「地震酔い」と「センタリングの技法」
大震災の後も余震が続いて、いつも微妙に揺れている感じがする、という患者さんがこのところよくみえる。
軽めの人はちょっと嫌な感じぐらいで済んでいるが、中にはめまいや吐き気が酷く、脳の重大な病気かと驚いて、脳外科を受診しCT検査を行ったという患者さんもいた。

結局は「地震酔い」とされたが、船酔いや車酔いも同じで「動揺病」の範疇である。「慣れるしかない」と言われたり、神経を休める薬を処方されたりしている。車酔いの薬で対応できている人もいる。

「動揺病」は地震や車酔いに限らず、日常的に観察される現象でもある。
だから、よく患者さんの愁訴に「ふらつき感」や「めまい感」が出てくる。
なぜ、こうした動揺が起こるのだろう、と不思議に思っていた。
そんな疑問が切っ掛けになり、今では私のテーマの一つになっている。
今、模索している「センタリングの技法」は、そんな探求から導きだしたものだ。

センタリングとは、構造的な正中軸の概念として考察したものではない。
あくまでも動的なエネルギーのバランス軸と考えている。要するに、平衡系に関わる神経反射みるのだが、大事なことはそれらの個々の反射の失調を如何に統合させるかにある。ここが悩みどころではある。

さて、この地震酔いのために仰臥位でも揺れが収まらず、吐き気があった30代女性の患者さんに、「センタリングの技法」を用いて平衡系の神経反射の失調を調整した。これで寝ていても揺れる感じが治まった。

足関節の底屈の位相でイレギュラーな反応もみられたので、併せて井穴療法の概念を参考にして自律神経系に対する末梢からの刺激も試みることにした。
足の2~3中足骨間の短趾伸筋と、同じく4~5間の短趾伸筋に圧痛がある。
短趾伸筋の圧痛をリリースして、最後に井穴F5、F6ポイントに井穴用ソマセプトを貼付してみた。

ベッドから降りても全く揺れを感じなくなったようだ。
まだまだ課題はあるが、「センタリングの技法」を詰めて行きたいと思っている。
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by m_chiro | 2011-03-28 19:11 | センタリングの技法 | Trackback | Comments(0)
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