40代女性の偏頭痛
40代の女性が左頭部の頭痛で治療にみえた。側頭部から左眼窩までズキズキと痛む。
初めての経験ではないようだ。

「もしかして月経周期に伴って起こるのか」と尋ねると、確かに生理中に痛むが毎月ではないと言う。月経に関連する女性特有の偏頭痛の発症時期は一定しているわけではない。最も多いのは生理前の発症だとされている。

月経に伴う偏頭痛はエストロゲンが関与するという仮説が有力である。
だから、閉経の年代になると、つまりエストロゲン分泌が不安定になると鎮痛コントロールも難しくなってくる。

例えば、歯科領域では顎関節症などはエストロゲ濃度が高まることで起こるとしている。
それとは逆に、月経周期に関わる偏頭痛ではエストロゲン濃度が低いから起こるというわけだが、だからと言って必ずしもエストロゲン濃度そのものとの関連が明らかなわけでもなさそうである。

要は、低かろうが高かろうが安定状態にあれば起こり難いということなのだろう。
したがって、そのエストロゲン濃度のサイクルが急激に変化すると、内部環境も急激な変化に晒される。そんな時が危ないのだ。
と言うことは、生体維持に関わって起こる現象なのだろう。

生体維持機能を変化させる要因はエストロゲンだけではない。他にもある。
例えば、気圧や気温の急激な変化などもそうである。あるいは不眠や空腹などにも影響される。又は光や音、匂いも憎悪因子になることがある。
つまり自律神経機能に結びついている。
突き詰めれば、視床下部の変調である。

この患者さんは偏頭痛が起こる前にとてもイライラして怒りっぽくなるそうだ。
そんな状況の後に偏頭痛に襲われる。交感神経優位の状態から副交感神経に急激なシフトが起こり、頭部血管系が拡張したのだろう。

このケースでは副交感神経を抑制する治療を行うことになるが、神経反射などをチェックしながら体内環境を安定させることを試みることになる。
カイロプラクティックの手法にもさまざまな治療法がある。大抵は効果的に緩解させることができる。応用として、井穴刺絡学からF5、H5のポイントを選択的に末梢刺激する方法や貼付刺激を行うのも有用な方法だと思う。
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by m_chiro | 2011-05-17 09:31 | 症例 | Trackback | Comments(0)
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