ヘルマン・ヘッセ「庭仕事の愉しみ」から
このところ好天気が続いている。今日も初夏の陽気で気持ちがいい。
ようやく半袖で過ごせるようになった。
治療室の前の小さな花壇には、バラの花が満開になった。
いい香りが、そこいら中に漂っている。

c0113928_0305171.jpg

ここ十数年ほど、余暇に花などを育てている。
いわゆる庭仕事を愉しむようになった。
庭と言っても、我が家の庭は「猫のひたい」である。
だから、ささやかな庭仕事である。

若い頃は、土いじりは手が荒れる、と一切やらなかった。
手の感覚が鈍ると思った。
治療家の道を歩んでからは、大好きな野球もやめた。
突き指などしたら困るし、何よりも掌の皮が厚くなるからである。
手の感覚が鈍ることは極力避けて来たし、大事にもしてきた。
それが庭仕事をするようになったのには、きっかけがあった。

きっかけというのは、ドイツの文豪・ヘルマン・ヘッセの「庭仕事の愉しみ」という本を読んだことだった。
何とも言われぬ強い憧れを感じたのである。
人も自然の中の一分子として、そこに「生き死に」までもが調和されて織り込まれているのを感じた。

この本には、ヘッセの珠玉の詩と水彩画、庭仕事に精を出すヘッセの写真などを散りばめながら庭仕事への思いが綴づられている。
午前中に創作をし、午後には庭仕事という日々の中で、育てた花を水彩画に描き、その花に詩を寄せ、「庭仕事は瞑想だ」とヘッセが語っていた。
例えば、こんな詩が寄せられている。

 「満開の花」
桃の木が満開だ
どの花も実になるわけではない
青空と流れる雲の下で
花たちはやわらかにバラ色の泡と輝く

桃の花のように想念がわいてくる
日ごとに幾百となく
咲くにまかせよ 開くにまかせよ
実りを問うな!

遊びも 童心も 過剰な花も
みんななくてはならぬものだ
さもないとこの世は小さすぎ
人生になんの楽しみもないだろう


ヘッセの足元にも及ぶわけではないが、庭仕事を愉しみながら真似ごとでもしたいものである。自分が育てた花を絵に描きとめることが出来たら、もっと楽しいだろうなぁ~。
[PR]
by m_chiro | 2010-06-10 00:44 | 雑記 | Trackback | Comments(2)
トラックバックURL : http://mchiro.exblog.jp/tb/14556281
トラックバックする(会員専用) [ヘルプ]
※このブログはトラックバック承認制を適用しています。 ブログの持ち主が承認するまでトラックバックは表示されません。
Commented by yahapooh at 2010-06-10 17:25 x
大変お世話になっています。先日も札幌では大変お世話になりました。毎回思うのですが、非常に自分の勉強の不甲斐なさ!まだまだと思ってしまいます。今後ともご指導ご鞭撻よろしくお願いします。また、今回の先生の治療院の前のバラは最高ですね!きれいです。実は私も最近母や父にいわれていたのですが、朝早く起きたら水をかけています。でも、かわいいもんですね〜!毎日毎日みていると本当にかわいくって!気持ちがやわらぐんですよね〜!植物のちからってすごいっす!今後も、やっていこうと思っています。
Commented by m_chiro at 2010-06-11 00:09
yagapooh先生、こちらこそお世話になりました。
ところで、今年のキャンプの計画はありますか。
あったら教えてください。
でも、今年は冷夏だとか。
それだけが気がかりではありますが。。。。。。
<< 「脚の痛みが背中へ来た」.??? 膜の話③ ニモの疑問 >>



守屋カイロプラクティック・オフィスのブログです
外部リンク
カテゴリ
以前の記事
お気に入りブログ
最新のコメント
最新のトラックバック
ほとんどがMPSなんだけ..
from 心療整形外科
月経が再開した
from 心療整形外科
TPは痛みの現場ですらな..
from 反証的、鍼灸・手技・心理臨床
脊椎麻酔後頭痛について
from 反証的、鍼灸・手技・心理臨床
起立性頭痛
from 反証的、鍼灸・手技・心理臨床
「5%の中に本当の椎間板..
from 心療整形外科
髄液循環系と揺らしメモ
from 反証的、鍼灸・手技・心理臨床
医師はユニコーン(架空の..
from 心療整形外科
末梢神経の周膜と上膜にも..
from 反証的、鍼灸・手技・心理臨床
また勉強になりました。
from 漢のブログ
ライフログ
検索
タグ