったようだ。 結局、推測できることは、最初の手術後は初めての外泊で、しかも入ったこともないゲージで、ずっと吠えっぱなしでいたために腹圧がかかって引き裂かれたのではないだろうか、ということだった。 「飼い主の姿が見えないと、ずっと呼び続けて....。こいつは幸せな犬だ。念のため通常の倍も頑丈に縫合したし、圧迫包帯をしておいた。多分、今度は大丈夫でしょう!」。 帰りは夕闇が迫り、夕焼けがきれいだった。 私もどこかホッとした気分で夕焼けをみた。 家に帰ると頭部カラーの代わりに、再び家内のTシャツで舐め防止。人が動くたびに、何かもらえないかとついて回る。この日は水も食事も抜きだったのだから無理もないが、朝まで辛抱してもらわなければならない。 桐子、完全復活の予感!!でした。御心配いただいた皆さん、ありがとうございました。
by m_chiro
| 2012-06-12 09:09
| わん・にゃん物語
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