「痛み学」NOTE 51. ゲートコントロール理論を補完する考え①
「痛み学・NOTE」は、日々の臨床で痛みと向き合っている医師や日本を代表する研究者の著作あるいはホームページを通して学んだり考えたりしたことを、私の「学習ノート」としてまとめ、書き綴るものです。

51. ゲートコントロール理論を補完する

「ディスアファレンテーション理論」登場の背景

①マニピュレーションとは何を治療するのか、その新提言

確か1997年頃だったと思う。
アメリカにおけるカイロプラクティックのある研究者グループが、マニピュレーションの作用機序に関する仮説を提唱していることを知った。
それは「ディスアファレンテーション:Dysafferentation(求心性入力不均衡)」という仮説である。
サブラクセーションに対するマニピュレーションの作用機序を神経病態生理学的影響から構築した理論であった。

その重要な論文が「JMPT」誌に掲載されたと聞いて原著論文を探したが、私には見つけることが出来なかった。それでも概略を知れば知るほど、私はこの仮説の虜になった。カイロプラクティックの病態生理学的影響を説明する仮説としては、画期的な意義を持っていると思えたからである。

いずれ必ず日本のカイロ業界でも紹介されることだろうと確信もしていたのだが、その論文の全訳を読んだのは10年以上も過ぎた2011年のことであった。それも私家版訳である。
ここではその鎮痛機序に関する仮説を紹介したいが、その前に理論の前提となる重要な提案を確認しておきたい。

この理論では、マニピュレーションの治療対象として「関節複合体機能障害」が前提とされている。関節複合体機能障害は、長い間なにかと議論の的であったカイロプラクティックの「サブラクセーション/サブラクセーション複合体」に代わる概念として提示されている。

要するに「関節複合体に生じる病理的および機能的変化」を指す。
具体的には①可動性減少/不動化の悪影響、②機能的アンバランス(筋の拘縮・短縮など)、③筋筋膜トリガーポイント、の3つの基本的な要因の存在が指摘されている。
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by m_chiro | 2012-04-24 12:52 | 痛み学NOTE | Trackback | Comments(0)
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