せめてボランティアの役に立てたかな...
この時期は、毎日の除雪作業の影響で腰痛患者が多くなる。
今日の新患さんの腰痛は、除雪作業で痛めたものではなかった。
震災地区へのボランテア活動で重い物を持ち上げようとしてギクッとなったらしい。
そのまま帰宅して4日目を迎えて来院した。週末からまた出かける予定になっているようである。「待っててくれる人たちがいるので、何とか出かけたいのだが......」。
頭の下がる心意気である。

体幹を真っ直ぐに立てて動いている。前屈が辛いようだ。
徒手療法には、身体機能を抑制バランスでみるスキルが数種類ある。
すべて反射機能の変化を捉えながらみていく方法である。

例えば、下肢長差の変化、フェシオエナジュティック、AKのTLやチャレンジ、αニューロンの遅延反応、オステオパスが多用する圧変動や内圧変動などなど。

私もこれらを使い分けしている。急性の痛みを訴える患者さんには、できる限り負荷かからない方法を使う。

このケースでは内圧変動で身体所見を取った。
内圧変動の方法を文章にするのは厄介だが、敢えて言えば「押さないで押す」という感覚だろうか。
「見ないで観る」という表現を使ったこともあるが、「何にそれ?」と言われそうだ。
ブルース・リーが映画の中で「考えるな! 感じるんだ!」と言った言葉にダブルようなもので、感覚を表現するのは難しい。

それはともかくとして、体表から圧を加えるのだが、実は内圧は押しても分かり難い。だから押さないで圧を通す。ところが内圧の変動が起きていると、そこは内部に停滞したポイントあるいは軸性の停滞を感じる。圧が通らずに、そこで止まるのだ。
それが左の肩から胸郭まで続いている。下肢は右の股関節部から右腰仙部にポイントで存在する。
この軸性から、痛めた時の体位が推測できる。重い物を持ち上げようとしたときに、右手で底部を支え、左手で上部を把握して持ち上げたのだろう。

センタリングを行ってから、停滞した内圧変動を解除したが、左の胸郭はかなり厄介だった。患部には触れていないが、それだけで前屈が40度ほどで右腰仙部に痛みを残す程度に回復している。
今度は座位で仙骨ベースを固定して前屈させると、これがOKである。
この右腰仙部の圧縮障害を解除して治療を終えた。

動きや歩行が平常になり、「痛いところを触らないでも治るの?」と頭をかしげながら、「ボランティアにいけそうですね」と俄然行く気になっていた。
ご苦労様です。
まだまだ震災対応は先行きが見えないようです。胸が痛みます。
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by m_chiro | 2012-01-20 12:41 | 守屋カイロ・オフィス | Trackback | Comments(2)
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Commented by タク at 2012-01-21 23:59 x
先生、スイマセン。本題じゃ無い所にひっかかってしまいました。(^^;

http://youtu.be/2d5o8d1kitM
こう言うの、見る方だったとは意外な発見ですw
Commented by m_chiro at 2012-01-22 20:27
タクさん、これですよ、これ!
なつかしいシーンを有難うございます。
「月を指さすようなもんだ」
「指先に集中すんじゃない,その先の栄光が掴めんぞ.....」
とても隠喩的に聞こえてしまいます。
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