痛みを恐れずに体を動かすことの意義
今朝(11月17日)の読売新聞の「医療ルネッサンス」に、痛みの対する住谷昌彦先生のアドバイスが述べられていた。
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住谷先生は昨年の日本カイロプラクティック徒手医学会でご講演をいただいている。
住谷昌彦先生の「CRPSに対する神経リハビリテーションとそのメカニズム」(2010年・カイロ学会より)
とても示唆に富んだ素晴らしい講演であった。

近年の痛み学における新しい台頭のひとつは、「脳イメージング」という新しい技法が試みられていることである。ミラー・セラピーもそうだし、住谷先生のように眼球運動を利用して感覚と運動のマッチングさせることを狙った手法もそうだ。

その住谷先生は、東大病院麻酔科・痛みセンターの助教でもある。住谷先生は、慢性痛の患者さんに対して体を動かすことを勧めているそうだ。「体を動かさないことで、脳機能に障害が及んだ」ことを考慮してのことである。体を動かすことは、痛みを緩解させる上で、重要な役割を担っているのである。

この12~13日に開催された第14回・日本カイロプラクティックセミナー」で講師を依頼され、「カイロプラクターのための痛み学」と題して話をさせていただいたが、その時にも同様の話題に触れた。

痛み系は、下行する抑制系によって制御されている。
これは痛みが警告系としての本来の役割を果たす以上のものではない、ということでもある。ホメオスタシスの原則から言ってもうなずける役割である。

ところが、この抑制系が機能しなくなると厄介な問題になる。
慢性痛には、この抑制機能の失調があることが取り沙汰されている。
痛みを恐れて安静を強いていることは、決して良薬にはならないということである。
痛みを恐れずに、体を動かすことで痛みの抑制回路が作動するようになるということである。
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by m_chiro | 2011-11-17 17:08 | 痛み考 | Trackback | Comments(2)
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Commented by アダピー・タケウマ at 2011-11-18 23:06 x
守屋先生、日本カイロセミナー講師お疲れ様でした。そしてどうもありがとうございました。痛みの治療を行う上で、痛みのメカニズムを知ることはとても大切と思いました。
痛みの修飾作用というのは、人間特有のものなのでしょうか?
ディスアファレンテーションについてもっとよく勉強したいと思っています。

Commented by m_chiro at 2011-11-19 16:16
役員での参加、おつかれさまでしたね。
デイスアファレンテーションの概念は、カイロの新しい治療原理だと認識しています。時間の関係で、カバーできずに申し訳なく思います。
2月の富山ではしっかり伝えたいと思います。
痛みの修飾作用は、情動系が発達しているヒトにおいては特有な面もあるでしょうね。
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