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治療の心得
いつも学ばせて頂いているsanseetu先生のブログの記事「アライメント・メモ」(10月3日)は、私の前回の記事「痛みの誘因を見逃せない」を補完して余りある内容の必携要綱ともいうべきものでした。

手技治療家にとっては基本的にとても大事なことなので、全文を引用して私の「治療の心得」にしておきたいと思います。

・アライメントの歪みには可逆性のそれと不可逆性のそれとがある。
・可逆性の歪みには急変性のものと遅変性のものがある。
・急変性はプログラムによるもので、これさえ改変できれば現象的には数年来の変形であれ、一瞬にして復元を見る。
・遅変性は生活習慣による身体物理構造への蓄積されたストレスが生理構造にまで波及し、結果、より強い悪循環により起きる進行性の変形であり、その進行がさらに進めば不可逆性となる。
その復元の条件としては身体使用法の習慣改善が必須であり、それゆえに復元には一定の時間を要する。
この変形を治療介入だけで治そうとすることは効率的ではない。
習慣・動作の改善とその実践こそが重要であり、その指導そのものが効果的な治療となる。
・以上のことは鍼灸、手技ともに言えることである。
・鍼灸は皮膚・筋へのアプローチにより筋テンションへの操作を通じてアライメントの変形を急変的・遅変的に復元することができる。
・手技は一般的にアライメントの変形復元に適すと思われているが、鍼灸同様に、遅変性の変形を1~2回の介入だけで復元することはできず、それが可能なのはやはりプログラムによる急変性の変形だけである。
・以上、このような視点に立てば、自身の治療の過大・過小評価を防止できる。

by m_chiro | 2010-10-04 16:13 | 症例
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