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「脊柱管狭窄症です。手術を勧めます」、あれから3年....
定年になり、自宅で過ごすようになって身体の変調が続いている。
4年前には帯状疱疹が左胸部から背部に出た。
2年前ほど前には、膀胱がんで腫瘍組織だけ摘出した。以来、3か月に一度の割合で定期健診を行っている。
3年前には下腿から足底の痺れ感で歩行がままならなくなった。家の中でも立ち止まって、落ち着いたらまた歩く状態になった。当然、散歩など休みながらでないとできないので、増々歩くことも少なくなった。
整形外科に受診したら、MRIで「脊柱管狭窄症」と診断された。手術を勧められたが気が進まずに放置しておいた。

そんな男性が遠方から治療にみえたのは昨年の秋だった。
深部反射にも問題がない。踵立、つま先立もできる。第5趾の背屈が(4レベル)である。
両足関節は柔軟性を失っていて可動制限がある。ふくらはぎの筋肉位はカチカチに硬い。
入浴するとどんな感じになるか尋ねると、とても楽になるそうだ。痺れ感もあまり感じないほどになるらしい。

神経学的な所見もみられないから筋・筋膜の問題だろう。とりあえず「脊柱管狭窄症」は忘れた方がいい。と言うことで、下腿の筋肉と足関節の動きを改善するエクササイズを指導した。入浴で具合がいいのであれば公衆温泉などで温めながら動かすのも方法だろう。近くに温水プールがあれば、プールでの運動もいいかもしれない。そんなことも伝えたら、
「近所に温泉があるから温泉で動かしてみます」ということになった。

先日、その方の奥さんが治療に見えた。
「ご主人はどうしてますか?」
「それはそれは、よくなりました。毎日、町を一周する散歩ができるようになったんです。全然、休まずに歩いているんですよ」。

昨年秋に治療に見えてから、それはまじめに運動していたそうである。
「それは、ご主人の努力の賜物ですね」。
私はエクササイズを指導しただけである。

神経学的徴候のみられない脊柱管狭窄症なんて怪しいものだ。
by m_chiro | 2012-02-16 09:29 | 症例
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