「天使とは……悩める人のために闘う者である」(ナイチンゲール)
3.11大震災から2か月が過ぎた。交通網は大分回復したようであるが、ライフラインが復旧していない地域もあるようだ。
ましてや震災地域の復旧への道筋は未だ目途が立っていない。原発の処理は更に深刻である。酪農やペットなどの動物たちにも心が痛む。

酒田にも避難してみえた方々が多くいる。
先日、避難されて来たご夫婦と知り合った。当時の状況や避難に至る経緯などを話しておられたが、本当にお気の毒であった。このご夫婦は退職されて、終の棲家を被災地に求めたのだそうである。そんな矢先に災害に見舞われた。でも、元気な様子が何よりの救いである。酒田に避難して来て、この地の公営住宅に応募したら当たったそうで、「もう酒田に移り住むことに決めた」と話しておられた。

こうした方々の話を直接お聞きし、また連日報道される状況を見聞するにつけ、この大惨事の行く末に暗澹たる気持ちになる。
TVで被災した老婦人が、「こうなったらもう笑うしかない」と明るく話していたニュースが印象に残っている。励ますつもりが、逆に励まされている。

私にも出かける予定があったのだが、いまだに県外に出かけるという気持ちが出てこない。
「.....引きこもりでしょうか。いいえ、誰でも」。
コマーシャルの詩のような感じだ。
今こそ政治の力に期待したいのだが、腹立たしい言動ばかりで余計に不安になる。

今日、5月12日はナイチゲンール生誕の日だそうだ。
読売新聞の「編集手帳」のコラムにそのナイチンゲールの言葉が紹介されていた。

「天使とは美しい花をまき散らす者ではなく、悩める人のために闘う者である」

原発作業員に自衛隊員や消防隊員、警察官、ボランティアなどの人々の活動こそ天使の姿に映る。
「編集手帳(2011.5.12)」の著者は、ナイチンゲールの活動に関わるエピソードとこの大震災の役人の対応を重ねて「世にお役所仕事の種は尽きまじ―」という言葉を引いて憂いている。

ナイチンゲールがクリミア戦争の負傷兵を収容した病院で働いていた時、毎食の肉は重さで割り当てられていたそうである。骨ごとの計量であるから、肉が多い場合もあれば骨だけのような場合もあり、ナイチンゲールは骨を除いて計量すべきだと進言した。ところが陸軍からの回答は「肉から骨をはずすには陸軍の新しい規則が必要だ」と却下される。

一方、この大震災で福島県川内村の住民が2時間の一時帰宅を認められた。ところが政府からは、「自己の責任において立ち入ります」という同意書に署名させられという騒ぎになった。

何とも溜め息の出るような話で、「編集手帳」の著者はナイチンゲールの言葉を引いて「悩める人をさらに悩ませてはいけない」と結んでいた。

法律や規則は誰のためにあるのか。
この非常時に保険をかけなければ行動できない対応には、溜め息を超えて腹立たしくなる。
[PR]
by m_chiro | 2011-05-12 12:51 | 雑記 | Trackback | Comments(0)
トラックバックURL : http://mchiro.exblog.jp/tb/16317824
トラックバックする(会員専用) [ヘルプ]
※このブログはトラックバック承認制を適用しています。 ブログの持ち主が承認するまでトラックバックは表示されません。
<< 「将来、骨折する可能性がある」... 桜..♪♪♪ ②中山の桜(遊佐町) >>



守屋カイロプラクティック・オフィスのブログです
外部リンク
カテゴリ
以前の記事
お気に入りブログ
最新のコメント
最新のトラックバック
ほとんどがMPSなんだけ..
from 心療整形外科
月経が再開した
from 心療整形外科
TPは痛みの現場ですらな..
from 反証的、鍼灸・手技・心理臨床
脊椎麻酔後頭痛について
from 反証的、鍼灸・手技・心理臨床
起立性頭痛
from 反証的、鍼灸・手技・心理臨床
「5%の中に本当の椎間板..
from 心療整形外科
髄液循環系と揺らしメモ
from 反証的、鍼灸・手技・心理臨床
医師はユニコーン(架空の..
from 心療整形外科
末梢神経の周膜と上膜にも..
from 反証的、鍼灸・手技・心理臨床
また勉強になりました。
from 漢のブログ
ライフログ
検索