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慢性腰痛の過剰診療、引き時か?
Overtreating chronic back pain: time to back off?

最も一般的な 患者愁訴は慢性腰痛である。
その蔓延と影響が、検査と治療の範囲を急速に膨らませている、と警告している。

中には、良く実証されていないものが指示され、使われている。
有効性や安全性についても不確実に導かれて乱用され、合併症が増加している。
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最近の研究では、硬膜外ステロイド注射のためにメディケア出費の629%の増加が証明されている。腰痛に対するオピオイド鎮痛のために423%が増加。老人医療保険制度の受益者での腰部MRI検査は307%の増加;脊椎固定術外科手術レートで220%増加している。

入手できる限られた研究が示唆しているのは、これらの増加が患者のアウトカムあるいは障害の割合における母集団レベルに改善がみられなかったということだ。

多くの治療に対するより厳しい単独の試験、慢性痛のための方策と新薬のポスト・マーケティングの監視機構の認可を規定するスタンス、慢性腰痛管理における慢性疾患モデル、疼痛メカニズムのベーシック・サイエンスの理解が必要とされている。
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慢性腰痛に対するMRI検査やオピオイド鎮痛、硬膜外ブロック、脊椎固定術の割合が1994年から6年~10年間に急増している。
これに対して、1996~2005年の10年間で循環器や呼吸器症状は減少傾向にあるものの、筋骨格症状は上昇している。

明らかに過剰診療で、引き時ではないか?
と、この論文は主張している。
by m_chiro | 2011-06-28 01:04 | 痛み考
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