神経障害性疼痛の活性化スイッチを特定(九州大学)
「激しい痛みが起こる仕組みを解明」
~脳の免疫細胞「ミクログリア」の活性化スイッチを特定~

http://www.kyushu-u.ac.jp/pressrelease/2012/2012_04_03.pdf

九州大学大学院の津田誠准教授(神経薬理学)らの研究で、神経障害性疼痛の起こる仕組みを解明した論文が米国科学雑誌「Cell-Reports」電子版(2012年4月5日)に掲載された。

神経障害性疼痛や慢性痛症は鎮痛薬やモルヒネなども効果があまり期待できないとされてきた。
その激痛が起こる仕組みを解明したことで、慢性痛の解明や治療薬の開発が期待されるとしている。

神経障害性などの難治性疼痛にミクログリアが関与しているということは知られるところである。
以前、そのことを記事にした。

「脳が生み出す理不尽な痛み 慢性疼痛治療の新戦略」(日経サイエンス2010年2月号)
http://mchiro.exblog.jp/13475340/

では、なぜミクログリアが活性化するのか、その仕組みが謎であった。

今回の津田誠准教授らの研究では、「インターフェロン調節因子8(IRF8)」がその活性化スイッチになっていることを、マウスの欠損モデルで突き止めたと言うのである。

神経を損傷させたマウスの脊髄では、IRF8がミクログリアだけに劇的に増加するのだそうだ。
IRF8を発現しないように遺伝子操作した欠損マウスでは、神経損傷後の激しい痛みが軽減し、ミクログリアの活動を高める分子も減少していたことから、IRF8がミクログリア活性のスイッチの役割を突き止めたということである。

でも、なぜIRF8だけが増えるのか、それは謎である。
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by m_chiro | 2012-04-10 18:01 | 痛み考 | Trackback | Comments(0)
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